“プリンタの達人”はなぜA3インクジェット複合機「MFC-J6970CDW」を選んだか?3大注目ポイント+αで仕事がはかどる(3/3 ページ)

» 2013年11月11日 10時00分 公開
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注目ポイント(3) 大容量給紙&インク、低コスト!

 MFC-J6970CDWの充実したA3サポートと高性能はご理解いただけたと思う。だが、それだけではない。業務で長期間利用するうえでの使い勝手やランニングコストにもこだわっているのだ。

 前面から手軽に出し入れできる2段式の給紙トレイはどちらも伸縮機構を備えており、A4にもA3にも対応できる。サイズの違う用紙をいちいち入れ替えることなく、上段をA4専用、下段をA3専用として利用できるのが便利だ。各トレイには250枚ずつ、最大500枚の給紙が行えるため、ほとんどのSOHO/中小企業では十分な容量といえる。

 また、同社の家庭向け複合機に比べて、約4倍以上の大容量ブラックインクも用意されており、モノクロ印刷をメインに使ってもすぐインクが切れてしまうことがない。カラーインクも増量されており、インク交換の回数と手間が減ることで、業務が中断しないよう配慮がなされている。

 プリントもスキャンもコピーもFAXもA3両面対応のハイスペックなカラー複合機なのに、導入コストが驚くほど低いのもポイントだ。ブラザーの直販価格で6万4980円と、フル装備なのにこの安さである。導入コストの低さに加えて、A4カラー文書1枚のインクコストは約6.6円で済み、モノクロはさらに低い(大容量ブラックインク使用時)。中長期でじっくり使えば使うほど、そのオトク感が味わえるだろう。

前面から出し入れできる給紙トレイはどちらも伸び縮みしてA4にもA3にも対応でき、給紙容量も250枚ずつと余裕がある(写真=左)。インクは染料3色+顔料ブラックの4色独立式カートリッジを採用し、手前から簡単に着脱できる(写真=右)。プリント1枚あたりのインクコストが低くなる大容量ブラックインクは、カラー3色よりかなり大きなカートリッジで交換頻度も少なくて済む。ブラックは顔料系インクなので、普通紙への文字印刷の品位が高い

注目ポイント(+α) モバイル&クラウド対応!

 これまではプリンタ/複合機の基礎体力的な部分にフォーカスしてきたが、付加価値の部分も魅力的な仕上がりだ。ブラザーがかつての「MyMio」シリーズから培ってきたスマートデバイス(スマートフォン、タブレット)やクラウドサービスとの連携機能も豊富にそろえている。

 ビジネスでもスマートフォンやタブレットの導入が急速に増えていることを背景に、ブラザーは無料でダウンロードできる専用アプリ「Brother iPrint&Scan」を用意。これを使えば、iOS/Androidデバイスからワイヤレスで写真や文書、Webページをプリントできたり、スキャンしたデータをデバイスに取り込んだりと、スマートフォンやタブレットをビジネスに活用するための環境が無料で整う。また、Appleの「AirPrint」やGoogleの「Google Cloud Print」といった業界標準のワイヤレスプリント機能も利用可能だ。

 スマートデバイスとの接続のしやすさも考えられている。Wi-Fi Directに対応したデバイスならば、1対1で複合機本体とワイヤレス接続ができるため、無線LANルータがない環境でも問題ない。さらにNFC内蔵デバイスならば、複合機本体の操作パネルにタッチするだけでデバイス内のデータをプリント、スキャンできて便利だ。

専用アプリ「Brother iPrint&Scan」を使えば、スマートフォンからワイヤレスでプリントやスキャンが行える(写真=左)。NFC内蔵のデバイスならば、本体の操作パネルにタッチするだけで接続が完了する簡単さだ(写真=右)

 クラウドサービスとの連携では、EvernoteやDropBox、SkyDriveなど主要なサービスに複合機本体だけでアクセスできる。例えば、スキャンしたデータをそのままクラウド上にアップしてくれるので、紙の書類をチーム内で情報共有し、メンバーは外出先からスマートフォンでいつでも閲覧できるといった効率化が図れる。

 スキャンした文書にOCRをかけてOffice(Word、Excel、PowerPoint)データに変換できる「スキャン to Office文書」、紙資料の必要な部分を赤ペンで囲い込むことで、その部分のみスキャン、コピーできる「手書きトリミングスキャン&コピー」、スキャンしたデータをメールサーバの設定いらずでクラウドサーバからメール送信できる「簡単Eメール送信」など、かゆいところに手が届くビジネス向けクラウド連携機能も持つ。

 複合機本体の操作パネルもよくできており、3.7型と大きめで明るいタッチスクリーン液晶モニタを採用し、スマートフォンのような感覚でフリック操作できる。タッチ操作のレスポンスも軽快で、メニューがサクサクと動いてくれる。得意先のFAX番号やよく使うコピーの設定はメニュー内の「お気に入り」として最大18件登録できるので、FAXの誤送信防止や両面・集約コピーによる用紙代削減、作業効率アップに役立つ。

 操作メニューの項目も直感的に理解しやすいアイコンとともに整理されており、複合機本体だけでかなりの機能が手軽に利用できる。こうした使い勝手のよさも、文字通り複数の作業を1台でこなす複合機にとって重要なだけに好印象だ。

複合機本体のみでEvernoteやDropBox、SkyDriveなど主要なクラウドサービスにアクセスできる(写真=左)。タッチ対応の3.7型液晶モニタを備えた操作パネルは、FAX利用時にテンキーが点灯するなど、選択したメニューに応じてタッチセンサー式のボタンが光る仕組みで分かりやすい(写真=右)

“A3”を諦めていたオフィスこそ検討していただきたい1台

 このようにブラザーのMFC-J6970CDWは、非常に強力なA3両面スキャン/プリント機能、ビジネスを中断しないスピード、導入コストとランニングコストの低さ、A3対応ながらコンパクトで設置しやすいボディ、そしてモバイル&クラウド連携機能と、SOHO/中小企業に求められる要素を網羅しており、ビジネス向けA3インクジェット複合機として完成度が高い。

 特にこの価格帯の複合機でA3の1パス両面スキャンができる点はアドバンテージがあり、筆者がMFC-J6970CDWをイチオシとする大きな理由になっている。これまでコストや設置スペースの関係で、A3複合機の導入を諦めていたオフィス環境にとって、MFC-J6970CDWはビジネスを加速させる手ごろで有効な選択肢に違いない。

ブラザーのMFC-J6970CDWは、A3を1パスで両面スキャンできる優れたA3インクジェット複合機だ。この価格でこの性能、機能はコストパフォーマンスが非常に高いと言える

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年12月10日