それではi970PA4-SP-W7のパフォーマンスを各種ベンチマークで見ていこう。まずはWindows 7のエクスペリエンスインデックスからだ。
サブスコアを個別に見ると、プロセッサが7.7、メモリが7.7、SSDであるプライマリーハードディスクが7.9と、高い水準でまとまっている。また、グラフィックスもGeForcec GTX 680Mによって、ともに7.7とノートPCでは非常に高いスコアだ。Windows 7のエクスペリエンスインデックスの最高スコアは7.9なので、ノートPCとはいえ非常に高い性能を持っていると見ていい。
次に定番のベンチマークソフトを計測した。計測したのはPCMark Vantage、PCMark 7、3DMark Vantage、3DMark 11といった定番のベンチマークソフトだ。なお、3DMark 11の結果は、Core i7-3630QMとGeForce GTX 670MXを搭載する「NEXTGEAR-NOTE i770SA1」と比較している。
ベンチマークの結果は上に掲載したグラフの通りだ。これを見れば、ミドルレンジクラスのデスクトップPCなど相手にならない性能を備えていることが分かる。4コア8スレッドが生きてくるマルチスレッド対応のCPU性能で差が出るベンチマークテストでも高いスコアをたたき出しており、文句の付けようがない性能と言っていいだろう。
同シリーズは最小構成で14万9940円からと、比較的手の届き安い価格帯にあるが、今回紹介したNEXTGEAR-NOTE i970PA4-SP-W7は34万9860円と非常に高価だ。そのぶん、デスクトップPCに引けを取らない4コアCPUに、フルHDの17.3型ワイド液晶ディスプレイ、高性能グラフィックスやRAID 0構成の大容量SSDによる快適な操作性はほかに類を見ない。その性能の高さはあらゆる用途をカバーできるはずだ。
非常に高価なモデルなので、その高いパフォーマンスに意味を見いだせる利用目的がある人にしかおススメすることはできないが、ひとたびi970PA4-SP-W7を手にすれば、圧倒的な性能に満足することは間違いないだろう。
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