業務に「プラス」する、オフィスシーンのタブレット&ビジネスPC活用指南Windowsタブレット「Endeavor TN10E」で実践(1/2 ページ)

業務へのタブレット導入ニーズに加え、Windows XPサポート終了と消費増税という重要な課題も考慮したい2014年度導入のオフィスPC。エプソンダイレクトのビジネスタブレット「Endeavor TN10E」はそんなオフィスと社員のワークスタイルにどんな変化をもたらすか。タブレットとメインPCを効果的に併用する事例と活用のコツを紹介しよう。

» 2014年02月06日 19時00分 公開
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オフィスシーンへの導入が進む「タブレット」 では、どんな方法が適しているか

photo エプソンダイレクトのビジネスタブレット「Endeavor TN10E」

 タブレット市場は近年右肩上がりの成長を続けている。軽量+長時間動作バッテリーによるアクティブな機動力、明るくきれいな画面、そしてタッチやペンによるカジュアルで軽快な操作性を備えることが主な理由として挙げられる。これらはコンテンツを「見る、見せる」用途に最適なため、営業時のプレゼンテーション用途など業務効率を高めるビジネスツールとしてオフィスシーンへの導入も進んでいる。

 このオフィスシーンで、新たなビジネスワークスタイルとして提案したいのが「デバイスの分業」である。室内で完結する業務やクリエイティブな業務は従来どおりPCで、対して外出先や取引先などとのコミュニケーションのための業務にはタブレットで、複数台のデバイスを適材適所で使い分けるスタイルだ。クリエイティブな業務(これはリポート/企画書の作成などの業務も含む)に必要とされる処理性能や大画面などは、タブレットの魅力である機動力やカジュアルさと相反する要素のため、これらを1つのデバイスで両立するのは意外と難しい。このため「デバイスの分業」を前提としたワークスタイルは、PCとタブレット、双方のよさをスマートに生かせる合理的なスタイルであると言える。

 ただ、いざビジネスでの導入を考えると意外に選択肢が少ないことに気が付く。PCでもオフィス向けとコンシューマー向けではニーズが異なるように、タブレットにもやはりそういった違いがあるためだ。上記のような分業スタイルを前提とするならばなおさらであり、メインPCとの親和性も必要になってくる。

 そこで提案したいビジネスタブレットがエプソンダイレクトから登場した「Endeavor TN10E」(以下、TN10E)である。TN10Eは、フルHD(1920×1080ドット)表示に対応する11.6型ワイドのIPS液晶ディスプレイを搭載したWindows 8.1タブレットだ。11.6型と少し大きめの明るく精細な画面と約780グラムの軽量ボディを特長とし、カバーやキーボードなどのオプションも豊富。もちろんOSにはWindows 8.1を搭載するため、既存のメインPCとの連携もスムーズに行える。

 こちら、同社としては初のWindows搭載ピュアタブレット製品となる。ビジネス向けPCで長年の実績をもつ同社だが、タブレットはどうか。ビジネスシーンとの相性、“デバイスの分業”を前提とした新しいワークスタイルに適するかについてのポイントを、具体的な仕様やどんなシーンで活躍できるのかの事例とともにじっくり確認していこう。

コンテンツを鮮やかに表示する、高精細なIPS液晶ディスプレイ

photo ディスプレイはタッチパネル付き11.6型ワイドIPS液晶を採用する。解像度は1920×1080ドットととても高精細だ。最大輝度も350カンデラ/平方メートルと明るく、コンテンツを明るく鮮やかに、魅力的に表示できる

 まずEndeavor TN10Eの基本仕様から。

 まず強調したいのが、タブレットのキモといえる液晶ディスプレイの仕様である。TN10Eは11.6型ワイドと、一般的な個人向けタブレットと比べると少し大きめのサイズを採用しており、1920×1080ドット(フルHD)の高解像度表示に対応する。画素密度は約190ppiとかなり高く、表示はとても精細だ。画面に顔を意識して近づけてのぞき込むようにしない限り、ドット感が気になることはない。IPS方式の液晶パネルを搭載し、視野角は上下/左右それぞれ178度と広い視野角を確保する。輝度も350カンデラと高く、明るく鮮やか精細に、斜めから見てもクッキリとコンテンツを表示することができる。

