デタッチャブルタイプのWQ2/Mは、スリムキーボードと合体することで、クラムシェルノートPCとほぼ同じスタイルで利用できる。スリムキーボードはカタログモデル(QH77/M)では標準添付だが、WQ2/Mではこれを省くことで、価格を抑えて購入することも可能だ。とはいえ、せっかく専用に作られたキーボードなので、文書作成に使うならば、同時に購入しておきたい。
タブレット本体とスリムキーボードは電源を入れたまま素早く着脱できる。キーボード奥のヒンジにコネクタがあり、ここにタブレット本体をガチャッと差し込むだけで合体完了だ。タブレット本体の自重で後方に倒れないよう、キーボード底面の半分ほどをスライドさせて引き出し、スタンドとして使う仕組みになっている。タブレット本体をキーボードから外す際は、ヒンジ部の左下にあるボタンを押し、タブレット本体を引き抜くだけでよい。
合体時は画面のチルト角度を柔軟に調整でき、そのまま閉じて、クラムシェルノートPCと同じように画面を保護した状態で持ち運べる。合体時の総重量は約1.67キロ、サイズは309.6(幅)×212.7(奥行き)×20(高さ)ミリだ。重量は増すが、キーボードが薄いため、厚さは合計20ミリで済んでおり、インテルのUltrabookに準拠したスリムボディとなっている。
デタッチャブルタイプのWQ2/Mでは、基本的にタブレット本体のみを携帯し、必要に応じてキーボードを合体して持ち運ぶといった利用スタイルで、その強みを発揮できるだろう。
このスタイルでは通常のノートPCと同様、キーボードとタッチパッドを生かした文書作成などの作業が効率的に行える。
キーボードは、キーピッチが約19(横)×18.5(縦)ミリ、キーストロークが約1.7ミリと余裕あるサイズを確保しており、入力時のたわみもない頑丈な作りだ。仕事や学業での長文入力にも十分対応できるだろう。タッチパッドのサイズも92(横)×54(縦)ミリと広めに取ってある。パームレストはアルミニウムのヘアライン仕上げで、高級感もなかなかのものだ。
なお、薄さ重視のスリムキーボードはインタフェースを搭載しておらず、タブレット本体のものを利用するが、これとは別に「キーボード・ドッキングステーション」も用意されている。こちらは2基のUSB 3.0、有線LAN、HDMI出力、アナログRGB出力、ACアダプタ接続用のDC入力、そして拡張バッテリーまで内蔵した多機能なキーボードだ。さらなるハイスペックを求める方は、併せて検討していただきたい。
そして、活用の幅をさらに広げてくれるのが、購入時に選べるターボモード用拡張クレードルだ。タブレット本体の充電スタンドを兼ねるほか、4基のUSB 3.0、HDMI出力、D-SubのアナログRGB出力、有線LANを搭載しており、ここに外付けのキーボードとマウスを接続すれば、デスクトップPCとしても利用できる。また、手持ちの外部ディスプレイと接続することも可能だ。
「ターボモード用」という名前の通り、タブレット本体やスリムキーボード合体時と比べて、パフォーマンスを向上させる仕組みを備えているのは素晴しい。クレードル内部に冷却ファンを内蔵し、装着したタブレット本体の空冷を助けることで、タブレットスタイルでは発熱の関係で抑えられているCPUの性能をより引き出せるのだ。この機能も相まって、屋内では高性能なメインマシンとしても活躍する。
ターボモード用拡張クレードルを生かし、メインマシンとしてWQ2/Mを使う場合は、豊富なカスタマイズメニューでCPUやメモリ、ストレージを強化するとよいだろう。前述のように、CPUはインテル® Core™ i7-4600U プロセッサー(2.1GHz/最大3.3GHz)、メモリは8Gバイト、SSDは256Gバイトまで選べる。外付けのDVDスーパーマルチドライブも用意されており、オールインワンPCとして扱うことも可能だ。
以上のようにARROWS Tab QHシリーズWQ2/Mは、現状で考え得るデタッチャブルタイプ向けのスペックを可能な限り詰め込んだ、実に高性能で多機能な製品だ。防水・防じんのタブレットにUltrabook級の基本性能を凝縮し、筆圧対応スタイラスペンも加え、着脱式のキーボードやクレードルにより、ノートPCやデスクトップPCのニーズまでカバーする。これほど守備範囲の広いWindows 8.1搭載デタッチャブルタイプは他に類を見ない。
特に富士通 WEB MARTで販売中のカスタムメイドモデルであるWQ2/Mは、下表のようにカタログモデル(QH77/M)をベースとして、予算や用途に合わせ、CPU、メモリ、SSD、そして豊富なオプション類の選択に対応し、パーソナルからビジネスまで幅広いユーザーの期待に応えている。
スペックを盛ったタブレット本体に、スリムキーボードとクレードルを加えたハイエンド構成も魅力的だが、タブレット単体ならば14万8750円(無料の15%オフクーポン適用後の税込価格)※から購入可能だ。カスタマイズメニューの内容と価格は、WEB MARTの製品情報ページ(以下のバナーから移動)で確認できるので、新生活のパートナーとして高性能のタブレットやモバイルPCを探している方は、是非アクセスしていただきたい。
