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» 2013年06月03日 10時35分 UPDATE

第4世代Core+11acの実力は?──「LaVie L(LL850/MS)」パフォーマンスチェック (1/3)

NECの新LaVie Lは、話題の第4世代Core iシリーズに、新規格の802.11ac対応無線LAN、タッチパネル搭載のフルHD IPS液晶ディスプレイと、トレンド機能満載のA4ノートPCに一新された。その実力はどうか、早速検証していこう。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

光沢塗装が美しい、15.6型サイズの高性能AVノート

photo NEC「LaVie L(LL850/MS)」

 いち早くHaswell化、802.11ac、タッチパネル、フルHDのIPS液晶……「うぉ、意外とスゴイ仕様じゃないですか」──。NECの高性能AVノートPC「LaVie L」の2013年夏モデルがフルチェンジを果たし、上記のような“トレンド満載”な仕様で登場する。

 改めて、ボディデザインを若干変更するとともに、フルHD(1920×1080ドット)表示対応のIPS液晶ディスプレイ、そして、基本システムには発表されたばかりの第4世代Core iシリーズを搭載しているのがポイントだ。今回は2モデルで展開するラインアップから、上位の「LL850/MS」を入手した。性能、使い勝手などを検証していこう。

 ボディサイズは382(幅)×270(奥行き)×33.1(厚さ)ミリ、重量は約3キロ。15.6型クラスとしては標準的と言え、前モデルのLL750/LSと比べ、厚さが0.1ミリ薄く、重量も0.1キロ減っている。ひとまずサイズ感に大きな変更はないがデザインはグッとシンプルになり、見た目にずいぶんすっきりとした印象を受ける。

photo 光沢感のある天面パネル(写真はクリスタルブラック)

 4色と豊富に用意するカラーバリエーションも健在で、標準モデルのLL750/MSはクリスタルブラック、クリスタルホワイト、クリスタルレッド、クリスタルゴールドより選べる(LL850/MSはブラックのみ。ただし、NEC Directモデルは同等構成でもボディカラーを選択できるオプションを設ける)。前回評価した、前モデルとなるNEC Directの快速・最強モデル「LaVie G タイプL フルHDモデル」の評価機がクリスタルゴールドであったので、よりゴージャスな印象が強かった側面はあるのだが……評価機のブラックもしっとり濡れたような、光沢感のある天面パネルはとても美しい。


photo バッテリーは出力46ワットアワー、着脱も可能だ。ACアダプタは90ワット出力タイプのためやや大型だが、本機はプライベートルームでの据え置き利用を想定するモデル。サイズで大きく困ることはないと思われる

 底面に装着する着脱式のリチウムイオンバッテリーも容量46ワットアワーと前モデルと同じ。ただし、LL850/MSのカタログ値でのバッテリー動作時間は約4.5時間。前モデルLL750/LS(店頭モデル)の約5時間より少し短く、同じCPUを採用する下位のLL750/MSの約6.9時間と比べてもやや短い感じだ。

 こちらは新CPUを採用しつつも、ディスプレイ解像度が大きく異なるためと思われるが、実動作時間については追って検証する。ACアダプタの実測サイズは、58(幅)×133(奥行き)×32(厚さ)ミリで、重量は416グラム。出力仕様は約90ワット(19ボルト/4.74アンペア)である。

第4世代のCore iシリーズを搭載、802.11ac Draft対応無線LANモジュールもPCでいち早く実装

 CPUは「Core i7-4700MQ(2.4GHz/最大3.4Ghz)」を採用する。開発コード名「Haswell」の名で知られるインテルの第4世代Coreプロセッサー・ファミリーのクアッドコアモデルだ。これまでの第3世代Core iシリーズ(開発コードネーム:Ivy Bridge)から内部構造を改良し、1コア/クロックあたりの性能を向上、さらに内蔵GPUの描画性能改善が図られている。

