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» 2014年02月21日 16時00分 UPDATE

LaVie Z&LaVie G タイプZロードテスト:第19回 LaVie Zは“初期作業”も軽快──OneDrive連携「手間なし環境引っ越し」を試す

ウルトラ軽量ノート「LaVie Z」は、最新OSの搭載によりクラウドサービスとの連携がしやすく、メインマシンとして当然、サブマシンとしての使い勝手もとてもよい。今回はことさらLaVie Zだから軽快というわけではないが、Windows 8.1ならではの新PCへの環境引っ越しを実践しよう。

[太田百合子,ITmedia]

新PCへの環境移行、ほとんど手間なくOKに

photo 導入した「LaVie GタイプZ(IGZOモデル)」。直販サイト「NEC Direct」価格は13万2300円からと、店頭モデルより低価格。さらにOSのエディション(8.1 Pro)、CPU(Core i5/Core i7)、SSD容量(最大256Gバイト)、Microsoft Officeの有無とエディションが選べる構成カスタマイズにも対応する。例えば筆者は上位構成としながらOfficeはパッケージ版を所持しているので不要とすることで、同構成の店頭モデルより少し安い価格帯で導入できた

 うーん。改めてほれぼれする軽さである。

 ウルトラ軽量+高解像度なモバイルノートPC「LaVie Z(Webモデル:LaVie G タイプZ)」に限らず、新しいPCを導入したら、まず最初に初期セットアップが必要だ。旧PCからデータを移行したり、新PCで必要なソフトウェアや周辺機器のためのドライバ類をインストールしたり、自身が使いやすいよう設定をカスタマイズしたり……など、PC利用者なら少なからず経験があるはずの、ちょっと面倒な作業だ。

 しかし今回、Windows 8.1搭載の新LaVie Zを導入して気が付いた。これまでかなり面倒だと思っていた初期作業はあっけないほど簡単に行えてしまった。

 Windows 8.1は、標準機能としてクラウドストレージ「OneDrive」(2014年2月19日にこの新名称に変わった。旧名称はSkyDrive)が、OSへより自然に統合されたのがポイントの1つだ。これにより、異なるPCからでも、自分のMicrosoftアカウントでサインインすれば自分のOneDriveにあるファイルへ、PCローカルにあるものとほとんど変わらない感覚でアクセスできる。


photo Windows 8.1では、OneDriveのフォルダがまるでローカルにあるストレージ(HDDやSSD)のように表示される。MicrosoftアカウントでPCにサインインすることで、(意図して設定を変更しない限り)標準のファイル保存先はOneDriveになる

 MicrosoftアカウントでPCにサインインすると、PCで扱うファイルの既定保存先もOneDriveのドキュメントフォルダに設定される。このためユーザーはローカル/クラウドのストレージ領域をほとんど意識することなく、自然にファイルをOneDriveへ保存する使い方に変わる。こちら、複数台の機器でデータを共有するために特定のPC内フォルダをクラウド経由で同期する方法などにて工夫していた人は多いと思うが、そこからもう一歩進み「要はOneDriveへすべて保存しちゃえばよいのです」という感じの運用にできるのがポイントだ。これにより、幅広いユーザーが自然にクラウドストレージ、および複数台の機器を使い分ける(PC以外の機器、スマートフォンやタブレットなども併用し、使う場所やシーンに合わせて使い分ける)スタイルをさほど強く意識することなく導入できるようになるわけだ。

 筆者はこれまで、同じくクラウドストレージサービスの「Dropbox」を使い、こちらを中継して複数のPCでファイルを共有/同期してきた。しかし、2013年10月にメインPCのOSをWindows 8.1に刷新してからこのサービスの出番は減った。理由として、OneDriveの機能がOSへ自然に組み込まれたので、別のソフトウェアをわざわざインストールしなくてもカバーできるようになったこと(インストールの手間もかからない)。さらにOneDriveは、ファイルだけでなく、スタート画面のレイアウトや壁紙といった基本的なPCカスタマイズ設定、インストールしているWindowsストアアプリとその設定、ブラウザの各種設定や履歴なども含めて、PCの個人設定も丸ごと同期できるようになったためだ。

 では本題に。筆者の旧PCはWindows 8.1にアップデート(正確には7→8→8.1)したWindows 7時代のマシン。この旧PCから新しいLaVie Zへ作業環境を移すにはどうするか。


photo OneDriveで同期する項目やその設定は「PC設定」→「SkyDrive(OneDrive)」より設定できる。新PCでも、設定をOneDriveにバックアップしておけば、いざというときの復旧に役立てることもできる

 新しいLaVie Zにて「同じMicrosoftアカウントでサインインする」だけでよい。事前に旧PCのSkyDriveでどのパーソナル設定を同期するか指定しておけば、スタート画面のレイアウト、選んだ色、テーマ、言語の設定、ブラウザの履歴・お気に入り、Windows ストアアプリの設定、Facebook設定など、旧PCの設定とそっくり同じ見た目/ほぼ同じ使い勝手へ、面倒な作業なしに自動で新PCで復元される。メールについては、GmailやOutlook.comなどWebメールサービスをすでに運用しているならばメールデータの移行作業は必要はなく、IEのお気に入りなども復元されるので、これまでと同じようにお気に入り/ブックマークから呼び出せばよい。

 念のため、今回は13.3型クラスのモバイルノートと、同系統のマシンでの環境移行としたのでここまでラクなのだが、同じWindows 8.1マシンでも……例えば画面解像度やストレージ容量がかなり異なるデスクトップPCの環境を小型な8型Windowsタブレットで復元したとすると、ちぐはぐな設定/同期状態になることも予想されるのでちょっと気を付けてほしい。

photo 新たに導入したLaVie Zへ、旧PC(を外部ディスプレイ出力したもの)の基本設定がほぼそのまま復元された

 ちなみに、デスクトップUIで動作する従来のサードパーティ製Windowsソフトウェア類は別途インストールする必要はある。ただ、OS標準ツールである「Windows転送ツール」を用いて、FirefoxやChromeなどで使用する設定項目を移行することで手間を省くPCに比較的詳しい人向けの方法もある。設定項目さえ移しておけば、ソフトウェアを再インストールすれば旧PCで使用していた設定の環境が復元されるという算段だ。

photophotophoto Windows 7からの移行や、Windows 8までのユーザーが必要なもののみを選別して移行したい場合は「Windows転送ツール」を使うとよい。旧PCでWindows転送ツールを起動し、USBストレージに引っ越しデータを保存→新PCのWindows転送ツールで復元という流れだ。このほか、新旧のPCが同一ネットワークにあるならば直接ファイルを転送する“ネットワーク”の手段を用いても楽だ(分かる人は、ユーザーごとのアプリケーション設定データが保存されている隠しフォルダ「AppData」の内容を選定して移すのもよい)

 なお、Windows XP時代のPCから引っ越しする人でPCにはあまり詳しくない……という人は、付属する「ファイナルパソコンデータ引越し 9 plus for NEC」を用いてもいい(このあたりは、さずがNEC製だけあってライト層にも親切だ)。ソフトが示す手順通りに、準備→荷造り(旧PCから移行するデータを選択)→運送(データを新PCへコピー)→荷下ろし(コピーしたデータを新PCへ配置)と作業するだけだ。

(続く)


NEC Direct(NECダイレクト)

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