両面ADFとWi-Fiでモバイルスキャナがもっと自由に!――「imageFORMULA DR-P208」&「WU10」徹底攻略タブレットやスマホから、いつでもどこでも無線スキャンが可能(3/4 ページ)

» 2012年12月05日 13時00分 公開
[ITmedia]
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「WU10」を使えば、スマホやタブレットから無線スキャンが可能に

 DR-P208と組み合わせることで無線LAN経由での読み取りを実現するのが、オプションのWi-Fiユニット「WU10」だ。

 Wi-Fiユニットといってもなかなかピンと来ないかもしれないが、USBポートが付いた超小型の無線サーバだと考えればよい。ここにDR-P208をUSBケーブルで接続することにより、さまざまなデバイスからWi-Fi経由でのワイヤレススキャンが行えるようになる。

DR-P208とWU10を500ミリリットルのペットボトルと並べてみた(写真=左)。WU10の本体は手のひらサイズだ。DR-P208とはUSBケーブルで接続して利用する(写真=右)。WU10は同社の他モデルであるDR-150、DR-P215にも対応している

 WU10で最も注目したいのは、スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスとDR-P208を無線で接続し、スマートデバイス上から原稿の読み取りとスキャンデータの保存を“PCいらずで”実行できることだ。具体的には、iPhoneやiPadといったiOS 4以降を搭載したデバイス、あるいはAndroid 2.3.3以降を搭載したデバイスから無線でのスキャンが直接行える。もう、移動にかさばるノートPCとスキャナを一緒に持ち運ばなくてもいいのだ。

 無線LANルータがない環境でも、スマートデバイスとWU10を1対1で無線接続できる「アクセスポイントモード」の設定が用意されているのも特筆できる。これにより、DR-P208、WU10、スマートデバイスの3点さえあれば、いつでもどこでも紙情報の電子化が可能になるのはありがたい。特に外出先で入手した紙情報を持ち帰らずに、その場でスキャンしてデータにできることは、ペーパーレス化の効率アップに大きく貢献してくれる。

DR-P208とWU10を組み合わせれば、スマートフォンやタブレットといったスマートデバイスから、そしてPCからでも無線によるスキャンが可能だ。「アクセスポイントモード」は、スマートデバイスからWU10が持つSSIDを選択することで、スキャナと1対1で接続できるため、無線ルータなどがなくても、PCいらずでスマートデバイスから手軽にスキャンが行える注目の機能。後述の「ステーションモード」に比べて、設定が簡単で、スキャン速度が速いのもポイントだ。さらに、1対1での接続を切り替えることで、複数台のスマートデバイスから1台のスキャナを共有することもできる

 さらにこのWU10は、オプションでバッテリー駆動に対応しているのも大きな特長だ。バッテリー駆動時間は公称値で約50分と、終日持ち歩いて使い続けるほどのスタミナはないものの、電源ケーブルを取り外して完全にバッテリーで駆動できるのは見逃せない。

 ACアダプタをつなぐことなく、バッテリーだけでWU10とDR-P208を駆動できることは、スマートデバイスから場所を選ばず使えることを意味する。電源を確保できない客先や屋外、移動中、カフェなど、スマートデバイスから手軽に無線でのスキャンが行えるため、DR-P208の活用の幅はグンと広がるに違いない。

WU10は標準で付属のACアダプタから給電する仕様だ(写真=左)。オプションのバッテリーを装着すれば、ACアダプタを接続せずにスキャンが行えるようになる(写真=右)

スマートデバイス専用アプリ「CaptureOnTouch Mobile」は簡単操作

 スマートデバイスからWU10経由でDR-P208のスキャン機能を利用するため、専用アプリの「CaptureOnTouch Mobile」も提供されている。iOS版(iOS 4以降に対応)はApp Storeから、Android版(Android 2.3.3以降に対応)はGoogle Playからそれぞれ無料でダウンロードすることが可能だ。

