話題のハイスペックAndroidタブレット「KALOS」はいかにして生まれたか?――BungBungame CEOが大いに語るIGZO液晶+Tegra 4+Exmor Rを搭載(1/2 ページ)

国内Androidタブレット市場に突如現れた新星「KALOS」。現状で最高クラスのスペックを獲得していながら、実売価格は4万5800円前後と求めやすく、ハイエンド志向のユーザーにとって、魅力的なAndroidタブレットに仕上がっている。この製品で日本市場に参入した台湾BungBungameの徐三泰CEOに、高い競争力を備えるKALOSの秘密をうかがった。

» 2013年12月04日 10時00分 公開
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 2560×1600ドット表示の10.1型IGZO液晶ディスプレイをはじめ、NVIDIAの最新プロセッサであるTegra 4、1300万画素のソニー製“Exmor R”CMOSセンサー搭載カメラを詰め込むなど、豪華スペックを備えていながら価格は4万5800円前後――魅力たっぷりのAndroidタブレット「KALOS(カロス)」が登場した。

BungBungameの10.1型Androidタブレット「KALOS」

 発売元は台湾で急成長を遂げているBungBungame(バンバンゲーム)だ。このBungBungameとはどんな企業なのか、KALOSの高いコスパフォーマンスの秘密はどこにあるのか、興味は尽きない。2013年5月に東京・銀座に設立された日本支社(BungBungame Japan)で、BungBungame本社CEOの徐三泰(ジョ・サンタイ)氏にインタビューする機会を得たので、その内容をお届けしよう。

ソフトウェア事業で成功し、ハードウェアへ進出

台湾BungBungameの徐三泰CEO

 BungBungameの創立は2008年の12月。社名の「BungBung」は、中国語で「素晴しい」の意である「棒棒」から採った。それに「Game」を組み合わせたのが社名の由来だ。

 創業当初はその名の通り、ゲームなどのソフトウェア開発会社としてスタートした。当時の従業員はCEOの徐氏を含めてわずか3名だったが、開発力、技術力の高さを武器にゲームやツール系のアプリで業績を伸ばし、2010年からハードウェア事業へ進出した。

 このハードウェア事業進出のきっかけが面白い。OEMでソフトウェアの開発依頼を受け、他社のタブレットを検証していたところ、スペックが低すぎて、ストレスを感じることが多かったという。「もっとよいハードウェアをリーズナブルに提供したいと強く感じたことがきっかけです」と徐氏は語る。

 ソフトウェアとハードウェアの開発ノウハウはまったく異なるが、ハードウェア事業もすぐに軌道に乗る。AMDアーキテクチャの描画性能が高いWindows 7タブレット「Photon(フォトン)」に続き、NVIDIA Tegra 3搭載のAndroidタブレット「Miss(ミス)」を2012年9月に発売し、発売から1年間にワールドワイドで10万台以上を売ったという。

 成功の理由の1つとして、徐氏はハードウェア事業進出当時の台湾ASUSTeK Computer(ASUS)によるサポートを挙げる。なるほど、「Nexus 7」など多数のタブレットを手がけた世界的なビッグネームのバックアップがあるのだから、ハードウェアとしてデキの悪いものになろうはずがない。徐氏は当時のASUSからのサポートに、現在も感謝の気持ちを持ち続けているという。

BungBungameは事業規模の拡大に伴い、台北市南港区の新オフィスに移転したばかり。社内は同社のタブレットやゲームキャラクターで飾られている

それは「美」という名のタブレット

 ソフトウェア事業に続き、ハードウェア事業も成功させて急成長を遂げたBungBungameが、満を持して日本市場に乗り出してくる。その第1弾として投入するタブレットがKALOSだ。

 KALOSとはギリシア語で「美」を意味する言葉で、美しさの表現が大きなテーマの1つになっている。このKalos(美)とskopeo(見る)を組み合わせた英語であるKaleidoscope(万華鏡)も意識したという。つまり、中をのぞくと、幻想的で色鮮やかな美しい世界が幾重にも変化しながら広がっていくイメージだ。

 2560×1600ドットの超高解像度に対応するIGZO液晶ディスプレイの採用は、まさにそのテーマにピッタリだろう。精細であるだけでなく発色にもこだわっており、「True RGB」という技術によって、自然な発色を再現する。この液晶ディスプレイは開発段階で「最も苦労した部分」(徐氏)とのことで、IGZO液晶ディスプレイの開発元であるシャープと密接な技術交流を行って実現したという。

 美しさという点では、ソニー製の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を採用した1300万画素のアウトカメラも見逃せない。1300万画素という画素数は、ソニーが自社で販売するタブレットよりも多く、現行のタブレットで最高だが、これを搭載できたのも2560×1600ドットを表示できるIGZO液晶ディスプレイの採用があったからこそだ。目の前にある美しい景色、美しい瞬間を、最高クラスの画質で記録し、最高クラスの画質で鑑賞できる。

2560×1600ドットの超高解像度に対応するIGZO液晶ディスプレイは精細なだけでなく、色再現性にもこだわった(写真=左)。背面には、ソニー製の裏面照射型CMOSセンサー“Exmor R”を採用した1300万画素のカメラを内蔵する(写真=右)。オートフォーカスに対応し、フラッシュが付いているのもポイントだ

 ハードウェア参入へのきっかけとなったパフォーマンスについても申し分ない。SoC(System On Chip)には、ARMのCortex-A15をベースにしたNVIDIAの最新クアッドコアプロセッサTegra 4を採用し、2Gバイトのメモリを搭載する。このスペックならば、どんなアプリを動作させてもストレスがたまるようなことはないだろう。

 パフォーマンスの部分では、通信速度にもこだわっている。IEEE802.11a/b/g/n準拠の2.4GHz/5GHzデュアルバンド、2組のアンテナによる高速通信(MIMO)が可能な無線LAN機能を備えており、アプリのダウンロード、更新なども高速に行える。そのほか、Bluetooth 4.0 LE、NFC、Miracastといった多彩な通信機能を備えているのが見逃せない。

 また、タブレット本体の充電がMicro USB 2.0ポートで行えること、そしてmicroSDメモリーカードスロット(SDHC/SDXC/UHS-1対応)を装備しており、ストレージを手軽に拡張できることなど、運用時の使い勝手までしっかり配慮されている。

本体サイズは262(幅)×183(奥行き)×8.9(厚み)ミリ、重量は約590グラム。バッテリー駆動時間は最大10時間以上と十分だ。ハイエンド仕様の割に、薄型軽量にまとまっている。上面に電源ボタンを搭載(写真=左)。下面にインタフェース類はない(写真=右)
左側面にもインタフェース類はなく、握りやすい(写真=左)。右側面には音量調整ボタン、Micro USB 2.0、ヘッドフォン出力、カバー内にSDXCメモリーカードスロットを配置している(写真=右)。充電はMicro USB 2.0で行う
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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2013年12月18日