2013年初旬の自作街のトレンドを作ると期待されているのが、11月末から売り出されている「NUC」(Next Unit of Computing)関連パーツだ。最初に、NUCに準拠した101.6ミリ角のマザーボード「BLKD33217CK」と「BLKD33217GKE」がインテルから登場。mini-ITXマザー(170ミリ角)よりも小さいながら、Core i3-3217Uをオンボードし、HDMI端子、またはThunderbolt端子などを備える実力派の仕様で、初回から話題を集めた。
翌週には、それらのマザーを組み込んだインテル純正のNUCベアボーン「DC3217BY」と「DC3217IYE」も登場。外箱を開けるとセンサーが感知してインテルの企業ジングルが流れる仕掛けを施すなど、様々な点で注目された。同時にabeeからもNUCケース「acubic NE01/NE02」や対応AC電源などが売り出され、バリエーションはハイペースで増えている。
某ショップは「NUCに追い風が吹いているのは確かです。PCの性能が底上げされて、小さくてもそれなりに動くマシンが作れるますから。まあ、インテルがこれだけ気合いを売り出しているんだから、市場が生まれるくらいまでは推し進めるでしょう」と今後の動きに期待を込める。
実際、年末の大型自作イベント「2012 AKIBA PC-DIY EXPO 冬の陣」でも、NUCやNUCのような省スペース性をコンセプトにする新製品が展示の中心となっていた。恵安ブーススタッフの「ノートPCの需要が増していますが、それとデスクトップの2つだけでは我々もやっていません。双方の長所を融合させるような提案をしていきたいですね。タッチ操作に強いWindows 8が登場したことで、VESA規格対応ケースのような液晶一体型マシンが作れる製品は今後増えてくるかもしれません」というコメントが象徴的だ。
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