NVIDIAは、7月24日(現地時間)にTegraシリーズの後継となるモバイルプロセッサ「Logan」に組み込むグラフィックスコア「Mobile Kepler」の動作デモを公開した。
Loganは、2011年にNVIDIAが公開したモバイルプロセッサーのロードマップで登場した開発コード名で、予定通りならば2014年にTegra 4の後継として登場する。その概要については、NVIDIAが6月18日に紹介しているが、そこでは、組み込むグラフィックスコアについて、NVIDIAの最新グラフィックスコアアーキテクチャ“Kepler”を採用して、DirectX 11、OpenGL 4.4、そして、グラフィックスコンピューティングに対応してNVIDIAが用意する開発環境“CUDA 5.0”を利用できるとしている。
PC向けグラフィックスコアと同等の機能を持つことで、テッセレーションやアンチエイリアシング、視覚効果演算、物理演算などをタブレットデバイスやスマートフォンで動作するアプリでも利用できるようになる。
NVIDIAの資料では、192基のCUDAコアを内蔵し、処理能力の相対比較ではGeForce GTX 8800をも超えるほどの性能を発揮しながらも、Mobile Keplerの消費電力が2ワットと「競合するモバイルプロセッサー」とほぼ同じとなっている。
今回、NVIDIAが公開したMobile Keplerのパフォーマンスを紹介する動態デモの動画は「Project Logan - FaceWorks "Ira" demo 」と「Mobile KEPLER LOGAN ISLAND DEMO 」だ。描画しているMobile Kepler実装のサンプルシステムにおける消費電力は、2〜3ワットとNVIDIAは説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.