※2014年2月12日時点。価格は変更になる場合がありますので、詳細は富士通 WEB MARTでご確認ください
カタログモデルとカスタムメイドモデルの仕様比較 (赤枠はカスタムメイドで選択可能) | ||
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製品名 | ARROWS Tab QH77/M (カタログモデル) | ARROWS Tab WQ2/M (カスタムメイドモデル) |
OS | 64ビット版Windows 8.1 | 64ビット版Windows 8.1 |
CPU/メモリ | インテル® Core™ i5-4200U プロセッサー(1.6GHz/最大2.6GHz)+4Gバイトメモリ | インテル® Core™ i5-4200U プロセッサー(1.6GHz/最大2.6GHz)+4Gバイトメモリ、インテル® Core™ i7-4600U プロセッサー(2.1GHz/最大3.3GHz)+8Gバイトメモリ |
ストレージ | 128GバイトSSD | 128GバイトSSD、256GバイトSSD |
光学ドライブ | − | DVDスーパーマルチ(USB外付け) |
ディスプレイ | 12.5型ワイド(1920×1080ドット/タッチ) | 12.5型ワイド(1920×1080ドット/タッチ)、12.5型ワイド(1920×1080ドット/タッチ)+反射防止フィルム貼り付けサービス |
筆圧対応スタイラスペン | 付属 | 付属 |
通信機能 | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0+HS、NFC | 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0+HS、NFC |
インタフェース | SDXC対応microSDメモリーカード、USB 3.0、USB 2.0(Micro AB)、音声入出力(3.5ミリ)、指紋センサー(スライド式) | SDXC対応microSDメモリーカード、USB 3.0、USB 2.0(Micro AB)、音声入出力(3.5ミリ)、指紋センサー(スライド式) |
カメラ | 約200万画素(イン)、約500万画素(アウト) | 約200万画素(イン)、約500万画素(アウト) |
キーボード | スリムキーボード | なし、スリムキーボード、 キーボード・ドッキングステーション |
クレードル | − | なし、ターボモード用拡張クレードル |
テレビ機能 | − | なし、ネットワークテレビチューナー |
カバー | − | なし、専用カバー |
バッテリー駆動時間 | 約16時間(タブレット単体)、約13時間(スリムキーボード接続時) | 約16時間(タブレット単体)、約13時間(スリムキーボード接続時) |
本体サイズ(幅×高さ×厚さ) | 309.6×199.3×11.9ミリ(タブレット単体)、309.6×212.7×20.0ミリ(スリムキーボード接続時) | 309.6×199.3×11.9ミリ(タブレット単体)、309.6×212.7×20.0ミリ(スリムキーボード接続時) |
重量 | 約980グラム(タブレット単体)、約1.67キロ(スリムキーボード接続時) | 約980グラム(タブレット単体)、約1.67キロ(スリムキーボード接続時) |
Office 2013 | Office Home and Business 2013 | なし、Office Home and Business 2013 |
WEB MART直販価格(税込) | 19万9800円(1万円オフクーポン適用後) | 14万8750円〜(15%オフクーポン適用後)※ |
※2014年2月12日時点。価格は変更になる場合がありますので、詳細は富士通 WEB MARTでご確認ください |
富士通の直販サイト「WEB MART」では、定期的に発行されるクーポンを適用することにより、割引価格で購入できるため、定期的にサイトを訪れるとおトクだ。
さらに、2013年FMV秋冬モデルから直販限定のサポートメニューを拡充しており、電話での問い合わせを初回から有料とする「ミニマムサポート」メニューと、延長保証の3年間をさらに2年間延長する「5年保証」を新たに追加しているのは目を引く。
今回紹介したARROWS Tab QHシリーズ WQ2/Mも、ミニマムサポートメニューを選択することで5000円の割引となる。
これまでPCの購入後にメーカーサポートを利用したことがない方も少なくないだろう。自分でPCの基本操作を理解しているユーザーであれば、ミニマムサポートメニューでより手軽に最新モデルを購入できることは覚えておきたい。
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提供:富士通株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia PC USER 編集部/掲載内容有効期限:2014年2月25日