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» 2013年12月02日 14時00分 UPDATE

TegraはSnapdragonを超えたのか?:「Tegra Note 7」で“Tegra 4タブ”のリファレンス性能を確認する (1/3)

Nexus 7で採用されたTegra 3。だが、Nexus 7 新モデルではSnapdragon 800シリーズにその座を奪われてしまう。Tegra 4の実力は7型タブでもライバルを超えるのだろうか?

[長浜和也,ITmedia]

NVIDIAが用意する7型タブレットリファレンスをZOTACが販売

kn_tgn7rv_01.jpg Tegra Note 7

 Tegra 4は、NVIDIAが2013年1月に発表したモバイルプロセッサで、2013年12月の時点においても最新世代となっている。その基本構成はその前のモデルとなるTegra 3と共通で、パフォーマンスを重視した4基のコアと、省電力駆動を重視した1基のコアを実装する「4 Plus 1」コアを継承する。アイドル状態や負荷の少ない処理では省電力駆動の1コアだけを動かし、ゲームや画像処理など重い負荷が必要になった時点で性能重視のコアを動かすことで、システム全体ではバッテリーの消費電力を抑えつつ、(必要なときに)高性能も確保する。

 このように基本構成はTegra 3と共通だが、グラフィック関連の構成と性能は大きく向上した。これまで、Tegra 3を搭載したデバイスと、競合するSnapdragon 600シリーズを搭載するデバイスでグラフィックス性能を測定するベンチマークテストを行うと、Tegra 3の結果はSnapdragon 600シリーズを大きく下回っていた。しかし、Tegra 4では、Tegra 3で12基だったグラフィックスコアを回路設計を見直して“スリムアップ”した72基に増やしている。

 こうして、(あくまでもNVIDIAの説明によると)Tegra 3からCPUコアの演算処理能力が2倍に、グラフィックス処理性能が3倍に向上したTegra 4を搭載したタブレットが、2013年後半になってようやく数多く出荷するようになってきた。目立つところでは、Windows RTに対応したマイクロソフトのタブレット「Surface 2」だが、Android OSを導入するタブレットもASUSやヒューレット・パッカードから登場している。そして、Android導入タブレットで最近主流となりつつある7型ディスプレイ搭載モデルのリファレンスとしてNVIDIA自らが開発した「Tegra Note 7」が9月のブログ発表から3カ月を経て、ようやく市場に登場することになった。

 Tegra Note 7はNVIDIAのリファレンスモデルという位置づけだが、出荷はNVIDIAのパートナーが取り扱うことになっていて、日本ではZOTACが販売する(ブログ発表の時点では東芝の名前も挙がっていたが)。実売予想価格は2万5800円で、発売は12月4日からだ。

 本体サイズは、119(幅)×199(高さ)×9.6(厚さ)ミリで、重さは約320グラム。Tegra 4の動作クロックは最大1.8GHzになる。ディスプレイの解像度は800×1280ドットでIPSパネルを採用。システムメモリの容量は1Gバイトで、データストレージは16Gバイトを確保している。

kn_tgn7rv_12.jpgkn_tgn7rv_13.jpg 長辺側には音量調整ボタンとmicro SDカードスロットを備えている

kn_tgn7rv_14.jpgkn_tgn7rv_15.jpg 短辺側には、電源ボタンとイヤフォンジャック、micro USBとmicro HDMI出力を用意する

kn_tgn7rv_02.jpgkn_tgn7rv_03.jpg 日本ではZOTACがTegra Note 7を取り扱う(写真=左)。7型ディスプレイを搭載して解像度は800×1280ドットだが、Androidの操作パレットを表示する領域が必要になるため、短辺方向が狭くなっている(写真=右)

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