操作パネルの構成もPIXUS MG6230から大きく変わった。PIXUS MG6330では液晶モニタを従来の3.0型から3.5型に大画面化しつつ、タッチパネル付きの液晶パネルを採用した。これによって、画面の視認性は向上し、より直感的な操作が可能になり、操作パネルから余計なボタンが省かれて分かりやすくなるなど、さらに使い勝手が高まっている。
メニュー操作に応じて必要なボタンだけをLEDで浮かび上がらせて、次の操作をナビゲートする「インテリジェントタッチシステム」(Intelligent Touch System)も継承しているため、迷うことなく操作できるだろう。
この新しい操作パネルは、スマートフォンのような指でのフリック動作に対応していること、静電センサーのボタンを併用していること、そして処理が速いことなどが相まって、操作感は快適だ。PIXUS MG6230でもかなり心地よく操作できたが、PIXUS MG6330の操作感はさらにその上を行く。やはりタッチパネルの存在は大きい。
液晶モニタの画面サイズは大きくなったが、メニューの構造は従来と変わっていない。1画面の項目が3つまでに絞られているのは、老眼や乱視の方を考慮した結果とのこと。タッチパネルでは押しやすさも重要なので、これくらい大きなアイコンやボタンが無難ではある。
もっとも、単純に液晶モニタの画面サイズだけを大きくして、メニューを従来から流用しているわけではない。例えば、写真選択時のサムネイル表示は従来の9枚から、6枚、15枚、54枚を選択可能になっているなど、細かな部分での改良は施している。
唯一残念なのは、液晶モニタが完全に固定されており、従来のようにチルト角度の調整ができない点だ。画面はかなり上を向いているので、あまり高い位置に設置すると、画面が見づらくなってしまう。
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