インタビュー
» 2013年07月04日 11時00分 UPDATE

「ThinkPad Helix」開発チームインタビュー:メカニズムは? サポートは? ホントにThinkPadなの?──「ThinkPad Helix」の気になるところを聞いてきた(前編) (1/3)

普段はClassic ThinkPad、時にはタブレット。着脱・変形機構を採用した新世代のThinkPad「ThinkPad Helix」はどんな経緯で開発されたか。「本当にThinkPadシリーズなのか?」の疑問を解消すべく、レノボ・ジャパン「大和研究所」のThinkPad Helix開発チームに話を聞いた。

[石川ひさよし,ITmedia]

ThinkPad Helixは、スペックに妥協をしない「Classic ThinkPad」ラインの製品

photo レノボ・ジャパン「ThinkPad Helix」

 “着脱・変形”が特長の「どちらも妥協しない」新世代ThinkPad、それが「ThinkPad Helix」だ。ThinkPadシリーズとしては異色の、しかしThinkPadらしさを継承したマシンというが、どんな考えで製品化されたのか。レノボ・ジャパン横浜事業所「大和研究所」にて、ThinkPad Helix開発チームに話を聞いた。

ITmedia ThinkPad Helixの登場により、ThinkPadシリーズのUltrabookは計3モデルになりました。改めてそれぞれの位置付け/製品テーマを教えてください。

開発担当の伊藤貴志子氏(以下、伊藤氏) まず「ThinkPad X1 Carbon」は、“X”とあるようにClassic ThinkPadの方向で間違いありません。薄さを追求しながら、14型ワイドのディスプレイと通常サイズのキーボードによる快適なキー入力操作性を求るビジネスユーザーに向けた製品です。

 続いて「ThinkPad Twist」は、ベースとなる「ThinkPad X230 Tablet」がWindows 7時代の製品であり、マルチタッチの要件をクリアしていなかったということで、改めてWindows 8のタッチ対応モデルとして投入したシリーズです。合わせてコスト面も戦略的に追求し、ThinkPadシリーズとしては、ClassicではなくEdgeラインの、よりコンシューマー寄りの製品に属します。

 そして今回の「ThinkPad Helix」は、ThinkPad Xシリーズの延長線上にある製品ととらえています。ThinkPad X1 CarbonとThinkPad Tablet 2のよいところを合体したスタイルで、例えば普段はiPad(タブレット)とノートPCというように、2台の機器をそれぞれ使い分けていた層に向け、ThinkPad Helixなら「1台でビジネスもバッチリ」と提案できる製品になります。

 なお、ThinkPad HelixにはXやTといった従来のシリーズ名称が付きませんが、概念としてはClassic ThinkPadに属す製品として開発しています。多少コストがかかったとしても、その時の先進技術を盛り込むというコンセプトです。スペックに妥協をせず、かつ新しいデザインと使い方を融合させたスタイル──。つまり、Classic ThinkPadの性能と快適性とタブレットの携帯性や操作性を両立したものということになります。


photo レノボ大和研究所のThinkPad Helix開発チーム 左から、製品開発統括担当の伊藤貴志子氏、タブレット開発・第二タブレットシステム設計の中条秀和氏、機構技術・第二機構システムの野口弘幸氏。ほか、ThinkClient Brand Managerの土居憲太郎氏に同席いただいた

ITmedia ThinkPad Helixのアイデアはどこから生まれたのでしょう。また、主軸となった開発チームはどこになりますか。

伊藤氏 基本設計をリードしたのは大和です。チームにはワールド・ワイドのメンバーも参画しています。

photophoto 表面も裏面もデザイン要素の1つとなるタブレットモードであるだけに、凹凸が少なく、表面にシール類が極力見えないようにした仕様もデザイン要望として挙がった
photophoto ThinkPad HelixはPCに記載すべき必要項目(技術基準適合証明など、各国の適合性評価認証マークや番号。よくあるノートPCでは、底面のシリアルナンバーラベルなどと一緒に記載されている)を記述した「収納式ラベル」の機構を設け、使用時は目に付かないよう工夫している。底面左右から2つめ(ドッキングガイド穴のとなり)のSIMカードスロットのような2つのスロットがそれだ
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