 もちろん10点マルチタッチに対応したタッチパネルも搭載しており、画面に直接触れて操作できる。画面表面のすべり、タッチの精度なども水準以上で、Windows 8.1でのタッチ操作も快適だ。加えてオプションでデジタイザーペン(2625円)も用意しており、資料ファイルなどに直接手書きのメモを加えたり、図形などを描いたりする用途に使用できる。

 なお、Windowsタブレットは解像度が1366×768ドット/1280×800ドット止まりのモデルがまだ多くあり、総じて画素密度も低い(約130〜135ppi)傾向だが、高精細なディスプレイを採用するTN10Eと比べた見た目の違いは歴然である。少々大げさだが、本機の約190ppiの画面を見たあとでは、約135ppiの画面はザラザラでピンボケした写真のようにしか見えない……くらい差がある。写真や動画はもちろん、Windows 8.1のスタート画面でさえも、その違いは大きい。こちら、ビジネスシーンで光量の足りないピンボケ写真を使ったプレゼンテーションと、適切な光量でピントがしっかり合った写真を使ったプレゼンテーション、どちらが見る人の心を捉える可能性が高いかは言うまでもないだろう。

 なお、「高精細であればもっとスゴイものもあるではないか」と思う人はいるかもしれない。確かにノートPCや個人向けタブレットの一部には、約220ppi、あるいはそれ以上の画素密度となるモデルも存在する。ただ画素密度感(液晶のドットが見えるか否か)はあくまでも人間の目/感覚に委ねる部分でもあるだけに、一定の密度を超えた先はその違い/差が感じにくくなってくる。例えば130ppiほどだと液晶のドットははっきり見えるが、それが見えなくなる190ppiほどとなると、天と地ほどの差がある。一方、もうドットが見えない190ppiと220ppiの差は微妙にしか感じないというわけだ。もちろん違いはあるが、解像度が高くなればそのぶん描画性能も必要で、省電力性能=バッテリー駆動時間にも影響してくる。

 この意味で、コスト、効果、性能、バッテリー駆動時間のバランスを考えると、TN10Eが採用した1920×1080ドット/約190ppiという仕様は合理的な落としどころと言える。ビジネスシーンで導入するにあたり、これはとても重要なことである。いくつかの弱点があっても突出した魅力があれば許されるコンシューマー向けモデルとは決定的に異なる部分である。


photo 1920×1080ドット表示の広大なデスクトップ領域で利用できる。1920×1080ドット(フルHD)表示の情報量は、一般的な1366×768ドット表示の約1.98倍。より多くの情報を一覧できる
photo アイコン、テキストのサイズ(拡大率)はディスプレイのプロパティで変更できる

 フルHD解像度での表示に対応することから、表示情報量の多さ、作業領域の広さというメリットも見逃せない。1920×1080ドットの表示情報量は、1366×768ドットの約1.98倍に相当する。等倍表示で使用すれば、WebブラウザのWebサイトも、Excelのワークシートも2倍近い情報をバッと表示できるのだ。

 一応、画面サイズは11.6型ワイドなので、等倍(100%)表示では相対的にアイコンや文字サイズが小さくなりすぎてしまうが、Windows 8.1はそんな高精細ディスプレイでも画面上の文字を読みやすくする拡大率の設定が可能だ。本機の規定設定である“125%に拡大する設定”にすれば文字は格段に見やすくなるうえ、1366×768ドットの等倍表示に対してもまだ約1.6倍の情報量を確保する。WebサイトやPDF資料を参照しながらWord/Excelでデータ入力をするなど、複数ウインドウを開きながら行う作業もやりやすいはずだ。

