GIGABYTE Technologyは、International CES 2014開催中の米ネバダ州ラスベガス市内のホテルにおいてプライベートスイーツを設け、今後市場投入する予定の製品などを報道関係者向けに公開した。
同社は小型コンピュータ「BRIX」シリーズに、Intel Core i5-4250Uを採用し、最大4台の2.5インチHDDをRAID構成で搭載可能なNAS向け製品「BRIX MAX」を披露。ボディサイズは90(幅)×120(奥行き)×112ミリ(高さ)/容積1.2リットルで、DDR3L-1600に対応したSO-DIMMスロットを2基備えるほか、IEEE802.11 b/g/n対応無線LANやギガビットLAN、4基のUSB 3.0ポートなどを搭載する。会場ではAndroidベースのNAS管理アプリを使ったデモも行われた。
また、BRIXシリーズの最上位モデルとして、Intel Core i7-4702HQにAMD Radeon R9 M275Xを搭載した「BRIX Gaming」も公開している。
同製品は、2.5インチHDDを1基と、mSATA SSD×1基を搭載でき、DDR3L-1600 SO-DIMM×2、IEEE802.11b/g/n/ac無線LAN、ギガビットLAN、Bluetooth 4.0 Mini PCIeカードなどを搭載する。ディスプレイ出力はHDMIと、2画面出力に対応したminiDPの2ポートで、液晶ディスプレイの裏などに本機をマウントできるVESAマウントブラケットも備える。
GIGABYTEでマーケティングを統括するColin Brix氏(同シリーズは、同氏の名字から取られた)によれば、単体グラフィックス機能はMXMモジュールを採用しており、将来的にはNVIDIA製グラフィックスチップを採用したモデルも投入する計画だという。
BRIX GamingにはAMDのAMD A8-5557Mを採用したモデルも用意される(APU以外のスペックはIntel CPUモデルと共通)ほか、その派生モデルとして、外付けGPU拡張ユニットをサポートした試作品によるデモも公開された。同製品は本体前面に2ポートのSASコネクタを備え、専用のケーブルを用いることでPCI Express 2.0 x8入出力を実現したもの。
さらに同社は外付けGPUボックスのエンジニアリングサンプルも披露した。同製品には4つのSASコネクタを利用してPCI Express 2.0 x16入出力に対応し、本体にサーバ用750ワット電源を備える。同社はこの外付けGPU拡張ユニットに、NVIDIAのフラグシップGPUであるGeForce TITANを載せたカードを搭載し、実際に3DMarkを動作させるライブデモも実施している。このほか、同社はIntelのBayTrailを採用したファンレスのBRIXや、ARM SoCベースのBRIXなども参考出展、同システムを広範に展開していく構えだ。
一方、GIGABYTEはCESの2日目となる現地時間の1月8日、ノートPCとタブレットのコンバーチブルモデルに、ドッキングステーションを組み合わせることでデスクトップPCとしても使える“3-in-1”ラップトップ「U21MD」を発表した。
同製品は厚さ20ミリ、重さ1.39グラム(SSDモデル)のノートPCで、液晶を回転することでタブレットに、付属のドッキングステーションと接続することで、デスクトップPCとしても利用できるというもの。CPUにはIntel Core i5を採用し、液晶は1366×768ピクセル表示をサポート。本体ストレージは256GバイトのmSATA SSおよび、最大1Tバイトの2.5インチHDDも搭載できるとしている。
加えて同社は“Bay Trail”搭載10.1型タブレットの「S10M」と、Intel Core i5-4200U搭載の11.6インチタブレット「S11M」も発表。いずれもOSにWindows 8.1を搭載し、アクセサリのキーボードキットにより2-in-1形態の利用が可能となる。
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