メールアプリの改良で「Outlook.com」との相性がよくなったり、SkydriveアプリのOSへの統合でクラウドとのファイルのやりとりがより簡単になるなど、サービスとそれに付随するアプリの強化が目立つWindows 8.1だが、今回のBUILDで特にプッシュされていたと印象付けられたのが検索サービスの「Bing」だ。Googleなどのライバルに比べると地味で、まだ改良の余地が多くあると思われるBingだが、Windows 8.1ではOSとの統合が強化され、活用する場面が増えることになるだろう。
例えば、Web検索はデフォルトでBing検索が用いられ、検索結果をメタ検索形式でアプリを使って一覧表示するスタイルとなった。このほか、適時BingのデータベースがOSやアプリから参照されるケースが散見されるなど、かなりBingへの依存度が高まった印象を受ける。新しい地図アプリではBing Mapsを使って3Dでの地図データ表示が可能となっているが、ここで建造物を選択するとその情報が表示されるだけでなく、設計者など、さらに詳細な情報もドリルダウンして調べられるなど、「調べる」という行動がそのままBingに密接に結びついているといえる。
またデモの中で紹介されたBing検索で興味深いものの1つが「OCR」機能だ。タブレットのカメラで文字の入った画像を写すと、Bingを使って文字部分だけを自動認識し、必要であれば翻訳して理解できる言語で再表示してくれるというもの。旅行先でメニューや標識で分からないものがあるときなどに便利そうだ。
クラウドサービスを使って機能補完を行う傾向はWindows 8.1でさらに強くなっている。これまでOutlook.comやSkyDrive、Bingをあまり使う機会がなかったユーザーも多いかもしれないが、新しいWindows 8.1と合わせて、これらサービスを見直してみるいい機会かもしれない。
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