「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(前編)――ソニーがHaswellで実現した“世界最軽量”タッチ対応UltrabookVAIO Z/VAIO Tとの比較も(6/6 ページ)

» 2013年06月12日 12時30分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4|5|6       

VAIO Pro 13のVOMモデルは競合に先駆けPCIe SSDも搭載可能

 VOMモデルでは、より高速なCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)や内蔵セキュリティチップ、64ビット版Windows 8 Proが選べるほか、付属ソフトウェアのカスタマイズが行える。VAIO Pro 11とVAIO Pro 13では選択肢が一部異なり、後者では8GバイトのメモリやハイスピードなSSDが選択できるなど、ハイスペックな構成が可能だ。VAIO Pro 11は軽量化と薄型化を優先した一方、メモリ容量が4Gバイト固定となるのは惜しい。

ソニーが公開した内部構造写真の一部。SSD(長いモジュール)と無線LAN/Bluetoothコンボカード(短いモジュール)は型番が伏せられているが、どちらも新コネクタのM.2(NGFF)を採用。店頭モデルのSerial ATA SSDも、VAIO Pro 13のVOMモデルで選べるPCIe SSDも、横長のM.2型SSDモジュールを装着している

 VAIO Pro 13のVOMモデルは、業界に先駆けてPCI Expressインタフェースを採用した「ハイスピードSSD」(容量は256Gバイト/512Gバイト)が選べるのが目新しい。コネクタはM.2(NGFF)を採用し、バス帯域は20Gbps、実効性能は従来SSDの約2倍を実現したという。2012年モデルのVAIO Duo 11などの実測データからすると、シーケンシャルリードは900Mバイト/秒〜1Gバイト/秒くらいが期待できる。

 今回入手したVAIO Pro 13のVOMモデルの評価機には、512GバイトのハイスピードSSD(PCIe 20Gbps)として「Samsung MZHPU512HCGL」が搭載されていた。パフォーマンスへのこだわりから単一ベンダーの製品で統一しているという。また、VOMモデルで選べる256GバイトSATA SSDには「Samsung MZNTD256HAGL」を採用していた。

 なお、店頭モデルでもSSDにはM.2コネクタを採用しており、これにSerial ATA 6Gbpsインタフェースを配線している。

CPU-Zの情報表示。VOMモデルではCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)も選択できる(画像=左/中央)。Core i5-4200Uと同じくTDP 15ワットのデュアルコアCPUで、Hyper-Threadingにより4スレッドの同時実行に対応。Turbo Boost 2.0の採用で、クロックは3.0GHzまで上昇する。3次キャッシュは4Mバイトだ


 以上、VAIO Pro 11/13のレビュー前編をお届けした。次回はVAIO Pro 11/13が搭載する液晶ディスプレイの画質をはじめ、液晶のタッチパネル、キーボードやタッチパッドといった使い勝手の部分を確認していこう。

・→VAIO Zより高画質?:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(中編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookはディスプレイもキーボードも妥協なしか

・→真の実力が明らかに:「VAIO Pro 11」「VAIO Pro 13」徹底検証(後編)――“世界最軽量”タッチ対応Ultrabookは1Gバイト/秒の“爆速”PCIe SSDも魅力

前のページへ 1|2|3|4|5|6       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月26日 更新
  1. ワコムが有機ELペンタブレットをついに投入! 「Wacom Movink 13」は約420gの軽量モデルだ (2024年04月24日)
  2. わずか237gとスマホ並みに軽いモバイルディスプレイ! ユニークの10.5型「UQ-PM10FHDNT-GL」を試す (2024年04月25日)
  3. 「社長室と役員室はなくしました」 価値共創領域に挑戦する日本IBM 山口社長のこだわり (2024年04月24日)
  4. 「Surface Go」が“タフブック”みたいになる耐衝撃ケース サンワサプライから登場 (2024年04月24日)
  5. QualcommがPC向けSoC「Snapdragon X Plus」を発表 CPUコアを削減しつつも圧倒的なAI処理性能は維持 搭載PCは2024年中盤に登場予定 (2024年04月25日)
  6. 16.3型の折りたたみノートPC「Thinkpad X1 Fold」は“大画面タブレット”として大きな価値あり (2024年04月24日)
  7. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  8. アドバンテック、第14世代Coreプロセッサを採用した産業向けシングルボードPC (2024年04月24日)
  9. AI PC時代の製品選び 展示会「第33回 Japan IT Week 春」で目にしたもの AI活用やDX化を推進したい企業は要注目! (2024年04月25日)
  10. ロジクール、“プロ仕様”をうたった60%レイアウト採用ワイヤレスゲーミングキーボード (2024年04月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー