インタビュー
» 2013年07月03日 20時55分 UPDATE

担当者インタビュー:大切な思い出の写真を守る「JewelryBox」 (1/2)

トレンドマイクロは、写真管理の新しいソリューションとして、ハードとソフト、クラウドを融合した「JewelryBox」を発表した。製品担当者に聞く。

[後藤治,ITmedia]

誰もがデジタルライフを楽しめる世界に向けて

og_trend_001.jpg 「JewelryBox」。1万6800円

 トレンドマイクロは7月3日、写真管理ツール「JewelryBox」を発表、同日より予約販売を開始した。価格は1万6800円。7月19日に店頭で発売する。

 JewelryBoxは、16Gバイトのストレージを搭載するJewelryBox本体と、クラウドサービスから構成される写真管理ソリューション。デジカメやスマホ/タブレットなどで撮影した写真を簡単な操作でJewelryBoxに取り込み、各種デバイスからいつでもどこでも写真を閲覧したり、HDMI経由でテレビに接続し、JewelryBox内に保存した写真をスライドショーなどで楽しめるのが特徴だ。JewelryBox内のデータは同社のオンラインストレージと同期しており、データが2重に保存されたバックアップソリューションにもなっている。

 同日行われた製品発表会では、トレンドマイクロ取締役副社長の大三川彰彦氏が開発の経緯を説明した。同社はこれまで「デジタルインフォメーションを安全に交換できる世界(の実現)」をスローガンに、マルチプラットフォーム対応のセキュリティ製品や、オンラインストレージをコンシューマー向けに提供してきた。一方、ユーザーを取り巻く環境を見ると、デジタルデバイスの多様化が、セキュリティ面の懸念だけでなく、個人情報やパスワードの管理といった煩雑さを生む原因となっており、こうしたデータ管理の使い勝手が大きな課題になっていると同氏は指摘する。

 特に顕著なのが写真データの管理だ。同社がコンシューマー向けに行った調査によれば、PCに保存されたデータで最も多いものはデジタルカメラで撮影した写真だが、ユーザーの半数以上がPCの故障でデータを失った経験があり、このうちバックアップをしていたのは3割程度しかいなかったという。こうした背景から、大三川氏は「使い勝手と(広義の意味での)セキュリティを両立するために何ができるかを考えた。JewelryBoxを使えば誰もが簡単、安全に大切な思い出を守ることができる」とアピールし、「世代、ITリテラシーを問わず、誰でもデジタルライフを楽しめる世界を提供していきたい」と述べた。

og_trend_002.jpgog_trend_003.jpg JewelryBoxを紹介するトレンドマイクロ取締役副社長の大三川彰彦氏(写真=左)。同社の調査によると、一般的なPCユーザーが最も多く保存しているデータは写真。しかし、データを失った経験があるユーザーのうちバックアップをしているのは32.4%にとどまる(写真=右)

 製品概要は同社の吉田健史氏が説明した。前述の通り、同製品はネットワークストレージのJewelryBox本体と、同社が提供するオンラインストレージ(おもいでバックアップサービス)で構成されている。

 使い方は非常に簡単で、デジカメで撮影した写真/動画をJewelryBoxに搭載されるSDメモリースロットカード経由(またはUSB経由)で本体に取り込むと、自動的にデータがオンラインストレージに同期される。これにより、ホームネットワーク内ではJewelryBox内蔵無線LANを通じて、外出先でもオンラインストレージを通じて写真・動画の閲覧が行える。また、スマートフォンやタブレットでは、JewelryBoxと同一のネットワークを検出すると自動的に写真を転送する設定も可能だ。このほか、クラウド上の写真/動画へアクセスするURLを発行して共有したり、JewelryBoxユーザー同士であれば、互いのクラウド上のデータを丸ごと共有できる。

og_trend_004.jpgog_trend_005.jpg 本体上部のカバー内にSDメモリーカードスロットとUSB 2.0を搭載。背面に有線LANとHDMI出力を備える

og_trend_006.jpgog_trend_007.jpg 設置面積の小さな円形の本体だが、底部中央にシリコン素材を使うことで、安定しやすくしている。この部分が滑り止めも兼ねているのでコネクタに端子を挿すときも本体が動きにくい(写真=左)。HMDI経由でテレビに出力するデモ。スライド表示の可能だ(写真=右)

 一方、閲覧の快適さを考慮して、JewelryBox/オンライストレージともに、写真データのサイズは200万画素相当(1920×1080ドット)にリサイズされる。また、ファイル形式は、取り込んだ段階で写真がJPEG、動画がMPEG-4に変換されるため、正確な意味でのバックアップではない。また、2年目以降にオンラインストレージを利用するには、おもいでバックアップサービス(480円/月)に加入する必要がある。

 対応ファイル形式は、JPEG、PNG、QuickTime、Motion JPEG、MPEG、AVCHD、MPEG-4。本体サイズは154(幅)×154(奥行き)×55(高さ)ミリ。重量は約320グラム。赤外線リモコンのほか、LANケーブルやHDMIケーブルなども付属する。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

この記事が気に入ったら
ITmedia PC USER に「いいね!」しよう