photophotophoto CPUにはCore i7-4700MQを搭載している。開発コードネーム「Haswell」こと第4世代Coreプロセッサーのうち、「Mプロセッサー」と呼ばれるモバイル向け上位志向ののクアッドコアモデルだ。Hyper-Threadingに対応しており、8スレッドの同時処理が可能。Turbo Boost 2.0に対応しており、3.4GHzを上限(下限800MHz)にCPU負荷などに応じてクロックが可変する。
メモリはPC3-12800 SO-DIMMに対応し、標準で8Gバイトを搭載する。ただ、この夏モデルより8Gバイトモジュール1枚の構成となり、2組のメモリを同時に利用してメモリアクセスを高速化するデュアルチャンネルアクセスには非対応となった。店頭モデルのままだとシングルチャンネルアクセスにとどまり、メモリ帯域は12.8Gバイト/秒となる

 チップセットはIntel HM87 Express、メインメモリはPC3-12800 SO-DIMMを標準で8Gバイト搭載する。データストレージはインテル・スマート・レスポンス・テクノロジー(ISRT)により、2.5インチHDD(5400rpm)とキャッシュ用SSD(約32GB)を組み合わせたハイブリッドストレージを採用。こちらはHDDの大容量さとSSDの高レスポンスを比較的低コストで両立できる点が大きなメリットだ。ボディの右側面に光学ドライブとしてBDXL対応のBD-REドライブも内蔵する。

 通信機能では、無線LANの新規格802.11ac(Draft)対応の無線LANモジュールを内蔵した点がトピックだ。802.11acは、規格上の通信速度で約7Gbpsを実現し、2013年6月時点でのコンシューマー向け製品(ルータなど)は3×3 MIMO対応で最大1.3Gbps通信対応のモデルが最高スペックだが、本機の無線LANモジュールは2×2 MIMOで、最大867Mbps通信に対応する仕様となる。このほか、1000BASE-T対応有線LAN、Bluetooth 4.0も標準装備する。


photo グラフィックス機能は、Core i7-4700MQ内蔵のIntel HD Graphics 4600を利用する。演算実行ユニットは20基を内蔵し、新たにDirectX 11.1に対応している

 本体インタフェース類は、5基のUSB 3.0のほか、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、有線LAN、HDMI出力、ヘッドフォン、マイクという内容だ。前モデルには存在したアナログRGB出力(D-Sub15ピン)が省かれ、メモリカードスロットもメモリースティックは使用できなくなったなどの違いがある。ディスプレイ前面上部に有効92万画素のWebカメラとステレオマイクを内蔵する。

 OSは64ビット版のWindows 8。オフィススイートはOffice Home and Business 2013を標準でプリインストールする。

 下位モデルのLL750/MSは、同じCore i7-4700MQ+Intel MH87 Express+8Gバイトメモリとするシステムを採用しつつも、1366×768ドット表示の液晶ディスプレイ、1TバイトのHDD、802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、4色カラバリといった部分で差別化が図られている(発売時想定価格の価格差は1万円程度だが)。

 ちなみに、直販サイトのNEC Directで販売されるLaVie GタイプL(2013年夏モデル)はさらに自分好みにする仕様カスタマイズが可能だ。より上位のCPUへの変更(Core i7-4800MQ)、メモリ容量の強化(最大16Gバイト)、HDD/ハイブリッドストレージの容量、Windows 8 Proの選択、Officeのエディション/なしなどとする構成でオーダーできる。“よりハイスペック”な構成、あるいは“より低価格”を望む人はLaVie GタイプLもチェックしてみてほしい。

photophoto 前面はSDメモリーカード、後面にUSB 3.0×1
photophotophoto 左側面にHDMI出力、ギガビット対応有線LAN、USB 3.0×2、マイク/ヘッドフォン入出力×各1、右側面にボリューム調整/消音スイッチ、USB 3.0×2、セキュリティロックポートが備わる

NEC Direct(NECダイレクト)
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