NVIDIAが投入した最新ハイエンドGPU「GeForce GTX 780 Ti」を搭載したグラフィックスカードも好評だ。GALAXYやZOTAC、ギガバイトなど複数のメーカー品が、8万円弱〜8万円台半ばの価格で続々と投入されている。ただし、各ショップの入荷点数は少なく、こちらも街全体で品薄だ。
GeForce GTX 780 Tiは従来のシングルGPUハイエンド「GTX TITAN」や「GTX 780」の上の性能を持つGPUだ。コアは両GPUと同じ「GK110」を採用している。GTX 780をベースに、コアクロック(標準863MHzから875MHz)やメモリクロック(6GHzから7GHz)、CUDAコア数(2304個から2880個)を底上げした仕様で、リファレンスカードに3GバイトのGDDR5メモリや8ピンと6ピンの補助電源コネクタを積む点も共通する。
ユーザーの反応は上々だ。パソコンショップ・アークは「ベンチマークによってはR9 290Xを超える、現行最強カードとなります。そのうえで10万円を越えるGTX TITANよりも割安な8万円台の値がついていることから、かなり受けそうな印象があります」と語る。
また、BUY MORE秋葉原本店は「最初はR9 290Xの対抗馬として急きょ用意された付け焼き刃的なGPUという疑念も一部でありましたが、ベンチマーク結果で見事に払拭した印象です。2大ブランドのハイエンドGPUが互角に渡り合っているこの感じ、かなり久しぶりです。両社とも、よくぞ出してくれたという感じです」と、現状を大いに歓迎していた。
なお、GTX TITANカードは今後も併売されるが、「GPGPUに強いという立ち位置で存在感を示してくれれば」といった声を複数のショップで聞く。TSUKUMO eX.は「標準で6GバイトのGDDR5メモリを搭載するなど、GTX 780Tiにはない強みもあるので、用途によって最適なカードを選んでもらえればと思います」と話していた。
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