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» 2013年09月09日 14時00分 UPDATE

「Surface Pro」の“ここ”が気になる:第6回 Surface Proって「誰得」マシン? (1/2)

「Surface Pro」の特徴や気になるポイントを追っていく本連載。今回は連載の総括として本機の強みと弱みを整理し、どういったユーザーに向くマシンか考察する。

[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]

Surface Proのメリットとデメリット

photo 今回はSurface Proの「いいところ」と「ダメなところ」を総括する

 「Surface Pro」の特徴について一通り触れたところで、今回は本機の強みと弱みを整理してみよう。

 Surface Proは日本マイクロソフトの樋口社長が「タブレットのようなPC」と表現する通り、Kickstandやオプションのキーボードカバーにより、“タブレットとしてもノートPCとしても使える”という特徴を持つ。そのため、本機はAtom搭載のWindows 8タブレットやモバイルノートPCそれぞれに対して有利な点と不利な点が出てくる。

 以下に、それぞれの有利/不利なポイントをまとめてみた。もちろんここに挙げた特徴は一般的な傾向であって、当てはまらない機種もある。

Surface ProとAtom搭載Windows 8タブレットの比較
<ココが有利> <ココが不利>
高性能 重い
キーボードカバーが使いやすい バッテリーが短い
スタンド内蔵 比較的高価

Surface ProとモバイルノートPCの比較
<ココが有利> <ココが不利>
(比較的)軽い バッテリーが短い
筆圧検知対応のペン入力 ボディの発熱
タッチ操作がしやすい インタフェースがやや少ない(特にUSBポート)

 Surface Proはx86/x64対応の一般的なWindows用ソフトウェアを難なく動かせるだけの性能(SSD搭載のUltrabook程度)を持つが、持ち運びやすい小型のボディ+タッチ操作というタブレット的性格も持つために、バッテリーやインタフェースといった面はモバイルノートPCよりも不利になる。ボディも発熱しやすい。

 このように整理すると、Surface Proが向くユーザーが見えてくる。まず、

  • OSがWindowsである必要があるか
  • PC並みの性能が必要か

 という2点が重要となる。メールチェックやWebブラウジング、アプリでゲームといった用途であれば、「iPad」や「Nexus 7」などのiOS/Androidタブレットで事足りる。Windowsで有利な点として挙げられるOfficeについても、閲覧を中心にちょっと編集するくらいならばAtom搭載Windows 8タブレットで十分だ。使いたいソフトがWindowsのみの対応で、長文を打つ作業や動画/写真など趣味的な作業も快適にこなしたいという場合にはSurface Proが向いている。

photo 筆圧検知のペン入力もSurface Proを選ぶ決め手になる。ペン入力とCPUの処理能力が両方求められるシーンは意外と多い

 「それなら高性能なUltrabookを買えばいい」と思うシーンがあるのは確かだが、Surface Proはタブレットならではの強みもある。バッグから取り出しやすく、タッチ操作でWebブラウジングも快適だ。電車内で座って使うならばSurface Proの方が使いやすい。カジュアルなタブレットでは物足りないが、高性能なモバイルノートPCを持ち歩くほどではない――こういったユーザーは意外といるのではないか。

 また、筆圧検知対応のペン入力もSurface Proを買う決め手になり得る。外出先で絵を描く、頭の中のイメージを手書きのメモで整理する、という用途にぴったりだ。デスクトップ画面の小さなメニューやボタンを押すのにも、細いペン先を使ったタッチ操作が役立つ。

 ペン入力はビジネスにも向く。法人向けモデルの発表会では、ビジネスにおけるSurface Proのメリットとして「契約時のサインをタブレットで記入できる」というコメントもあった。OSに業務用途に適したWindows 8 Proを採用していることもあり、ビジネス用のモバイルノートPCとして旧機種から買い換えるのであれば、十分に活躍してくれるはずだ。

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