なぜかWindows 8.1は「タイムゾーンの自動調整機能」がない──なのでぷち工夫してみた鈴木淳也の「まとめて覚える! Windows 8.1」(2/2 ページ)

» 2013年12月18日 10時10分 公開
[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]
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バッチファイルをスタート画面に登録する

 これらバッチファイルはデスクトップに置いておくだけでも別によいが、Windows 8.1であればもう少し工夫を加えてみたい。スタート画面に「タイルとして配置」してみよう。

 Windows 8/8.1はModern UIアプリやx86/x64Windowsソフトウェア、Webサイトはスタート画面へ簡単に“ピン留め”できるが、今回作成したようなバッチファイルはどうもこのままではスタート画面上へピン留めできない。MSDN Blogsの「Pin any executable to the Windows 8 Start screen」という記事によると、実行可能なファイル(バッチファイルも含む)はすべてスタート画面上へピン留めできる。ただし「スタートメニューに登録されているものに限る」ようだ。

 Windows 8/8.1はいわゆる“これまでのスタートメニューはなくなった”のだが、それはユーザー側から見えなくなった/使えなくしただけで、構成要素は適当な場所にこれまで通り残っている。というか、この部分は新しい“スタート画面”のアプリ一覧の表示のために使われている。ここへ手動で登録すればよい。

 場所は、Winキー+Rで開く「ファイル名を指定して実行」メニューに、

%ProgramData%\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs
スタートメニュー用プログラムの場所を開くコマンド

 と入力すれば該当フォルダが開く。そこへ先ほど作成したバッチファイルのショートカットを保存する。

photophoto スタートメニュー用フォルダにバッチファイルのショートカットをコピーすれば、スタート画面のアプリ一覧メニューにそれが表示される。スタート画面へピン留めすれば完了だ
photo スタート画面へ「タイムゾーン変更のワンタッチ切り替えバッチファイル」をタイル表示できた

 以後、スタート画面のアプリ一覧メニューに保存したバッチファイルが出現するはずだ。これをピン留め作業して、スタート画面の適当な場所へ配置すればいい。注意点としては、スタートメニューフォルダへの保存は管理者権限が必要なくらいだ。

 ごく簡単な工夫だが、「Charmを開いて設定画面の長いリストから該当のタイムゾーンを……」とやるよりは確実に楽になる。これで、移動の多い旅も少しは快適になってくれるはず……である。


おまけ

@echo off
echo ** タイムゾーン変更 **
echo [1]:Pacific Standard Time
echo [2]:Tokyo Standard Time
echo **********
set /p NUM="select number."
if "%NUM%"=="1" tzutil /s "Pacific Standard Time"
if "%NUM%"=="2" tzutil /s "Tokyo Standard Time_dstoff"
:Exit
起動後、1キーで「米国/カナダ太平洋標準時」へ、2キーで「大阪、札幌、東京時間」に変更するバッチファイルのサンプル。変更対象の都市がある場合はこの記述を例に追加すればOKだ。PCに任意のプログラムを割り当てられるワンタッチキーなどがあるならば、ここへこのバッチファイルを割り当ててもよいかも



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