Windows 8スタイルUIは、タッチ操作を想定して新開発されたUIだ。タッチ非対応のディスプレイで使うときは、キーボードとマウスで問題なく操作できるが、タッチパネル付きの液晶ディスプレイではより直感的に扱える。画面右端から内側に向かって指をなぞる(スワイプ)することで、チャームバーを出すなどのジェスチャーにも対応しており、Windows 8スタイルUIはタッチ操作で使いたいというユーザーは少なくないだろう。
そこでおすすめしたいのが、Windows 8発売後に多数登場したタッチパネル搭載ノートPCと外付けディスプレイの組み合わせだ。タッチ対応PCにWindows 8スタイルUI、外付けディスプレイにデスクトップUIを表示させることで、タッチ対応のWindowsストアアプリは指で画面に触れて手軽に操作、既存のデスクトップアプリはキーボードとマウスでじっくり操作と、画面表示に加えて、操作の仕方も切り分けられる。
ノートPCに最新のワイド液晶ディスプレイを組み合わせれば、大画面かつ高解像度のマルチディスプレイ環境を手軽に構築できる。ノートPC自体の使い勝手はそのままに、画面サイズと解像度を大きく広げられる体験は実に心地よい。
Windows 8搭載のPCでは、タッチ操作との親和性が高まったことに伴い、タブレット形状とノートPC形状に変形できるハイブリッド型(コンバーチブル型とも呼ばれる)や、タブレット型が増えているが、こうしたPCもHDMIなどの外部ディスプレイ出力を活用して外付けディスプレイとつなぐことで、大幅に快適化を図れることは覚えておきたい。
特にノートPCと組み合わせて利用する場合、外付けディスプレイが有利となる点に表示品質の高さがある。ノートPCでは液晶ディスプレイが本体を構成する内蔵パーツの1つでしかないため、画質にこだわった製品は少なく、単体販売される液晶ディスプレイほど高い品質を備えたものは極まれだ。
専用の液晶ディスプレイといっても製品によって品質には大きな差があるが、今回使用したFlexScan EV2436W-FSは、業務用ディスプレイを長年手がけてきたEIZOブランドのスタンダードモデルだけあって、画質面にも妥協がない。
液晶パネルは広視野角のIPS方式を採用し、マルチディスプレイで斜めから画面を見ても画面の隅々まで鮮明で安定した表示が可能だ。解像度はフルHD(1920×1080ドット)を上回るWUXGA(1920×1200ドット)なので、縦長の文書やWebページをフルHDより快適に行える。
「sRGB」モードを備えており、汎用の液晶ディスプレイとしては発色が正確なのもうれしい。sRGBはPC環境やインターネットコンテンツで標準的な色域なので、写真や動画の閲覧、編集を信頼性の高い色でこなせる。階調表現力を高める10ビットガンマ補正も備えており、約1677万色を滑らかに表示できるのも目を引く。
以上、Windows 8でのマルチディスプレイ活用テクニックを紹介した。マルチディスプレイは以前よりPCの生産性を大きく高める方法として知られていたが、Windows 8では2つのUIが混在する仕様となったため、それぞれのUIを別々の画面に分離して操作をよりシンプルかつ快適にするというメリットが加わっている。ここはWindows 7以前のOSにおけるマルチディスプレイと大きく事情が変わったところだ。
今回はデスクトップPCでの2画面構成と、タッチ対応ノートPCでの2画面構成を取り上げたが、いずれも1画面でWindows 8を使うより作業効率は大きくアップすることは間違いない。Windows 8はタスクバーの機能拡充などで拡張デスクトップの使い勝手も向上しており、デスクトップ、ノート、タブレット、ハイブリッドとPCの形状を問わず、マルチディスプレイ環境は有用だ。
PCの主流がデスクトップからノートへ移行して久しいが、最近ではUltrabookをはじめとする薄型軽量ノートPCやタブレットのトレンドを受け、より持ち運びやすく即時性に優れたマシンが求められている。とはいえ、PCの携帯性や性能がいくら向上しても、小さな画面サイズによる情報一覧性や生産性の限界はつきまとう。時間と場所を選ばずに利用できるこうした新世代のPCも、机上では外付けディスプレイの増設により、本来のPCが持つ処理性能を最大限に引き出せることは、もっと見直されるべきだろう。
最後に、マルチディスプレイ環境を構築するならば、液晶ディスプレイ自体の品質にも強くこだわりたい。今回はEIZOの24.1型ワイド液晶ディスプレイ(FlexScan EV2436W-FS)を使用したが、画面位置が自由に変更できて縦回転にも対応するスタンド機構、複数の画面を並べて斜めから見ても高い視認性が確保できるIPS方式の液晶パネル、数々の疲れ目対策機能やエコ機能、外光の反射を抑えたノングレアパネル、WUXGA(1920×1200ドット)の高解像度表示、そして表示デバイスの本分となる色再現性や表示ムラの少なさなど、マルチディスプレイに最適といえる作り込みがなされ、隙がない。
Windows 8搭載PCでマルチディスプレイ環境をこれから構築したいと考えているユーザーは、是非こうした品質にこだわった液晶ディスプレイを検討していただきたい。
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ディスプレイの購入を検討する際、どの映像入力に対応しているかは必ずチェックするべき重要項目の一つだ。現在主流のインタフェースや今後注目すべきインタフェースを中心に最新事情をまとめた。
