拡張現実をメガネ感覚で――シースルータイプのヘッドマウントディスプレイ「MOVERIO BT-200」電脳メガネまであと少し?(2/2 ページ)

» 2014年01月28日 16時41分 公開
[ITmedia]
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「健康医療」「スポーツ」「映像・情報」の3分野で、ウェアラブルデバイスを推進

エプソン販売代表取締役社長の平野精一氏

 同日行われた製品発表会では、エプソン販売代表取締役社長の平野精一氏が登壇し、同社が今後目指していくビジョンを紹介した。

 同社は「MOVERIO」を“スマートグラス”と呼び、これまでヘッドマウントディスプレイの主用途だったホームシアターとしての位置付けだけでなく、シースルータイプの投影方式と内蔵された各種センサー/カメラを使って、現実世界に情報を付加していく拡張現実(AR)を実現するための情報端末としても訴求している。

 平野氏は、エプソンがウェアラブルデバイスを今後の成長分野に定めた理由として、1969年に世界で初めてクォーツ時計を世に送り出し、1985年にリストコンピューターを作った“セイコーエプソンのDNA”を挙げ、これまでプロジェクションやセンシングなどの各分野で培ってきた技術を結集して、「健康医療、スポーツ、映像・情報の3つの分野にターゲットを絞って(ウェアラブルデバイスに)取り組んでいく」と説明した。

 なお、同社はすでにリストタイプの脈拍系(2011年)や、GPS搭載ウォッチ(2012年)、初代MOVERIO(2011年)と、各分野にウェアラブルデバイスを投入している。平野氏は今回投入したMOVERIO BT-200のコンセプトとして、「あらゆる場所で好きなスタイルで映像を楽しめること」「情報をまとうこと(いつでも好きなときに情報へアクセスできること)」「仕事が変わる」の3点を説明し、「(MOVERIO BT-200は)シースルー、かつハンズフリーで扱える。今後どんな使い方が出てくるのか非常に楽しみにしている」と期待を込めた。

ヨガのビデオを見ながらトレーニングする

恋人がスマホで撮影した写真を閲覧する、など利用シーンが紹介された

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