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» 2012年10月10日 10時13分 UPDATE

野村ケンジのぶらんにゅ〜PCオーディオ Review:エイスースの本格派USB DAC、“整数倍アップサンプリング機能”の効果は?──ASUS「Xonar Essence One」 (1/2)

音楽は“いい音”で聞きたい──。それならば、自作に続くオトナのPC遊び「PCオーディオ」に挑戦してはいかがだろう。今回は、ASUS製の多機能・高性能志向のUSB DACをチェックする。

[野村ケンジ(撮影:矢野渉),ITmedia]

ASUSの高性能志向なUSB DAC

photo ASUSのUSB DAC「Xonar Essence One」。価格は4万円前後

 先ごろ「エイスース」と呼称することになって話題になったASUSTeK Computerから、192kHz/24ビット対応のUSB DAC「Xonar Essence One」が発売された。

 さて、国内では主に自作PCパーツ、あるいはノートPCやUltrabookで知られるASUSだが、Xonar Essenceシリーズとしてサウンドカードも普通に投入していたりする。本機はそれをUSB接続の外付けスタイルにしたものと思えば、まったく異色──というわけではない。そして192kHz/24ビットのハイレゾ音源対応であるのに加え、SN比120デシベルや8倍アップサンプリング機能など、仕様としてもなかなかすごそうな機能を備えているようだ。

 ボディは「……結構大きい」。ボディサイズは261.33(幅)×230(奥行き)×60.65(高さ)ミリで、小型ボディが主流のPCオーディオ向けUSB DACの中では大柄である。しかもボディ全体がかなり肉厚なアルミ製のためか、ずしりと重い。天板中央に刻印されたアジアン風なロゴマークとも相まって、なかなか存在感があるスタイルだ


photophoto フロントはアップサンプリングモードボタン、入力切り替え、メインボリューム(外部出力用)、ヘッドフォンボリュームつまみ、再生ビットレート視認用LED、ヘッドフォン出力(6ミリ標準)を、リアはアナログRCA/バランスXLR出力、光/同軸デジタル出力、USBポートを備える
photo DACはBurr-Brown「PCM1795」、オペアンプはICソケット仕様で交換も可能

 内部は大型志向な電源ユニットやオーディオプロセッサ「CM6631」に加え、音質の要となるDACにはBurr-Brown「PCM1795」をチョイスするなど、音質を考慮したと思われる高品位パーツが多数採用されている。電源ケーブルはPC機器でおなじみの3ピン仕様のものだ。オペアンプはICソケット経由で取り付けられており、ユーザーの好みに応じて交換できる。こちら、他国では高品位なオペアンプに差し替えた「Xonar Essence One Plus Edition」といったモデルも用意されているので、ゆくゆくはオペアンプを交換してサウンドの変化を楽しむのもいいだろう。

 使い勝手に関してもいろいろ考慮されている。入力はUSB(Standard-B)と光/同軸デジタル、出力はアナログ2系統(RCAとXLR)とヘッドフォン端子を用意し、利用範囲はそこそこ広めと言える。特にこの価格帯(実売4万円前後)でXLR出力が用意されているのはとても珍しく、これがありがたいという人も少なからずいることだろう。

 もう1つ珍しい点は、フロントパネルにヘッドフォン用とライン出力用、2つのボリュームコントロールが用意されていることだ。これにより、ボリュームコントロールのないパワーアンプなども活用できる。

 一方、192kHz/24ビット対応のためドライバ(64ビット版含むWindows 7/Vista/XP対応となる専用のものを用いるが、ASIO 2.2もサポートするなど、ユーザーの使い方次第でさらなる高音質が追求できるようにもなっている。こちらもありがたい仕様だ。

 USB DACとしてはやや大柄な本機だが、AV機器サイズのオーディオコンポーネントに比べればコンパクトなので、機上でも決して収まりが悪いわけではない。例えば外付け液晶ディスプレイ下部の空きスペースなどを活用すれば、意外とすんなり収まってくれることだろう。

 ※初出時、入出力端子の記述に誤りがありました。ご連絡いただきました読者の方、誠にありがとうございます。

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