Windows 8.1タブレットとして必要十分な装備

 本体サイズは、297(幅)×192(奥行き)×11(厚さ)ミリ(突起部除く)で、重量は約780グラムだ。11.6型とタブレットとしては大きい画面を搭載することを考えれば、かなり軽量にまとまっている。バッテリー容量は7.4V/4700mAhで、公称駆動時間は約7.7時間となっている。

photophoto TN10Eの正面(写真=左) 裏面(写真=右) 前面はタッチディスプレイ、200万画素カメラ、照度センサー、カメラランプ、Windowsボタンが備わる。裏面は500万画素カメラ、フラッシュ、カメラランプ、ステレオスピーカーがある

 Webカメラは前後デュアルで搭載しており、アウトカメラは500万画素と高めの仕様でフラッシュも搭載する。ビジネスシーンでは商品や現場の様子をメモとして残して資料/報告用とする用途など活用できるだろう。インカメラも200万画素とインカメラとしては解像度が高いので、良好な画質でビデオ会議などのシーンで活躍しそうだ。

 通信機能は、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LANとBluetooth 4.0+EDRを標準装備する。こちら、低価格なコンシューマー向けタブレット製品では省かれがちな5GHz帯無線LANにもしっかり対応しているのがポイントだ。5GHz帯は、スマートフォンを中心に多数の機器で使われ、慢性的に混雑している2.4GHz帯無線LANと比べて電波干渉が少なく、安定して高速に通信できるメリットがある。また、地磁気、ジャイロ、加速度、照度の各種センサー類も内蔵している。

 本体に備わる端子類は、Micro USB 3.0(付属の変換ケーブルで標準のUSB 3.0端子に変換可能)、Micro HDMI出力、microSDメモリーカードスロット、ヘッドホン/マイク兼用端子、DC入力(ACアダプタ接続用)をそれぞれ1基ずつ装備する。ボタン類は電源ボタンのほか、音量調節ボタン、画面自動回転切替スイッチ、Windowsボタン(ディスプレイ面)と、Windows 8.1タブレットとしては標準的な内容だ。持ち運びが苦にならないコンパクトなACアダプタと、USB 3.0 Micro-B→Standard-A(メス)に変換するアダプタも同梱される。

photophoto TN10Eの上面(写真=左) 下面(写真=右) 上面は電源ボタン、画面自動回転切替スイッチ、マイクが備わる
photophoto TN10Eの左側面(写真=左) 右側面(写真=右) 左側面はMicro HDMI、ヘッドホン/マイク兼用端子、microSDカードスロット、右側面は電源コネクター、充電ランプ、Micro USB 3.0、音量調節ボタンが備わる

パフォーマンスと省電力を両立する、タブレット向け最新SoCを採用

 基本システムには、開発コードネーム「Temash」ことAMD最新のタブレット向けプラットフォームを採用する。こちらはソニーの家庭用ゲーム機「PlayStation 4(PS4)」にも採用されている「Jaguar」CPUコアと「Sea Island」内蔵GPU、およびタブレット向けチップセットの機能をワンチップに集約したSoC(System On Chip)となっている。

photophoto CPU-ZでチェックしたAMD A4-1200の詳細

 具体的なスペックは、APUがA4-1200(1GHz)、メモリが4Gバイト(PC3L-8500)、データストレージには128GバイトSSDを搭載。タブレットとしてはかなり余裕があるスペックといえる。ハードウェアのスペックは上記で固定となる。

 さて、タブレットでは珍しいAMDのプラットフォームということで性能面がピンとこないかもしれない。ベンチマークテストの結果は以下の通りだが、基本パフォーマンスは文句ないものである。

 PCMark7の総合スコアは、IntelのAtom Z3770(Bay Trail-T)システムとAtom Z2760(Clover Trail)システムのちょうど中間といったところ。CPUの処理性能自体はAtom Z2760とほぼ同じような印象だが、GPU性能、ストレージ性能では大きく上回っている。これだけのパフォーマンスを備えながらファンレスでの冷却が可能で、バッテリー駆動時間も電源プラン「バランス」での実測で6時間(残り5%で休止状態に入るまで)を記録している。

photo PC総合性能を評価する「PCMark7」のテスト結果
photo 3D描画性能を評価する「3DMark」のテスト結果
photo ストレージ性能を評価する「CrystalDiskMark」のテスト結果

