グラフィックスカードはハイエンド級の注目株が多かった。MSIから登場したのは、GeForce GTX780 Tiを搭載したOCモデル「N780GTX-Ti Twin Frozr 4S OC」。価格は8万5000円弱から8万7000円弱の間。パソコンショップ・アークは「冷却性に定評のあるTwin Frozr搭載モデルはこのクラスでも鉄板の人気があります。年末にハイエンドなマシンを組むという人にはいい選択肢になると思いますよ」とプッシュする。
また、ASUSTeKからは、ゲームとオーバークロック向けブランド「R.O.G.」に属するRadeon R9 280Xカード「MATRIX R9 280X」がデビューしている。拡張スロット3段を埋めるぶ厚いクーラーを採用しており、カード上でコアクロックが調整できるボタンを備えるなど、オーバークロッカー向けの機能が特徴だ。価格は4万9000円弱から5万4000円弱。ドスパラ パーツ館は「R9 280Xでこういう特殊なモデルは珍しいですね。電源回路も強化されているので、チューニング好きな人はいいモデルだと思います」と話していた。
拡張カードに範囲を広げると、12Gbps SASとSATAに対応するLSIのRAIDカード「MegaRAID SAS 9361/9341」が目立っていた。それぞれ4ポートと8ポートタイプがあり、ケーブル同梱の「キット」と基板のみの「シングルパック」がみられる。最も低価格な、「9341」の4ポート版シングルパックの価格は2万8000円弱。「9361」の8ポート版キットは8万円弱から8万7000円弱となる。
上位の9361はコントローラーにRAID on Chip (ROC)タイプの「LSISAS3108」を、下位の9341はI/Oのみを処理する「LSISAS3008」を採用している。PC側のインタフェースはPCI Express x8で共通している。入荷したオリオスペックは「下位モデルの4ポートタイプなら3万円以下で12Gbps SAS/SATA環境が導入できるということで、注目されると思います」と話していた。
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