編集部が厳選! “+α”で決める「三菱ディスプレイ」三菱マルチメディアディスプレイでフルHDとIPS方式液晶は当然、だったら何で選ぶ?(2/3 ページ)

» 2012年12月03日 10時00分 公開
[ITmedia]
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「ゲーム」×「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」×「ITmedia ガジェット」

 ITmedia ガジェット編集部のイチオシは、23型スタンダードモデルの「RDT234WX-S(BK)」と「RDT234WX(BK)」だ。ゲームをとことん楽しめる高性能、高機能、そしてお手ごろ価格という視点で選んだところ、これら定番モデルが適しているという結論に至った。

グレアパネルを採用した「RDT234WX-S(BK)」(写真=左)。ノングレアパネルを採用した「RDT234WX(BK)」(写真=右)

 2台を選んだのは、液晶パネルの表面処理が違うだけで、ほかの仕様は共通だからだ。色鮮やかでコントラストが高い映像を望むならばグレアパネルの「RDT234WX-S(BK)」、照明の光や自分の顔が画面に映り込むのが嫌で、落ち着いた見やすい表示が好みならばノングレアパネルの「RDT234WX(BK)」を選ぶことになる。どちらがベストかは、編集部でも意見が分かれた。アーケードゲームの筐体感覚でバリバリ遊べるのは「RDT234WX-S(BK)」、長時間プレイし続けても目に優しそうなのは「RDT234WX(BK)」といった印象だ。

 「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」で気に入ったのは、ゲーマー視点で仕様を作り込んでいること。特にスルーモードによる遅延時間の短縮は見逃せない。ゲーム機から入力した信号をディスプレイ内部の映像エンジンで処理して液晶パネルに出力するまでの「フレーム遅延時間」は、FPSや対戦格闘、リズムアクションなどボタンの反応がすぐに画面に反映されないとプレイに支障をきたすゲームタイトルで重要だ。遅延時間が長いと、ボタンを押してから少し遅れて画面に反映されるので、まともにプレイできない。

 その点、「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」のスルーモードは遅延がたったの0.1フレーム(約1.7ms)で済む。ゲームの中には1/60秒単位(1フレーム単位:16.7ms)で正確な入力を求められるものもあるが、この1/10しか遅延しないのだ。つまり、ボタンを押すタイミングとほぼ同時に表示が切り替わるため、「ボタンを押したはずが、表示のタイミングが一瞬遅れているようで、どうも合わない」といったトラブルを防げる(代わりに、ゲームが下手なのをディスプレイのせいにできないが……)。

 しかも、このスルーモードは超解像やエリアコントラストといった高画質化技術と同時利用できるので、一昔前の何でもかんでも映像処理をスキップしてしまうスルーモードのように「遅延はないけど画はイマイチ」なんてことはなく、美しい表示のまま速い。

 ただし、フレーム遅延時間は特定の機能を利用すると0.1フレームより遅くなる。子画面表示、3次元デジタルノイズリダクション、インターレース信号入力時には2.2フレーム、画面サイズが2×ズームもしくはリアルのときは2.5フレーム、60Hz以外の映像入力時は3.6フレームと設定によって変わるのだ。設定をいろいろといじっていると、「あれ、この設定だと遅延時間はどれくらい?」と思うこともあるだろう。

 そんなときは、もう何も考えずにリモコンの「画面表示」ボタンをポチッと押せば解決する。現在の設定におけるフレーム遅延時間が画面上にすぐ表示されるからだ。この「フレーム遅延時間表示」機能は三菱ディスプレイだけのもので、細かい工夫なのだが、ゲーマー視点ではこれ1つで安心感が違ってくるに違いない。

スルーモードは、0.1フレームという非常に短いフレーム遅延時間を達成(写真=左)。リモコンの「画面表示」ボタンを押せば、画面右上に現在の遅延時間が表示される(写真=中央/右)

 ゲーム向けディスプレイの速度を語るうえで、遅延時間とともに重要なのが応答速度だ。たとえフレーム遅延時間が短くても、表示が書き換わる時間の応答速度が遅いと、動画表示がぼやけて操作がもたついてしまう。つまり、フレーム遅延時間と応答速度の両方が速くないと、ゲームを軽快にできない。

