11.6型のディスプレイの解像度は1920×1080ドット(フルHD)だ。IPS方式の液晶パネルを採用しており、視野角は上下/左右ともに178度と広い。13.3型のS7-391より、さらに画素密度が高い約190ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)になり、高解像度の動画や写真なども美しく表示される。
しかし、このように画素密度が高いディスプレイでは、設定によってWindows 8のデスクトップUIに表示されるテキストやアイコンが小さくなる場合がある。初期設定では表示サイズの設定が「小(100%)」になっており、やや小さい印象だ。これを「中(120%)」に変更することで、ちょうどよい表示サイズと感じた。
このディスプレイに、10点マルチタッチに対応する静電容量方式のタッチパネルを搭載する。液晶ディスプレイの画面とフレームがシームレスにつながっているため、チャームの呼び出しやアプリケーションの切り替えといったジェスチャー動作も快適だ。サイズは11.6型ということもあり、10型タブレットのタッチ操作に近い感覚が味わえる。ただ、ガラス面は指紋が残りやすく、タッチ操作を繰り返すことで汚れが目立ってしまう。
タッチ操作時に本体がぐらつかないよう、液晶ディスプレイを開こうとすると100度ぐらいで一度止まるギミックは、S7-391と同様に備わっている。S7-391よりもボディが軽く、ディスプレイが動きやすいためか、ヒンジは固めだ。100度からさらに深く倒すときは、強めに押す必要がある。
キーボードは72キー配列を採用したアイソレーションタイプだ。主要キーのキーピッチは横が19ミリ、縦が18ミリと、11.6型のノートPCとしては広いものの、キーの数はその分少なくなり、キーの配置も特殊だ。具体的には、最上段のファンクションキーが省かれ、Fnキーと数字キーの同時押しとなっていることや、半角/全角キーをCapsLockキーの右に配置していること、Deleteキーが最下段にあることなどが挙げられる。
主要キーのキーピッチが広い一方で、BackspaceやEnter、Shiftといった右端のキーについては、左隣のキーと隣接している。S7-391と比較すると、右端のキーがさらに小さく(特に横幅)なっており、Enterキーのサイズは15(横)×32(縦)ミリと、主要なアルファベットキーよりも横幅が狭い。カーソルキーも縦のサイズが約9ミリと小さく、カーソルキーをよく利用するユーザーは、使いづらく感じるだろう。
スイッチの押し心地は柔らかく、キーストロークが約1ミリと浅いため、しっかりとした打ち心地を求める人には物足りないかもしれない。ただ、キーボードの固定はしっかりとしており、キーを意図的に強く押し込まない限りはたわむこともないので、軽い力で楽にタイプできる。有機ELのバックライトを搭載しており、暗い場所ではキーが青く光る。
Aspire S7-191は、ホームポジションより少し右にずれた位置にタッチパッドを配置している。左右のクリックボタンが一体となっているタイプで、サイズは90(横)×50(縦)ミリだ。4本の指が余裕を持って置けるサイズであるため、マルチタッチジェスチャーを行うには十分といえる。タッチパッドのドライバはELAN製で、2本指での上下/左右スクロール、2本指の開閉による拡大/縮小、回転機能、3本指スワイプによるページ送りなどが利用可能だ。4本指でスワイプすれば、スタート画面を表示するよう設定することもできる。
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