ところで、UPSの選び方でもう1つ気を付けなくてはいけないのが、接続する機器が「UPS連動機能」を持っている場合、この機能に対応する製品としない製品があることだ。
例えばNASの中には、UPSと連動して自動的にシャットダウンする機能を備えた製品があるが、これは動作確認がきちんととれた製品でしか使えない。
こうしたケースでは、消費電力などの条件が合致していても、UPS連動機能については利用できないことになる。連動機能が使えなくても停電中に電力は供給できるので、UPS本来の機能が使えないわけではないのだが、せっかくインテリジェントな機能を備えているだけにもったいない。
特にNASについては、前述のツールで適合するUPSが見つかったら、UPS連携機能がきちんと動作するかどうか、NASメーカーのサイトで対応情報をチェックするとよいだろう。機器によっては、追加で接続ケーブルを用意しなくてはいけない場合もあるので、あらかじめ確認しておいたほうが後で慌てずに済む。
次回は、具体的なオフィスの環境を挙げ、今回紹介した計算ツールでUPSを選定する手順を紹介しよう。
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