海外プリペイドSIM導入マニュアル──「アメリカ・シカゴ2013年」編「WiMAXもプリペイドOK」な海外定額データ通信(2/3 ページ)

» 2013年01月31日 15時14分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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Virgin Mobileの4Gモデムを購入

 というわけで訪れたRadioShack。店内のプリペイド携帯電話コーナーには、数社のデータ通信端末ももちろんある。Virgin Mobileのデータ端末は「Broadband2Go」のブランド名で販売されており、このうち4G対応品はWi-Fiルータの「OVERDRIVE PRO 3G/4G MOBILE HOTSPOT」とUSBモデムの「U600 3G/4G USB STICK」の2種類。どちらもWiMAX(4G)とEV-DO(3G)での通信に対応している。データ通信料金は以下の3種類のプランより選択する。

Broadband2Go データ通信プラン
価格 仕様
5ドル/日(約454円) 4Gは定額+3Gは200Mバイトの通信まで
35ドル/月(約3181円) 4Gは定額+3Gは2Gバイトの通信まで
55ドル/月(約4999円) 4Gは定額+3Gは5Gバイトの通信まで

 こちらはWiMAXエリアだけで使うなら5ドル/日のプラン、滞在期間がやや長いなら35ドル/月のプランが適当だろう。端末はノートPCでの利用を考えた(あと、コレクションのため)のでUSBモデムのU600を購入。価格は69.99ドル(約6382円)だった。参考までWi-Fiルータタイプはは119.99ドルだった(約1万907円)。どちらもオンライン販売では割り引きがあるようだが、店頭では定価のみでの販売だった(別途、州税も加算)。

 合わせて料金支払いのためのTop-Upカードも購入しておく。通常は店内に料金の書かれたTop-Upカードが置かれており、それを一緒にレジへ持っていく。残高追加のための番号が記載されたレシートを受けとり、それを入力すれば残高が加算される仕組みだ。

photophoto 購入したWiMAX+3G対応のUSBモデム「U600」(写真=左) Top-Up番号は、カード単体ではなくレシートに印刷されたものが渡された(写真=右)

 利用までの手段はいつもと一緒だ。PCにU600(USBスティック型機器)を差すと、必要なソフトウェアが自動インストールされる。接続ソフトウェアではまず3G回線に接続され、緑色で「Activate」表示のクリックで開通作業のWebページへと導かれる。その後の作業手順は以下の通り。もちろん利用登録中の3Gデータ通信料金は無料である。

  1. Webで個人情報を入力し登録
  2. 料金支払い方法を「Top-Upカード」にする
  3. 登録完了後、アカウント番号とMSID番号が通知される
  4. USBモデムにアカウント番号とMSID番号を登録
  5. 4Gを切断し、3Gへ切り替えて再接続
  6. 利用プランを選択
  7. Top-Upカードの番号とともに、料金(利用可能額)を追加する
  8. 3Gを切断し。4Gに切り替えて再接続

photophotophoto 接続ソフトが起動したら「Activation」ボタン→Virgin MobileのWebページが開くので、一番上の「I want to activate my Broadband2Go Service.(新規開通)」を選択→途中の支払い選択画面では、一番下の「Top-Upカード(I'll use Top-Up carts instead.)」を選ぶ
photophotophoto 登録が終わると、アカウント番号とMSID番号が表示される。これは保存されないのでメモしておくこと→接続ソフトで回線をいったん切断(Disconnect)し、Options→Program Modemを選択→先ほど通知されたアカウント番号とMSID番号を入力する
photophotophoto U600のアクティベーションが始まり、登録される→登録が終わると4Gモードになる→Tool→Switch to 3Gを選択し、3Gで(プラン設定のため)再接続する
photophotophoto Virgin MobileのWebサイトへつながる。通知されたアカウント名と登録したパスワードでログインする→料金プランを選択する。今回は1カ月2Gバイト/35ドルのプランを選んでみる→支払い画面になる。「Click here to add to your account with a To-up card instead.」をクリック
photophotophoto Top-upカードの番号(PIN)を入力→自分のアカウントにTop-Upカードの35ドル分が入った(左カラム/Available Cash Balanceの部分)。ここで改めて35ドルのプランを選択→「BUY NOW」で支払いが完了する
photophotophoto 左カラムの情報を見ると、3Gのデータ残量と有効期限が表示される→接続ソフトのToolsからSwitch to 4Gを選び、WiMAXに切り替えて接続(Connect)を押す→これで4Gで接続された

 WiMAXの実速度は今回使用した範囲では3M〜5Mbpsほどだった。室内での利用が多かったため4Gとしての値は低めではあるが、下りで3Mbpsほどしっかり出るならばPCでのWeb利用もほぼストレスなく利用できる。

 一方、WiMAXが入らず3Gサービスに切り替わると、体感的にもかなり遅くなるうえ、通信量の制限にも関わってくるのでこちらの方が厳しい。シカゴ市内のLoop内はほぼWiMAXのカバーエリアではあるが、建物の奥などは電波が弱く、3Gに切り替わることもある。利用場所によっては窓際側に移動するなど、工夫するのがよいだろう。

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