iPadで脳のダメージをチェック週末アップルPickUp!

» 2014年04月03日 22時05分 公開
[青山一丁目りんご園,ITmedia]

 アップルの公式サイトでは、iPadを使ったさまざまな事例が紹介されています。

 例えば、地上76メートルで風を受ける風力発電の巨大なブレードのそばで、あるいは人の命と向き合う医療現場で、ヴィンテージワインを生み出すぶどう畑で、サンゴ礁が広がる海の中で、そして人を拒絶するほど高い山の頂で――いま手元にあるiPadが、それまでは想像だにしなかったユニークな場面で利用されていることに軽い感動を覚えます(関連リンク:あなたの物語は何ですか?

 そのページに「脳震とうへの新しい戦略」と題した新しいストーリーが加わっていました。

 内容は、試合中の接触で脳震とう(頭部に衝撃を受け、脳が頭蓋骨の内側に接触して損傷した状態)が疑われる選手のメディカルチェックに、iPadとC3 Logixアプリケーションを利用するというもの。これまで選手の主観的な報告や診断者の経験に頼っていた不正確な測定が改善され、深刻な障害を未然に防止することができるようになったそうです。

 具体的には、選手のバランス感覚や思考の処理速度、記憶力、反応時間、視力などをアプリケーションで測定する仕組みで、これにはiPadに内蔵される加速度センサーやジャイロスコープ、高精細なディスプレイが不可欠とか。


 米国高校スポーツ関連傷害調査研究によれば、米国の高校で運動中に起きた脳震とうの発生件数(2012年から2014年まで)は、アメリカンフットボールで15万3000件、サッカーで10万件だそうです。日本でもラグビーの試合中に脳震とうを起こす選手は少なくないでしょう。そんなとき、一昔前は“魔法のやかん”が登場していましたが、これからは“魔法の板”ことiPadが利用されるようになるのかもしれませんね。

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