では、リカバリーメディア(回復ドライブ)を作成しよう。
といっても、手順は簡単だ。USB 3.0接続の16GバイトUSBメモリ(SuperTalent USB 3.0 Express ST1)を使用したところ、所要時間はほんの10分弱だった。Windows 7まで、CD-RやDVD-Rメディアを何枚も入れ替えながら作成していた時代を思いだすと感慨深いものがある。
ちなみに、回復ドライブを作成しておけばSSD内の回復用パーティションも削除できる。特にSSDは容量が足りなくなる機会もあるだろうし、なにより容量単価はHDDと比べて高額。少しでも容量の確保(増加)を望むなら一考してほしい。
せっかくなのでリカバリー作業も行なってみたくなってきた。なんというか「回復ドライブ」「完全クリーンアップ」などMicrosoft独特の聞き慣れない“方言”が気になり、実際にやっておかないと不安になったからだ。作業中も「処理にかかる時間は“非常に”長くなります」などと、別に強調しなくてもいいのにというメッセージにビクビクしながら実施したが、特に問題なく所用時間20分ほどで終了した。
過去にリカバリーをしたPCには、素のWindowsをインストールした後でログインし、延々とドライバやプログラムのインストールを複数回再起動させながら数時間かけて行う方法をとるものもあったが、Windows 8以降はそんなこともなくなるようだ。アカウントを設定してログインしたら、ThinkPad固有のドライバ/ユーティリティも、プリインストールのプログラムなども導入された初期状態が再現されていた。
こちら、業務マシンとして導入するPCとしては「業務のダウンタイムがより短くなる」ことに直結する。2014年現在、業務PCにはまだWindows 7構成が望まれる傾向だが、こういった部分はWindows 8/8.1の使い勝手が大きく勝る。Windows 7(ないしIE9など)でなければ物理的にNGという環境なら仕方ないが、そうでないなら、そこまでWindows 8.1を嫌わなくてもいいのに……と思ったりする。
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