1枚目の印刷(最初の1枚目) | |
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プリント(モノクロ) | 17.21秒 |
プリント(カラー) | 18.24秒 |
コピー(原稿台使用モノクロ) | 07.91秒 |
コピー(原稿台使用カラー) | 07.85秒 |
コピー(ADF使用モノクロ) | 09.45秒 |
コピー(ADF使用カラー) | 10.07秒 |
1枚目の印刷(最初の1枚目含まず) | |
プリント(モノクロ) | 05.25秒 |
プリント(カラー) | 06.08秒 |
コピー(原稿台使用モノクロ) | 00.75秒 |
コピー(原稿台使用カラー) | 00.76秒 |
コピー(ADF使用モノクロ) | 00.76秒 |
コピー(ADF使用カラー) | 00.78秒 |
ベンチマークテストの結果(すべてA4印刷)。テストに使用したPCのスペック CPU:Intel Corei 7-3770K(3.5GHz)、メインメモリ:8Gバイト、HDD:Western Digital WD Caviar Green(WD20EARX、2Tバイト)、OS:32ビット版Windows 8.1 Pro |
プリントテストは、Word 2013(JEITA J1/J9最初の1ページ印刷)の印刷画面で「OK」をクリックした瞬間から用紙が排出されるまでの時間を計測した。ドライバ設定は、ソートや拡大/縮小の機能がオフ、両面印刷以外の機能は標準のままである。コピーのテストには、プリントテストで利用したJEITA J1/J9をそのままコピー原稿に利用した。計測時間は、本体のスタートボタンを押した瞬間から最後の用紙が排出されるまでをストップウォッチによって手動で計測した。各テストを5回実施し、その中間値を採用している。
結果を見るとその高速性は掛け値なしと言える。PC経由での最初の1枚目はPCの処理が必要になりボトルネックになってしまっているのか、プリンタ本来のエンジンの性能を引き出せていない。ところがプリンタ単体で処理できるコピー機能になった途端、その高速性を発揮。体感的にも文句のない速度であった。
そして、1枚目を吐き出し、2枚目となると、別次元の速さになった。PC経由での出力は、やはりデータ送出がボトルネックになってしまうのか5〜6秒かかってしまうが、純粋にプリントエンジンを回すだけのコピー操作では、A4用紙1枚が0.75〜0.78秒と1秒を切っている。60秒でどれだけ印刷できるか単純に60を最も遅い0.78秒で割ってみたが約77枚となる。最初の1枚目に7秒かかったとすると約70枚/分程度ということになる。いままでインクジェットプリンタのベンチマークを数えきれないほど行ってきたが、A4プリント1ページで1秒を切ったのは、これが初めての経験であった。
以上、HP Officejet Pro X576dwを紹介してきたが、その高速性は伊達ではないことが分かってもらえたと思う。そしてインクジェットプリンタなので電力消費は、最大で70ワット、待機時が10ワット、スリープ時が4.8ワットと、レーザープリンタと比較して、圧倒的に低消費電力である。これはランニングコストで大きな差となって出てくるだろう。メーカー公表値ながら、モノクロ印刷のコストが1.5円/枚、カラー印刷のコストで7.5円/枚となっており、印刷コストも安価だ。
もちろん、HP Officejet Pro X576dwがすべてのニーズを満たすというわけではないが、SOHOやSMB環境におけるビジネスユースで、仕事効率の高いA4複合機を探しているというのであれば、HP OfficeJet Pro X576dwが筆頭候補になるのは間違いない。
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