PCケース売り場で話題になっていたのはBitFenixの新製品だ。同社は高拡張なmini-ITXケース「PRODIGY」シリーズが有名だが、そのPRODIGYと同じサイズと外観のままmicro-ATX対応にした「PRODIGY-M」が各ショップで好調に売れている。価格は1万3000円前後。
パソコンハウス東映は「電源ベイの上にあったマザー置き場を左側面に切り替えて、4基ある3.5インチベイのうち2基はケースファンのスペースと排他利用するなど、内部空間を柔軟に模様替えしてMicro ATX型にしています。定評のあるケースだけにバリエーションの1つとして売れそうです」と評価していた。
同じコンセプトで、mini-ITXとMicro ATX対応版を共通の外枠で作った「PHENOM」シリーズも先週登場している。250(幅)×374(奥行き)×330(高さ)ミリのコンパクトなケースで、価格はmini-ITX版が1万2000円前後、Micro ATX版が1万3000円前後となる。どちらもPRODIGYシリーズによく似た内部レイアウトを採用しており、mini-ITX版は電源ベイの上にマザー台があり、トレイ型のドライブベイが置かれている。Micro ATX版は左側面にマザーを固定したうえで電源やドライブ類を配置する構成だ。
Micro ATX版は配置の自由度が高く、オリオスペックではラジエーターを2連の12センチファンで冷却するスイフテックの「H220」を組み込んだデモ機を展示している。「ラジエーターを上面に固定するために上部の拡張スロットを潰しましたが、マシン構成によってはこういう作りもできてしまうところに面白さがありますね。コンパクトにこだわりのマシンを作るには持ってこいだと思います」という。
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