2人暮らしのB氏・C子さん夫妻は、B氏がWindowsデスクトップPCを、C子さんがMacbook Airを使用している。2人が撮った写真や動画、音楽は共有したいが、個人的なデータはプライバシーを尊重してアクセスを制限したい。
複数の個人ユーザー/複数のOS対応
作業内容
シナリオ2はQNAP TurboNASを複数のユーザーで共有するケースだ。各ユーザー1人だけが読み取り/書き込み可能でほかのユーザーは読み取りもできない個人用フォルダ、それと全員が読み取り/書き込み可能な共有フォルダを作成する。
操作の基本的な流れはシナリオ1と同様だ。それに加え、ユーザー作成時に「個人共有フォルダ」を作成すればよい。また、WindowsだけでなくMacからもアクセスできるようにするにはMacからWindowsファイル共有を使ってマウントする方法もあるが、TurboNAS側にMac用のファイル共有プロトコルAFP(Apple Filing Protocol)をしゃべらせる方法もある。
AFPの設定は「ネットワークサービス>Win/Mac/NFS」の「Appleネットワーク」タブを選択、「AFP(Apple Filing Protocol)」を有効にする」にチェックを入れる。さらに「ネットワークサービス>サービス発見」の「Bonjour」タブから「AFP(TCP/IPで動作するサーバメッセージブロック)」を有効にしておく。
もし、家族内でTurboNASの利用容量をきちんと分配したい、1人でストレージを独占してしまわないようにしたい、というのであればクオータを有効にする。クオータ(quota)は「割り当て」のことで、利用者ごとに容量制限を設けることができる。
まずは全ユーザーを対象とするクォータを有効にし、全ユーザー同一サイズに設定する必要があるが、そのあとで必要に応じて個々のユーザーのクォータサイズを変更することもできる。
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