 「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」の応答速度は、オーバードライブ回路で最速3.5ms(GTG)だ。安価なTN方式ではより応答速度が速い製品もあるが、広視野角のIPS方式でこの速度はトップクラスといえる。視野角が広いということは、2人同時プレイやリラックスした楽な姿勢で画面を斜めから見てもしっかり表示内容が安定して見えるということ。トータルでのプレイ体験の質を考えると、単に応答速度が1〜2ms速いTN方式よりIPS方式のメリットは大きい。

 今回は実際にXbox 360をHDMIで接続し、人気FPSタイトル「Halo 4」(日本マイクロソフト)をプレイしてみた。FPSは視点移動が激しく、素早い状況判断と行動、射撃のタイミングもシビアなので、ディスプレイのスピード感を確認するにはうってつけだ。

 結論をいうと、「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」はどちらもスルーモードで高画質、高レスポンス、高速応答で快適にプレイできた。単に速いというだけでなく、暗闇のしっとりとした黒色と照明のコントラスト、暗部の濃淡、テクスチャやフォグの質感といった細部の表現も申し分ない。液晶に強いオーバードライブをかけると、キャラの輪郭部がちらついたりするものだが、今回プレイした限りでは問題なく、自然な描画だった。中間調にメリハリを付けて映像の迫力を出す「アドバンストDV MODE:ゲーム」機能も効いているのだろう。

「Halo 4」は人気FPSの最新作。視点移動が激しく、操作のレスポンスも重要なゲームタイトルだが、スルーモードと3.5msの高速応答(モード2)のおかげで、快適にプレイできた。グラフィックスの再現性もよい

 そのほか、PSPのゲーム映像を全画面に拡大表示する「ポータブル」機能、低解像度の古いゲームを等倍(リアル)や2倍拡大(2×ズーム)で表示する「画面サイズ」機能、スマホのゲームを2画面や大画面表示で遊べる「スマホビュー」機能、攻略サイトやSNSのタイムラインを子画面表示しながらゲームができて表示位置やサイズも変えられる「PinP/PoutP」機能、そして2系統のHDMIとD端子(D1〜D5)入力と、ゲーミングディスプレイとしての対応力は高い。

 というわけで、「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」はゲーマーに優しいディスプレイだ。これだけ機能盛りだくさんで4万円を切る実売価格というのだから、財布にも意外に優しいといえる。年末年始にゲームをじっくりプレイする予定ならば、これが1台あるだけで充実度がかなり違ってくるはずだ。

「Halo 4」

「Halo 4」

 日本マイクロソフトが発売する人気FPS「Halo」シリーズの最新作。ゲームモードとして、通常のキャンペーンモードに加えて、全世界のプレイヤーと対戦できるマルチプレイヤーモード「ウォーゲーム」、週ごとに新エピソードが配信される追加ミッション「スパルタンオプス」など長く遊べる要素を含む。

 キャンペーンモードでは、人類存亡の危機を脱した「Halo 3」のストーリーから約4年後、宇宙空間をさまよう戦艦UNSC(U国連宇宙司令部) Forward Unto Dawnで眠る伝説の英雄マスターチーフが、AIコルタナの呼びかけにより目覚め、全宇宙の命運を脅かす未知の脅威にふたたび立ち向かう。

製品情報
発売元 日本マイクロソフト
開発会社 343 Industries
対応機種 Xbox 360
ジャンル シューティング(FPS)
発売日 2012年11月8日
価格(税込) 通常版:7140円、リミテッドエディション:9980円
CERO D(17歳以上対象)

(c)2012 Microsoft Corporation. All Rights Reserved. Microsoft, 343 Industries, the 343 Industries logo, Halo, the Halo logo, Xbox, Xbox 360 and the Xbox logos are trademarks of the Microsoft group of companies.


「大画面」×「RDT272WX(BK)」×「ITmedia PC USER」

三菱マルチメディア液晶ディスプレイでは唯一の27型モデルとなる「RDT272WX(BK)」

 ITmedia PC USER編集部では、5モデルの中で唯一、27型と画面サイズが大きい「RDT272WX(BK)」をチョイスした。理由は簡単、マルチメディア液晶ディスプレイとして他社にない大画面を実現していながら、実売価格は4万9800円前後におさまっており、スタンダードモデルに予算を1万円プラスするだけで、大迫力の映像体験が味わえるからだ。

