“怪物級”ゲーミングノートPC――「Note GALLERIA GM7970M」の圧倒的性能に迫るRadeon HD 7970M×2、Core i7-3940XM、SSD+HDD、17.3型フルHD液晶(2/4 ページ)

» 2013年05月28日 18時45分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

ゲームを大画面で楽しめる17.3型フルHD液晶ディスプレイ

 ゲームを快適に楽しむにはディスプレイも重要だ。Note GALLERIA GM7970Mでは17.3型と大きなフルHD(1920×1080ドット)表示対応の液晶ディスプレイを搭載しており、ゲームを迫力ある大画面で楽しめる。

 液晶ディスプレイの表面は非光沢仕上げのため、照明やユーザーの姿が映り込みにくく、設置する場所にかかわらず、ゲームに没頭できるだろう。輝度は必要十分な明るさで、色味は少し青が強い。視野角は上下が狭いものの、左右は多少角度がズレても色味の変化は少ない印象だ。液晶ディスプレイ部は約130度まで開く。

非光沢仕様の17.3型フルHD液晶ディスプレイを搭載(写真=左)。液晶ディスプレイ部のチルト角度は約130度まで開く(写真=右)

 オーディオへの注力も見逃せない。キーボードの奥にステレオスピーカー、底面にサブウーファーを内蔵しており、大きな音が音割れしにくく、低音をしっかり再現できる。

 標準でCreative Technologyの音響効果技術「THX TruStudio Pro」に対応したサウンド機能も装備。圧縮音源コンテンツのダイナミックレンジを改善し、臨場感を高める「Crystalizer」、セリフなどの声を聞き取りやすく調整する「Dialog Plus」といった技術によって、ゲームや映画のコンテンツに最適な迫力あるサウンドが楽しめる。

 なお、さらにこだわるユーザーのため、BTOではUSB接続の外付けDACも同時購入できる。CreativeのUSB DACと2.1chスピーカーを組み合わせた「サウンドパック」も用意されており、外付けのサウンドシステムで音響を強化することも可能だ。

大型のボディを生かし、底面にはサブウーファーも内蔵(写真=左)。標準でCreativeの音響効果技術「THX TruStudio Pro」に対応したサウンド機能を装備し、コンテンツに最適な迫力あるサウンドを楽しめる(画像=右)

基本スペックもパワフル、SSDはシリーズ名まで指定可能

 基本スペックは柔軟なカスタマイズに対応。CPUやOSなどが異なる「標準モデル」は4種類用意されており、それらをベースにカスタマイズしてオーダーできる仕様だ。今回の評価機は、その標準モデルの最上位である「Note GALLERIA GM7970M Core i7-3940XM 搭載」に準じたスペックとなっている。

 CPUにはCore i7-3940XM Extreme Editionを搭載している。インテルのモバイル向けCPUでは最上位のクアッドコアモデルだ。Hyper-Threadingによる8スレッド同時実行が可能で、Turbo Boost 2.0により最大3.9GHz(定格3.0GHz)で動作する。3次キャッシュの容量は8Mバイトだ。

 デスクトップ向けを含めても、これより高性能なx86 CPUは数えるほどしか存在しない。物理演算によるリアルな動きを再現するためにクアッドコア以上のCPUを推奨しているタイトルも、高画質オプションを有効にして快適にプレイできるだろう。

CPU-Zの情報表示画面。インテルのモバイル向け最上位CPU「Core i7-3940XM Extreme Edition」を搭載している。1コアにつき2スレッドを同時に処理するHyper-Threadingに対応し、8スレッドの同時実行が可能だ。Turbo Boost 2.0もサポートし、動作クロックは最大で3.9GHzまで上がる

メモリはPC3-12800 SO-DIMMに対応し、標準で16Gバイトを搭載。2組のメモリに同時アクセスして高速化するデュアルチャンネルに対応している

 チップセットはIntel HM77 Expressを採用。メインメモリはPC3-12800 SO-DIMMに対応し、SO-DIMMスロットは底面カバーを外して見える2基を含めて4基装備している。標準では8Gバイトのモジュールを2枚装着し、合計で16Gバイトを搭載した構成だ。BTOでは8Gバイト(4Gバイト×2枚)や32Gバイト(8Gバイト×4枚)の構成も選べる。

 データストレージは、2.5インチSSDと2.5インチHDDをデュアルで搭載できる。標準ではメインのシステムドライブが240GバイトのSSD(Intel 335シリーズ)、追加ドライブが1Tバイトの2.5インチHDD(5400rpm)といった組みあわせだ。

 この構成もBTOに対応し、どちらか1台だけにしたり、両方ともSSD(または両方ともHDD)にしたりできる。さらに、SSD/HDDは容量だけでなくシリーズ名も指定可能で、SSDの選択肢はSamsung、Crucial、Plextorなど、単体販売で人気のあるメジャーブランドのSSDが一通りそろう。この辺りは全国にパーツショップを展開するドスパラならではの充実ぶりといえる。

 ボディの右側面には光学ドライブを搭載する。標準ではDVDスーパーマルチドライブだが、BTOでは記録型Blu-ray Discドライブや光学ドライブなしの構成も選べる。

 通信機能は、1000BASE-Tの有線LAN、IEEE802.11b/g/nの無線LAN、Bluetooth 4.0を標準装備。BTOでは内蔵の無線LAN機能の代わりに、USB接続の無線LANアダプタや無線LANルータとのセットなども選択できる。

OSや熱伝導グリスなどのオプションも豊富

 プリインストールOSは、64ビット版のWindows 7 Home Premiumを採用。BTOでは、同じく64ビット版の7 Professional、7 Ultimateのほか、32ビット版、OSなしの構成も選べる。オフィスソフトもMicrosoft Office 2010、Microsoft Office 2013、Kingsoft Office 2012など、さまざまな選択肢が提供されている。

 なお、Windows 8/Windows 8 Proについては、別途「Note GALLERIA GM7970M Windows 8 インストールモデル」として別の標準モデルが販売中だ。CPUはCore i7-3630QM(2.4GHz/最大3.4GHz)となり、Core i7-3940XMは選べないが、他はほぼ同様の選択肢がある。

 BTOでのオプションとしては、CPUとCPUクーラーの間に塗布する熱伝導グリスが選べる点も面白い。通常のグリスに変えて、高熱伝導率のシルバーグリス(アイネックス AS-05)やダイヤモンド含有グリス(親和産業 OC7)など、PC自作市場で人気の高いグリスがラインアップされている。入力機器や外付けストレージ、サプライなどを追加購入することも可能だ。

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