スマートフォンやタブレットにインストールした専用スキャンアプリ「CaptureOnTouch Mobile」を使うことで、スキャンの設定から実行、そして直接スマートデバイスに読み取ったデータを表示することまで、ワイヤレスで手軽に行える

 CaptureOnTouch Mobileを使えば、スキャンの設定や実行といった操作はもちろん、読み取ったデータをスマートデバイスに直接転送するところまで対応できる。したがって、わざわざスマートデバイスをPCにつないでデータを転送したり、メモリカード経由でコピーしたり、あるいはクラウドサービスを経て移動させる必要もない。スキャンデータのほうから、スマートデバイスに自動で飛び込んできてくれるのだ。

 読み取ったデータはほかのアプリで開き直す以外にも、メールに添付したり、DropboxやEvernote、Googleドキュメントなどのクラウドサービスにアップロードできるので、読み取ったデータをすぐさま活用できる。

 なお、これらスマートデバイスからスキャンする場合は、カラーモード(カラー/グレー)や用紙サイズ、ファイル形式(PDF/JPEG)、解像度(150/300dpi)などの設定は行えるが、白黒モードでのスキャンや、600dpiでのスキャンには対応しない。

 もっとも、カラー液晶ディスプレイを採用したスマートデバイスで表示するのにわざわざ白黒でスキャンするのはまれだろうし、600dpiはむしろ表示解像度を考えるとオーバーなほど高解像度なので、実質的には問題はないだろう。PC用ソフトウェアと異なり、画像処理機能をマニュアルで細かく設定する機能まではさすがにないが、用紙サイズを自動検出する設定でスキャンすれば、斜行補正はきちんと適用される。

スマートデバイス用スキャンアプリ「CaptureOnTouch Mobile」の画面。WU10に接続したスキャナ名(DR-P208)が認識されている(画面=左)。この画面からカラーモードや用紙サイズ、解像度などの読み取り設定も変更できる。画面右下のスキャンボタンを押してスキャンを実行すると、プレビューがリアルタイムで表示される(画面=中央)。スキャンが完了すると、JPEGであれば写真アルバムへ保存もしくはメール添付、PDFであれば、ほかのアプリに渡すかメール添付のいずれかが選べる(画面=右)。JPEGとPDF以外のファイル形式は選択できない

無線LANルータ経由で接続する「ステーションモード」も用意

 WU10は前述の「アクセスポイントモード」に加えて、無線LANルータを介してさまざまなデバイスと接続できる「ステーションモード」も備えている。すでに無線LAN環境が構築してある家庭やオフィスに導入し、同一ネットワーク内で複数のPCやスマートデバイスからDR-P208を利用したい場合は、こちらの設定が役に立つ。WU10の側面にあるスイッチから、2つのモードを切り替えることが可能だ。

無線ルータなどを介してWU10とさまざまなデバイスを接続する「ステーションモード」の設定も用意している

ネットワーク上にあるWi-Fiユニット「WU10」をユーティリティが検出し、接続もしくは切断を選択できる。複数メンバーで切り替えて使う場合も、このユーティリティ上での切り替えだけで済む

 PCを使ったステーションモードの設定手順もチェックしておこう。導入にあたっては、まずPCにユーティリティをインストールしてWU10を無線LAN経由で認識させた後、DR-P208をUSBケーブルでWU10につなぐ。これだけで、PCから無線LANを経由してDR-P208を利用できるようになるため、セットアップは簡単だ。

 前述の「プラグアンドスキャン」も利用できるので、WU10を認識させた後は、CD-ROMからのドライバインストールなしでDR-P208も認識させ、スキャンを直ちに開始できる。

 ステーションモードを使ったPCからのスキャンは、無線LANルータ経由での接続ということでスキャン速度こそ低下するものの、利用できる機能はUSB接続時とまったく同じだ。WU10にDR-P208をつないだままにしておき、ユーティリティで接続先を切り替えることで、複数のPCで共有できるため、小規模なオフィスへの導入にも向きそうだ。

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