ジャパンディスプレイのブースにはこのほか、タブレット/ファブレット(タブレットとスマートフォンの間に位置する画面サイズの端末)用の液晶ディスプレイを多数展示していた。画面サイズも5.4型ワイドから10.1型ワイドまで幅広くそろえており、タブレット用ディスプレイの需要が高いことがうかがえる。
「スマートフォンやタブレット用の(高解像度)ディスプレイは、ここ数年で一気に需要が伸びて生産が追いつかない状況」(説明員)であり、特に10.1型ワイドなど大きなタブレットで使用するディスプレイは供給不足という。1枚のガラスから切り出せる枚数が少なく、ガラスを大量に生産する必要があるためだ。
現在同社が注力しているのは、WQHD(2560×1440ドット)表示に対応するディスプレイだという。ブースには8.4型ワイドで2560×1600ドット表示(約359ppi)、6.2型ワイドで2560×1440ドット表示(約473ppi)、5.4型ワイドで2560×1440ドット表示(約543ppi)と3種類の液晶ディスプレイを参考展示していた。2013年度中(2014年3月まで)の量産開始を目指しているという。
「2012年の展示会(FPD International 2012)ではスマホ向けフルHD液晶を展示し、今年はフルHD液晶を搭載するスマートフォンが非常に増えた。2014年は、スマートフォンやタブレットでもWQHDクラスのディスプレイがトレンドになるのでは」とスタッフは予測していた。
ジャパンディスプレイブースはこのほかにも、スマートフォン向けの5.2インチ有機ELディスプレイも披露している。一般的なRGBにW(ホワイト)を加えたピクセル構造を持ち、消費電力の低減を図ったモデルであるが、それについては下記の記事を参照いただきたい。
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