「IdeaTab A2109A」で知る“9型タブレット”の使いやすさこれは微妙にちょうどいい(3/3 ページ)

» 2012年12月14日 12時25分 公開
[林.佑樹(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

Tegra 3の搭載で安心の処理性能

 動作クロック1.2GHzのTegra 3(T30SL)を採用し、システムメモリが1Gバイト、内部データストレージが16Gバイトというハードウェア構成のIdeaTab A2109Aは、評価作業でAndroidのアプリを動作させると、まずストレスを感じることはない。OSの動作も良好で、スペック不足による“もたつき”に出くわすことはなかった。

 ベンチマークテストは、Geekbench 2とAnTuTu Benchmark 3.0.2、Quadrant Professional Edition 2.1.1で計測した。

AnTuTu Benchmark 3.0.2(写真=左)に、Quadrant Professional Edition 2.1.1(写真=右)の結果。Quadrant Professional Edition 2.1.1は、CPU:11373、Mem:2774、I/O:3525、2D:267、3D:2327となった

Geekbench 2の結果

 発熱については、背面右上付近が少し暖かく感じる程度で、ほとんど不快と意識することはないレベルだ。バッテリーの発熱もあまりに気にならない、というか熱らしい熱を感じなかった。

 バッテリー駆動時間は、公称値で無線LAN使用時で約8時間とある。輝度を50パーセントに設定し、720pの動画をストリーミングで視聴し続けたところ、約6時間13分でバッテリーが0パーセントになった。輝度の自動調整を有効にするとさらに短くなると思われる。また、輝度を低めに調整した状態でWebブラウズ利用であれば、7時間以上の動作は確実だったことも付け加えておこう。なお、評価作業において、充電時間は約4.5時間かかっている。

意外とありな「9型ワイド」タブレットの居場所

 利用場面の幅広さは、タブレットデバイスを初めて購入するというユーザーに適しているだろう。ストレスを感じない本体の持ちやすさも、競合する製品と比べて高く評価できるポイントだ。さらに、形状と構造による堅牢性は、意外とラフに使ってぶつけたり落としたりし易いタブレットデバイスとしては、注目したい要素だ。2万7000円を切るという実売価格からすると、年末年始のお買い物候補として十分選択候補となりうる使い勝手と処理能力をもっていることを、今回の評価作業で確認できたといえる。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
  10. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー