「お手軽ビデオレター」の“普通じゃない”使い道を考えてみたなんだか“物足りない”ヤツを試してみよう

» 2012年12月01日 02時00分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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誰でも簡単にビデオレターを作れる

photo 「ビデオメッセージ グリーティングカード」は2.4インチの液晶ディスプレイを内蔵したビデオレター用のメッセージカードだ

 もうすぐ彼女の誕生日。プレゼントは買ったものの、どうやってお祝いの言葉を伝えようか。口頭、メール、手紙……、方法はいろいろあるけど、動画でメッセージを伝えてみるのも面白そうだ。

 というわけで、上海問屋の「ビデオメッセージ グリーティングカード」を使ってみることにした。

 この製品は、2.4型の液晶ディスプレイを内蔵したグリーティングカードだ。128Mバイトのメモリを搭載しており、最大10分間の動画を保存できる。ディスプレイの解像度は320×240ドットと、サイズともども少し物足りない気はするものの、プレゼント用なら話は別。大事なのは画質じゃない、気持ちだよ気持ち。

 ビデオレターの作り方はいたって簡単だ。付属の専用ソフトを使って動画を変換し、USBケーブルで本製品にデータを転送する。これで出来上がり。ね、簡単でしょ。カードを開くと、動画が始まり、閉じれば停止する。再び開けると、動画が最初から再生される仕組みだ。

photophotophoto 2.4型の液晶ディスプレイを内蔵する。解像度は320×240ドットだ(写真=左)。動画変換の専用ソフトが入ったCD-ROMとUSBケーブルが付属する(写真=中央)。PCと接続し、データを転送する(写真=右)

 素材はWMV、AVI、MPEG-1/2などのファイル形式をサポートする。300ミリアンペアアワー/3.7ボルトのバッテリーを内蔵しており、満充電の状態で動画を約2時間再生可能としている。

 本体サイズは180(幅)×131(高さ)×11(奥行き)ミリで、重量は95グラム。作り方も使い方も簡単なので、誕生日や結婚式のお祝いなど、色々な場面で使える。価格も1999円と、プレゼントと考えればお安いものだ。

photophoto 動画変換ソフトは、WMV、AVI、MPEG-1/2などのファイルを、本製品専用のファイル形式であるAVMに変換する。変換にかかる時間は、おおよそ動画の再生時間の半分程度だ(写真=左)。容量は120Mバイトとしているが、実際に調べたところ約90Mバイトだった。これだと、標準画質の動画は約7分半しか入らないものの、変換時に画質を落とせば、約9分まで動画を保存できる(写真=右)

“普通じゃない”使い道を考えてみた

 この製品は、カードを開けば動画を再生、閉じれば停止と、操作がシンプルな分、色々な用途に応用できそうだ。お祝いでなくてもいい、人に気持ちを伝えなくてもいい。試しに、ちょっと変わった使い道を考えてみよう。

パターン1 ゲームに使う

photo 人に指示を出すための道具として使うのはどうだろう

 例えば、この製品をゲームで使ってみるのはどうだろう。オリエンテーリングやリアル脱出ゲームなど、ミッションをこなして進むイベントで、人に指示を出すための方法として使えないだろうか。

 文字で指示を出すよりも、情報量が多いし、雰囲気も出る。謎解きの要素とも相性がよさそうだ。何度でも再生できるし、同じ映像しか流れないのもちょっと不気味でいい。

パターン2 イタズラに使う

photo 割と成功率が高そうなイタズラだ

 カードを開けたら、いきなり「ドッキリ大成功」という映像が出たらどうだろう。そんなちょっとしたイタズラにも使えそうだ。

 試しに家のリビングルームに仕掛けてみたら、運良く(?)妹がひっかかってくれた。映像を見た妹は、驚きの声を上げた後、きょろきょろと周りを見渡していた。端から見ている分にはサイコーに面白かったのだが、その後、こっぴどく叱られたのは言うまでもない。

パターン3 自分自身で使う

photo ニコニコ動画でお気に入りの動画を表示。意外と使いやすい

 いっそ、誰にも渡さず自分自身で使うという方法もアリ……なのかもしれない。試しに自分が好きな動画(もちろんニコニコ動画だ)を入れて再生してみたが、これがなかなかいい。複数の動画を記録できるので(順次再生される)、内蔵のメモリを余すことなく使える。

 ……うん、これにしよう。仕事の間にこっそりとニコニコ動画を見る。これで決まりだ。どうせカードを渡す人もいないし。彼女? ああ、それは2次元の話ね。

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