 現在、液晶ディスプレイ市場の売れ筋は23型フルHDのモデルとなっている。23型ワイド画面に1920×1080ドット表示という仕様は、表示領域と解像度のバランスがよく、設置もしやすいサイズだ。また、液晶パネルメーカーが潤沢に供給しているパネルサイズということもあり、とにかく製品数が多い。もちろん、三菱電機も23型モデルを豊富に取りそろえており、人気を博している。

 そんな人気の23型だが、リビングのテレビに比べると映像コンテンツを楽しむのには小さめの画面ではある。三菱マルチメディア液晶ディスプレイはパーソナルな空間での利用を想定した製品なので、23型はちょうどいいサイズといえるが、これだけ大画面テレビが家庭に普及した今、「自室のディスプレイだって、もっと大画面がいい」と思うユーザーも少なくないだろう。また、大勢が23型を使っている状況で「差異化できる製品が欲しい」と考えるかもしれない。そんなこだわり派こそ、「RDT272WX(BK)」を選ぶべきだ。

 機能面では、フレーム遅延0.1フレームのスルーモードやフレーム遅延時間表示機能、3.5ms(GTG)の応答速度、スマホビュー機能など、「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」の仕様と共通化されており、23型スタンダードモデルの魅力をほぼそのまま大画面で堪能できるモデルと考えて間違いない。階調表現を豊かにする10ビットガンマ機能がないくらいだ。表示領域は597.9(横)×336.3(縦)ミリで、23型ワイドの509.2(横)×286.4(縦)ミリに比べて、横は88.7ミリ、縦は49.9ミリも長く、表示面積は約1.37倍にもなる。並べて見てみると、その差は数字以上に大きい。

27型の「RDT272WX(BK)」と、23型の「RDT234WX(BK)」を並べてみた。画面サイズの差は数字以上に大きく感じる

 試しに「RDT272WX(BK)」と「RDT234WX(BK)」の2台で前述の「Halo 4」をプレイしてみたが、やはり27型ワイドの大画面は23型より迫力があり、ゲームの世界へより浸れる。解像度が同じフルHDで画面サイズが大きいため、十分な精細感を確保しながらも、グラフィックスを細部まで確認しやすく、この場面はここまで細かく描かれていたのか、と意外な発見もあった。

 もちろん、ゲームに限らず、Blu-ray DiscやDVD-Video、ネット動画などの映像コンテンツ、写真の表示でも画面サイズの大きさは有利に働く。映画館で見る映画と、家庭のテレビで見る映画の違いとまでいうと大げさだが、やはり画面サイズの違いが感動のレベルを左右することもあるのだ。特に映像の迫力で魅せるアクション映画や、人物が小さく映りがちなサッカー中継などを表示した場合は、大画面でよかったと実感できる。

 また、27型ワイド画面はA3(420×297ミリ)を実寸表示しても画面内のスペースには余裕がある(23型ワイドでは縦の長さが足りず、A3を実寸表示できない)。A4見開きを実寸表示したうえで、上下左右に十分なスペースが余るため、文書作成時や電子文書の閲覧でも重宝するだろう。電子版のマンガ雑誌を実物より大きく迫力ある画面で読み進めるといった楽しみ方も27型モデルならではだ。

27型の「RDT272WX(BK)」と、23型の「RDT234WX(BK)」を並べ、映像を表示した例。上が「Halo 4」のプレイ画面、下が写真データだが、いずれも「RDT272WX(BK)」のほうが大きく迫力が出ているのが分かる

リモコンは「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」と同じものが付属する

 運用面では、高透過率(通常よりバックライトの光を多く通す)のIPS方式液晶パネルを採用することで、消費電力を標準で39ワット(通常時20.9ワット)に抑えているのがありがたい。大画面モデルの導入では省エネも気になるところだが、23型の「RDT234WX-S(BK)/WX(BK)」が標準で35ワット(通常時19.6ワット)なので、それに近い消費電力におさまる。これならば、家庭で常用しても問題ないというものだ。

 主力となる23型スタンダードモデルの強みをほぼそのまま継承し、27型に大画面化した「RDT272WX(BK)」は大画面マルチメディア液晶ディスプレイとして貴重な存在だ。他社の27型モデルには高解像度の汎用(はんよう)モデルやグラフィックスモデルがあるが、映像コンテンツの表示向けに高画質化技術がこれほど詰め込まれた製品はない。特に動画やゲーム向けに23型より大画面のディスプレイを探しているならば、避けて通れない1台だ。

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提供:三菱電機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2012年12月31日