23型ワイド液晶ディスプレイの解像度は1920×1080ドット(フルHD)で、白色LEDのバックライトを内蔵する。画素密度は約95.8ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)、ドットピッチは約0.265ミリだ。
標準的なノートPC(15.6型ワイドの1366×768ドット表示)と比較しても画素密度が低く、デスクトップUIでもアイコンは大きく表示されて見やすい。液晶パネルはグレア(光沢)仕上げであるため、映り込みは多少気になった。画面上部には130万画素のHD対応Webカメラを備え、デュアルマイクを内蔵する。
タッチパネルは10点マルチタッチに対応する、指のすべり具合や感度はよく、スタート画面などの操作は快適に行える。もちろん、文章を入力するときやデスクトップUIでの操作はキーボードやマウスを使う方が効率がよい。
ディスプレイ面には段差がなく、Windows 8のエッジスワイプ操作――チャームバーの呼び出しやアプリケーションの切り替えといった操作も自然に行える。ただ、フレームやガラス面に指紋が残りやすいところは少し気になった。
ディスプレイの色温度をエックスライトのカラーマネジメントツール「i1Pro」で計測したところ、色温度は6716KとsRGB標準の6500Kに比較的近い数値だった。輝度の最大値は181カンデラ平方/メートルであり、蛍光灯下の明るい室内では、輝度を高めに設定するのがよさそうだ。ガンマカーブは、エントリークラスのPCとしては良好な計測結果といえる。赤、青、緑の3色とも下方向に少し補正がかかっているが、赤、青、緑の3本の線がかなりそろっており、グレーに特定の色がかぶるような傾向は見られない。
色域をXPS One 27と比較したところ、Inspiron 2330の色域はXPS One 27より一回り小さかった。色の鮮やかさについてはXPS One 27の方が1枚上手ということになる。sRGBとも比較してみたが、緑から青、紫にかけての寒色についてはsRGBが広く、黄色から黄緑にかけての領域はsRGBよりもInspiron 2330が広かった。
インタフェースは、本体左側面にUSB 3.0×2とマルチメモリカードリーダー(SDXC対応SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード対応)、ヘッドフォン出力とマイク入力を、本体右側面にDVDスーパーマルチドライブを備える。
本体背面には電源端子のほか、USB 3.0×2、USB 2.0×2、アナログRGB入力、アナログRGB出力、ギガビット有線LAN、HDMI入力、光デジタル音声出力(7.1ch)、コンポジット入力などが並ぶ。本製品はテレビチューナーをオプションで用意しており、テレビ用途に使うのもよさそうだ。この画面サイズのPCとしては、設置面積も少なくて済むため、プライベートルームなどにも置きやすい。
XPS One 27と比較すると、HDMI出力を省いた一方でアナログRGB入力とアナログRGB出力を装備している。本製品を外部ディスプレイとして使うことを考えると、多くのPCが対応するアナログRGBを備えているところはうれしい。映像入力の切り替えは右側面のボタンで行う。なお、ネットワーク機能については、ギガビットLAN以外にもIEEE 802.11b/g/n準拠の無線LANやBluetooth 4.0を利用可能だ。
内蔵のステレオスピーカーはディスプレイ下面に備えており、出力は15ワット+15ワットだ。ソフトウェアサウンド補正技術「Waves MaxxAudio」により、コンテンツに合わせたイコライザの設定なども行える。
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