Word 2013 RTについてはマクロなどが使えないほかは、基本的にフル版と機能は変わらない。文字入力はType Coverの得意とするところなので、文書作成は快適だ。タッチモードでは、文字サイズの変更や色の選択が大きなアイコンで表示されるため、タッチでも操作できるものの、画像の挿入などを行う場合はタッチパッド、もしくはマウスを利用するのが望ましいだろう。
Excelでは表を作成し、その表を基にしたグラフを作成してみた。数字の入力は問題なかったが、セル1つ1つのサイズが小さいのでタッチ操作には向かない。手動で表示倍率を変えるという手もあるが、作業領域で表示できるセル数が激減するので悩みどころだ。
ちなみにタッチパッドでの操作も悪くないが、範囲選択のときは奥行きが狭いタッチパッドでは面倒だった。こういうときもやはりマウスが活躍する。
開くファイルのサイズにもよるが、各アプリケーションの起動時間は5秒程度と待たされる感覚はなく、使用中も動作が遅いと感じる場面は特になかった。完成したデータはSkyDriveに保存できるほか、Surface RTは標準サイズのUSBポートを備えているので、USBメモリに入れて手軽に持ち出せる。
Surface RT発売時のイベントでは、米Microsoft ジェネラルマネージャーのブライアン・ホール氏が本機のターゲットについて「学生やモバイル環境で働く人、会社のエグゼクティブ層といった私生活と仕事が混在する生活を送る人」と言及していたが、WindowsやOfficeが仕事で必須という人にとって、手軽に文書やプレゼン資料の作成が行える低価格帯の小型コンピューターとして、Surface RTは非常に有用な製品といえる。
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