iOS 6と比べてココが便利/不便になった――「iOS 7」詳細レビュー(1/4 ページ)

» 2013年09月24日 01時25分 公開
[田中聡,ITmedia]

 iOSデバイス向けの新しいOS「iOS 7」が、日本では9月19日から提供されている。Appleが「モバイルOSを、まったく新しい視点から」と説明しているように、iOS 7ではグラフィックから機能、各種設定まで、多岐に渡って大きな変貌を遂げている。iOS 6から何が変わったのか。その主な内容を見ていこう。なお、検証にはソフトバンク版「iPhone 5」を使用した。

 なお、カメラ機能については「荻窪圭のiPhoneカメラ講座」を参照してほしい。

グラフィックを一新、スッキリした見た目に

 iOS 7ではグラフィックが一新され、ロック画面、アプリアイコン、一部はアプリの画面も変更されている。アプリアイコンについては、従来のiOS 6は立体的なデザイン要素が濃かったが、iOS 7ではフラットさが際立っており、どちらかというと明るい色が増えている。ホーム画面や設定、各種アプリに表示されるフォントは全般的に細くなり、設定画面はより白を強調したものになり、スッキリした印象を受ける。ここ最近のアプリは、iOS 7に対応するためのアップデートが増えており、アップデート後は、iOS 7に合わせたアイコンデザインに変更される。

 ロック画面は壁紙はフルスクリーン表示され、見やすくなった。左から右へスライドさせて解除するのは従来と同じだが、iOS 7では画面のどの部分からでもスライドできるようになった(iOS 6では「ロック解除」の矢印をスライドさせる必要があった)。カメラのショートカットも引き続き用意されるが、ほかのショートカットには依然として変更できない。パスコードやダイヤル画面は、従来のスクエアなキーから丸いキーに変更された。

 壁紙も一新されており、iOS 6の23種類から33種類に増えている。また、iOS 7では「ダイナミック」と呼ばれる7色の動く壁紙も追加されている。これはAndroidのライブ壁紙のようなもので、表示されている泡のような物体がフワフワと動き、端末を傾けるとさらに大きく動く。静止画の壁紙も、端末を傾けると微妙に傾くのも面白い。着信音やアラームなどに使うサウンドも、新しいものに変更されている。

photophotophoto プリインストールアプリやフォルダなど、ホームのグラフィックは一新された(写真=左、中)。こちらはiOS 6のホーム(写真=右)
photophotophoto ロック解除画面はAndroidと同様に全画面表示に(写真=左)。こちらはiOS 6のロック画面(写真=中)。パスコードは数字の表示範囲が広がった(写真=右)
photophotophotophoto 左から電話、天気、計算機、ボイスメモ
photophoto 左がiOS 7、右がiOS 6。iOS 7では全般的に白を基調としたデザインになり、フォントも細くなっている
photophotophotophoto プリインストールされている壁紙。「ダイナミック」と「静止画」がある

各種設定や音楽の操作が可能な「コントロールセンター」

 画面下部から上方向にスワイプをすると、「コントロールセンター」と呼ばれる設定が表示される。Androidの通知バーに表示される設定パネルと似ており、ここでは機内モード、Wi-Fi、Bluetooth、おやすみモード、画面回転の設定がワンタッチで行えるほか、ディスプレイの明るさを変更できる。iOS 6以前では、こうした“設定のショートカット”は用意されていなかったので、ようやく……という印象もあるが。

 音楽再生パネルやAir Play、新機能の「Air Drop」もここから利用可能。音楽パネルはiOS 6ではホームボタンの2回押しで呼び出していたが、iOS 7では操作法が変更されたので注意したい。懐中電灯、タイマー、カメラ、電卓のショートカットも用意されているが、設定やアプリのショートカットは変更できない。これはちょっと残念で、Androidの方が先行している感は否めない。

 このコントロールセンターは、ロック画面に表示させることもできるが、表示されるのが煩わしければ、オフにもできる(アプリの表示中もオフにできる)。ホームはもちろん、アプリの起動中にも透過する形で表示する。直前に表示していた画面によってコントロールセンターの見た目が変わるのは面白い。

photophotophoto コントロールセンターは透過表示されるので、下の画面によって色が変わる(写真=左、中)。「設定」→「コントロールセンター」から、ロック画面とアプリ画面どちらもコントロールセンターを非表示にもできる(写真=右)
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