「VAIO Tap 11」は、ワイヤレスキーボード付きの11.6型Windows 8.1タブレットだ。
キーボードを組み合わせる10型クラスのWindows 8タブレットとしては、Microsoft「Surface Pro」などが思いつくが、ソニーによれば厚さ9.9ミリ(0.39インチ)とする10ミリを切るボディはインテルのCoreプロセッサー+フルHDディスプレイを搭載する同クラスのモデルとして世界最薄とのことである。なるほど、前面/背面ともフラットな造形で、手にすると“薄さ”が際だって感じられる。
VAIO Tap 11に付属するワイヤレス接続の専用キーボードもSurface Proと比較されやすそうだ。両者の違いは、Surface Proがフリップカバーの形態とする直付け仕様であるのに対し、VAIO Tap 11は、通常時は「ワイヤレス接続でのセパレート形態」、収納時は「マグネットで本体とキーボードをくっつけて保管」とするスタイルの違いがある。通常、ワイヤレスキーボードは本体とは別に充電が必要だが、VAIO Tap 11は重ねるだけでキーボードも充電できるのがとてもスマートだ。本体と重ねる場所に充電用の接点がある。
公称6時間とするバッテリー動作時間は少し短い気はするが、約780グラムの携帯性とのトレードオフだろうと理解したい。
搭載インタフェースはSDメモリーカードスロット、USB 3.0、Micro HDMI出力が備わる。このあたりもSurface Proに似通うが、Tap 11は、キーボードの金属パネルでデザイン性と剛性がしっかり確保されている部分が強みと感じる。Surface ProのType Coverのように“たわみ”が発生しないので、ヒザの上や列車/航空機内などで使用するシーンでもごく普通に作業できるはずだ。また、Surface ProではサポートされないNFCも内蔵しており、スマートフォンやスピーカーなどで採用例が増えているNFCペアリング対応周辺機器もスマートに接続できる。このあたりはNFCを推進するソニーといった感じだ。
「テーブルのように画面を寝かせて複数人が同時にPCを楽しめる」をコンセプトに2012年に発表されたVAIO Tap 20の後継モデルが「VAIO Tap 21」だ。
VAIO Tap 21は、キーボード+マウスと組み合わせてオールインワンタイプのPCとして利用できるのはもちろん、バッテリーを内蔵し、持ち運びして複数人で楽しめるタブレットの特性も持つ。前モデルのコンセプトはそのままに、以前までは樹脂製カバーだった背面がアルミの金属素材に変更され、より高級感が向上している。そのあたりは「VAIO」のエンボスのロゴに感じることができる。
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