多機能+リーズナブルな液晶一体型が10点タッチ対応でさらに進化――「Inspiron 2330」で新生活に備えるチューナー付けても10万円切り(2/3 ページ)

» 2013年02月22日 15時30分 公開
[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]

10点マルチタッチ対応のフルHD液晶ディスプレイを装備

 23型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1920×1080ドット(フルHD)で、白色LEDのバックライトを内蔵する。画素密度は約95.8ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)、ドットピッチは約0.265ミリだ。

 標準的なノートPC(15.6型ワイドの1366×768ドット表示)と比較しても画素密度が低く、デスクトップUIでもアイコンは大きく表示されて見やすい。液晶パネルはグレア(光沢)仕上げであるため、映り込みは多少気になった。画面上部には130万画素のHD対応Webカメラを備え、デュアルマイクを内蔵する。

photophoto 23型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1920×1080ドットだ。輝度の調節ボタンや外部入力との切り替えボタンは右側面に配置する(写真=左)。ディスプレイ上部には130万画素のWebカメラとデュアルマイクを搭載する(写真=右)

 タッチパネルは10点マルチタッチに対応する、指のすべり具合や感度はよく、スタート画面などの操作は快適に行える。もちろん、文章を入力するときやデスクトップUIでの操作はキーボードやマウスを使う方が効率がよい。

 ディスプレイ面には段差がなく、Windows 8のエッジスワイプ操作――チャームバーの呼び出しやアプリケーションの切り替えといった操作も自然に行える。ただ、フレームやガラス面に指紋が残りやすいところは少し気になった。

photophoto ディスプレイには10点マルチタッチ対応のタッチパネルを内蔵する(写真=左)。1920×1080ドット表示でPC USERのページ(横幅990ドット)を左右2枚に表示させた。Webブラウザを2枚表示させたり、ブラウザと文書のウィンドウを左右に展開して作業といったことも快適に行える(写真=右)
photo デフォルト設定におけるInspiron 2330のガンマカーブ。赤、青、緑の3色とも下方向に補正がかかる

 ディスプレイの色温度をエックスライトのカラーマネジメントツール「i1Pro」で計測したところ、色温度は6716KとsRGB標準の6500Kに比較的近い数値だった。輝度の最大値は181カンデラ平方/メートルであり、蛍光灯下の明るい室内では、輝度を高めに設定するのがよさそうだ。ガンマカーブは、エントリークラスのPCとしては良好な計測結果といえる。赤、青、緑の3色とも下方向に少し補正がかかっているが、赤、青、緑の3本の線がかなりそろっており、グレーに特定の色がかぶるような傾向は見られない。

 色域をXPS One 27と比較したところ、Inspiron 2330の色域はXPS One 27より一回り小さかった。色の鮮やかさについてはXPS One 27の方が1枚上手ということになる。sRGBとも比較してみたが、緑から青、紫にかけての寒色についてはsRGBが広く、黄色から黄緑にかけての領域はsRGBよりもInspiron 2330が広かった。

photophoto i1Proで作成したInspiron 2330のICCプロファイルをMac OS XのColorSyncユーティリティで読み込んだ結果。色が付いている範囲がInspiron 2330で再現できる色の範囲で、グレーの範囲がXPS One 27で再現できる色の範囲を示す。XPS One 27の色域の方がInspiron 2330よりも一回り大きい(写真=左)。sRGBと比べたところ、寒色についてはsRGBが広く、黄色から黄緑にかけての領域はsRGBよりもInspiron 2330が広い(写真=右)

アナログRGB/HDMI入力を装備し、外部ディスプレイとしても利用可能

photo 本体左側面にはUSB 3.0×2、メディアカードスロット、音声入出力を配置する

 インタフェースは、本体左側面にUSB 3.0×2とマルチメモリカードリーダー(SDXC対応SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード対応)、ヘッドフォン出力とマイク入力を、本体右側面にDVDスーパーマルチドライブを備える。

 本体背面には電源端子のほか、USB 3.0×2、USB 2.0×2、アナログRGB入力、アナログRGB出力、ギガビット有線LAN、HDMI入力、光デジタル音声出力(7.1ch)、コンポジット入力などが並ぶ。本製品はテレビチューナーをオプションで用意しており、テレビ用途に使うのもよさそうだ。この画面サイズのPCとしては、設置面積も少なくて済むため、プライベートルームなどにも置きやすい。

 XPS One 27と比較すると、HDMI出力を省いた一方でアナログRGB入力とアナログRGB出力を装備している。本製品を外部ディスプレイとして使うことを考えると、多くのPCが対応するアナログRGBを備えているところはうれしい。映像入力の切り替えは右側面のボタンで行う。なお、ネットワーク機能については、ギガビットLAN以外にもIEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANやBluetooth 4.0を利用可能だ。

photophoto 本体背面には電源ポート、USB 3.0×2、USB 2.0×2、ギガビットLAN、アナログRGB出力、アナログRGB入力、HDMI入力、光デジタル音声出力(7.1ch)、コンポジット入力などが並ぶ(写真=左)。ディスプレイ下面にスピーカーを備える(写真=右)

 内蔵のステレオスピーカーはディスプレイ下面に備えており、出力は15ワット+15ワットだ。ソフトウェアサウンド補正技術「Waves MaxxAudio」により、コンテンツに合わせたイコライザの設定なども行える。

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