データ連携+セキュリティ性に優れるWindows 8.1/8.1 Pro構成、ビジネス利用のための豊富なオプションも

photo プリインストールOSは、64ビット版Windows 8.1あるいは8.1 Proを選択できる

 TN10EのプリインストールOSは、64ビット版Windows 8.1あるいは8.1 Proを採用する。ビジネスPCのOSとして慣れているであろうWindowsの最新バージョンだけに、Microsoft Officeをはじめ、従来Windows用のソフトウェアと高い互換性があり、メインPCと同じソフトウェアを使うことができるのがポイントだ。Windows 8.1は、クラウドストレージの「SkyDrive(近日、OneDriveに改称)」、リモートデスクトップ機能など、複数台のPCや、PCとタブレット/スマートフォンの連携を意識した機能が標準で用意されており、データの同期や連携がスムーズに行える。

 TN10Eはビジネス向けエディションのWindows 8.1 Proも選べる。ProエディションはWindowsネットワークへのドメイン参加、BitLocker/BitLocker To Goといった暗号化機能などが利用できる。また、TN10Eはセキュリティチップ(TPM/TCG1.2準拠)も搭載するため、TPMとBitLockerを連携した高度な暗号化保護機能も利用可能。ビジネスシーンに必要な高セキュリティでの運用が可能であるのが安心のポイントだ。


 純正のオプション品が充実している点もビジネス利用に心強い。中でも便利なのがスタンド機能付きの「液晶カバー」(4725円)だ。上面と底面部に樹脂製のアタッチメントがついた液晶カバーで、液晶に接する面はソフトな繊維が張られ、未使用時には本体をしっかり保護してくれる。底面部のアタッチメントは本体側面の穴を利用して簡単かつ確実に装着できる。カバー部分は3つ折り仕様で、アタッチメントの開き方と折り方の違いで3つのスタイルにて、画面角度は約50度と約74度で切り替えられる。また、同じくオプションのデジタイザーペンを収納するスペースがあるのもよく考えられている。専用品なのでサイズが合わなかったり、装着時に何かの機能が使えなくなるなど、運用上で問題が出てくることもない。

photophoto オプションの「液晶カバー」「コンパクトBluetoothキーボード」「デジタイザーペン」を組み合わせるとこのようなノートPCふうのスタイルで利用できる。カバーの折り方によって画面の角度を2段階に、およびコンパクトBluetoothキーボードをスマートに一体化し、省スペースに活用できるスタイルに変えられる。携帯時、デジタイザーペンは液晶カバーに収納しておける

 もう1つ、本体サイズと液晶カバーのサイズにマッチする「コンパクトBluetoothキーボード」(3150円)も用意する。サイズは265(幅)×117(奥行き)×15(厚さ)ミリ(最厚部)と、コンパクトながらしっかりした剛性がある。キーピッチは約17.65ミリが確保され、配列も比較的素直で使いやすい。単四電池2本で駆動し、重量は約251グラム(電池含まず)と軽量なので、一緒に持ち運ぶにも苦にならない。

 最後に「デジタイザーペン」(2625円)も用意する。N-Trig製の電磁誘導式デジタイザーペンで、精度の高い細かい描写が可能になるもの。単6乾電池1本で駆動し、重さは約15.2グラム(電池含む)。文書修正時やアイデア出し時などに適する手書きメモの記入や図形の描画、その他ラフスケッチなどの用途に適し、筆圧検知にも対応する。

 なお、液晶カバー+コンパクトBluetoothキーボード+デジタイザーペン+ノングレア液晶フィルムのオプション4点をセットにした「ビジネス支援パック」(9450円)も用意する。個別購入時より2100円お得なので、ぜひ本体と同時購入をお勧めしたい。

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提供:エプソンダイレクト株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年2月19日

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