スタートメニューの復活をはじめ、デスクトップUIがより使いやすくなった「Windows 10」には、「マルチディスプレイ」の操作性を高めるための工夫も見られる。実際にWindows 10搭載のノートPCとデスクトップPC、そして2台のディスプレイを使って、マルチディスプレイ活用テクニックを見ていこう。
スマートフォンやタブレットから始まったディスプレイの高画素密度化は、PCディスプレイの世界にも波及。2014年にはPC向けの4Kディスプレイが台頭し、画面サイズ、解像度とともに、「画素密度」の把握が製品選びで重要になってきた。今回は最新の技術動向も含め、ディスプレイの高画素密度化をテーマに解説する。
PC、スマートフォン、タブレット――いつもディスプレイに囲まれて、目や首、肩に余計な負担がかかっているのでは? 心当たりがある人は、症状が悪化する前に、これを読んで今すぐ対策しよう。
PCディスプレイの標準仕様がフルHDとなった今、より上質の作業環境を望むなら、次に狙うべきは「4K2K」なのか? 否。設置スペースさえ許せば、もっといい方法がある。そう、“超”高解像度を手軽に実現できるマルチディスプレイというさえたやり方が――。
ディスプレイから目を守るメガネ「JINS PC」が人気だ。エネルギーの強い青色光を特殊なレンズで防ぐことで、目にかかる負担を軽減できるという。これと同じように、ナナオもディスプレイメーカーの立場から長期に渡って疲れ目対策を講じており、その最新モデル「FlexScan EV2335W」にはさまざまな機能が備わっている。それでは、目の疲れに敏感なJINS PCの担当者は、FlexScan EV2335Wの表示をどう見るのだろうか?
今や生活の一部になりつつある電気製品の「節電」だが、どこまで意識して実践できているだろうか。液晶ディスプレイの節電を考えた場合、日ごろの運用で無駄に電気を使っていないか、そして効果的な省エネ策とは何なのか、今こそ普段の利用スタイルを見直してみよう。
スマートフォンをはじめ、iPadなどのスレート型端末、デジタルカメラの背面液晶、ニンテンドーDS、そしてWindows 7など、最近注目を集めるデジタル製品はタッチパネルへの対応が1つのキーワードになっている。ひとくちにタッチパネルといっても、画面に触れた指やペンを検出する方式はさまざまだ。今回はタッチパネルの基本的な検出方式を取り上げ、その特徴と最適な用途について紹介しよう。
動画コンテンツの魅力を最大限に引き出すには、“動画の”表示品質に優れた液晶ディスプレイが必須だ。今回はいくつかのサンプル動画を用意し、液晶ディスプレイにおける動画の表示品質をチェックしていこう。
普段から何気なく使っている液晶ディスプレイの表示品質を、きちんと確かめてみたことはあるだろうか? テストパターンなどを使ってチェックしてみると、普段気付かなかった表示品質の問題点に気付くことも少なくない。今回は液晶ディスプレイの表示品質を評価するための基本的なポイントと、誰でも手軽に試せる方法を紹介しよう。
EIZOの4K対応31.5型ディスプレイ「FlexScan EV3237」、23.8型エンターテインメントディスプレイ「FORIS FS2434」が、PC USERアワード2014年下半期「ディスプレイ部門」にてそれぞれゴールドとシルバーを受賞。各製品に込められたEIZOならではのこだわりを開発陣に聞いた。
マルチディスプレイ環境はなにかと便利だが、画面と画面の間に挟まるフレームが見た目のノイズになってしまうのは難点だ。しかし、EIZOが新たに投入した「フレームレス」デザインの液晶ディスプレイ「FORIS FS2434」であれば、この問題もほとんど解決できるハズ。実際に使ってみると、多くのユーザーは「これまでのマルチディスプレイは何だったのか……」と衝撃を受けるのではないだろうか?
動きが激しいゲームや入力タイミングが厳しいゲームでは、液晶ディスプレイの性能が勝敗に影響することも少なくない。EIZOが満を持して投入した「FORIS FG2421」は、業界初の240Hz駆動技術を搭載しつつ、入力の遅延も極限まで抑えた、非常に先進的なゲーミングディスプレイだ。その性能をトップゲーマーはどう評価するのか、国内でも実力派のFPSチームにじっくり試してもらった。
新スタイルの共用オフィス空間である「コワーキングスペース」は、新しいコミュニティが生まれる場所としても注目され、都市部を中心に急増している。そんなコワーキングスペースの中に、EIZOのカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge」が期間限定で自由に使える場所があるという。これは試してみる価値が大いにありそうだ。
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徐々に数を増やしつつあるPC向け4Kディスプレイ。先物買いの印象があるかもしれないが、ディスプレイに関するさまざまな問題を解決し、極上の表示環境が得られる「先進的かつスマート」な選択肢なのだ。特にEIZO初の4Kディスプレイ「FlexScan EV3237」は、長い目でディスプレイ選びを考えた場合、有力候補に挙げられる。
EIZOの東京ショールームが銀座3丁目から7丁目に移転し、リニューアルオープンした。ホビーからビジネスまで幅広いユーザー層をカバーするほか、特定用途向けディスプレイの展示も充実。「ディスプレイの今」を体感できる。無料のセミナーやワークショップ、ギャラリーにも注目だ。