iPhoneで新生活を充実したものに――林信行オススメの最新アプリ&アクセサリーiPhoneを活用しよう(2/3 ページ)

» 2014年04月10日 16時00分 公開
[林信行,ITmedia]

新生活をサポートする新世代のおすすめアプリ&アクセサリー

 新生活にあわせて引っ越したものの、まだ家具がそろっておらず、週末や会社の帰りに家具屋や家電店に寄っている人もいるかもしれない。実は面倒な家の間取り図もiPhoneを使えば簡単に描くことができる。

 「MagicPlan」は定評のある間取り図作成アプリだ。カメラ越しに部屋を見渡して壁と壁の交わるところに照準をあわせて仮想の目印を置いて行き、部屋をグルっと1周取り終わると即座に間取り図ができあがる。

間取り図作成アプリ「MagicPlan」

 RoomScanおよびRoomScan Proは、iPhone内のモーションプロセッサーを活用し、iPhoneを壁にくっつけてしばらくじっとしていると音が鳴るので、その後そのiPhnoeを持って隣接した壁の好きな場所にくっつけてまたしばらくじっとする、といった動作を繰り返すことで間取り図が描ける。

 どちらも誤差は生じるが、補正も可能で、少ない手間で家のすべての部屋の間取り図を簡単に作成し、それをiPhoneに入れて持ち歩けるので家具選びの前に活用すると便利だ。

「RoomScan Pro」も手軽に間取り図を作成できるアプリの1つ

 家具の前に、実は引っ越し代の値下がりを待って新居をまだ決めていなかったという人には、リクルートがマンション、アパート、一戸建てに対応した物件検索アプリ「SUUMO」を利用しよう。

 駅、エリア、路線図、通勤・通学時間からの物件検索や地図上で範囲をなぞって検索する機能などを備え、細かな条件で検索結果の絞り込みも行なえる。物件によっては間取り図に加えて動画が用意されていることもあれば、見学の予約がワンボタンで済むものもあり、条件に見合う新規物件のお知らせ機能や過去に見た物件の履歴の振り返り機能などもあり、とにかく使いやすい。

物件検索アプリ「SUUMO」

 それもそのはずで、実はリクルートではいち早くスマートフォン時代の到来を見据え、スマートフォンアプリ開発部隊を用意し、現在ではアプリ開発を研究し支援するメディアテクノロジーラボも立ち上げている。そこではPassbookなどの新機能の採用にも真っ先に取り組み、現在はiBeaconというiOS 7の最新機能を使った開発も行なっている。リリースタイトルは150以上にのぼり、総ダウンロード数は5000万件を超える、一大アプリ出版社だ。もちろん、それだけにアプリの使い勝手の質も高い。

旅行先探しには「じゃらん」が便利

 アルバイト探しのfromAから仕事探しのリクナビNEXT、結婚、結婚式検索のゼクシィnet、そしてゴールデンウィーク中の旅行先探しに「じゃらん」のアプリ版もある。ちなみに「じゃらん」は、このiPhoneアプリ版を提供したことで予約率が200%向上。リクルートではこれをiPhoneならではの極めて簡単な操作とGPSを使って現在地周辺の宿が簡単に探せるようになったおかげとしている。

 身につけるアクセサリーや部屋のインテリアは、他の人が持っていないユニークなものにしたいという人には、AppStoreの2013年ベストアプリにも選ばれた「BASE」も試してみよう。これはAppStoreの2013年ベストアプリにも選ばれたハンドメイド商品を売買できる市場になっており、ここでしか買えない小物やアクセサリーも少なくない。しかも、現在、まさに「新生活応援」キャンペーンを実施中だ。

 さて、新生活を始めるに当たってもう1つ注目しておきたいアプリがある。財務管理アプリのMoneyTreeだ。どんなことにどれくらいお金を使ったかや銀行の残高などを管理できるアプリだ。銀行やクレジットカード会社など1300以上の金融機関に対応し、残高や引き落とし額、使ったお金の情報を自動的に引き出し、人工知能で自動的に交通費や交際費などに分類してくれる。

 これは単に出納を管理するためのツールとしてだけでなく、自分のお金使いの傾向を客観的に把握するツールとしても注目されている。こちらも2013年のAppStoreベストアプリに選ばれ、使い勝手や信頼性でも定評がある。実際、信頼性に真剣に取り組むあまり、執筆時点ではサービスを一時中止した。インターネットの基本的セキュリティ技術の1つ、OpenSSLにぜい弱性が見つかりインターネット全体で安心が担保できなくなっているからで、その対応も非常に早かった。なお、現在は対策を講じたアップデート版が配信されている。MoneyTreeは4月26日にApple Store銀座でイベントを開催予定だ。詳細は同社のWebサイトで告知されるので興味がある方はチェックしてほしい。

財務管理アプリ「MoneyTree」

 iPhoneには、こうした新生活をサポートしてくれる多種多様なアプリがある一方で、新生活を応援してくれるハードウェア製品も多数ある。

 例えば、これからサッカーのワールドカップも始まり、テレビが面白くなるシーズンだが、ランチ時間などに結果が気になる人は、ソフトバンクの携帯型バッテリー兼テレビチューナー「ポケットフルセグ」を活用すれば、画質の悪いワンセグではなく、iPhoneの高精細なRetinaディスプレイの画質を存分に生かした地上デジタル放送ハイビジョン画質のテレビ番組をiPhoneで楽しむことができる(もちろん、iPadにも対応)。microSDカードスロットを内蔵するため、業務中で見れない番組は1時間あたり約7.5Gバイトの容量で録画しておき、ランチ時間などに楽しむことも可能だ。64GバイトのmicroSDを用意すればなんと8時間分のハイビジョン番組を持ち歩ける計算になる。おまけにテレビを見ない時は2500ミリアンペアアワーの携帯型バッテリーとしても利用できiPhoneを1回フル充電できる。大きさはiPhoneをちょっと厚くしたくらいで、重さも130グラム。常にカバンの中に入れておいてもまったくじゃまにならない。

携帯型バッテリー兼テレビチューナー「ポケットフルセグ」

 新生活を迎えるにあたって、もう1つ個人的にオススメしたいハードウェアは、新たに登場したデジタルペン「Livescribe 3」だ。会議の議事録や講義のノートをPCで取ろうとすると、文字情報しか残せない。タブレットのアプリも、指で描いた文字や絵では、なかなかきれいにメモを残すことがない。やはり、21世紀の今日でもペンと紙の柔軟性は秀でており、世の人の3分の2は、今でも紙でノートを取っているという統計がある。

 ただ、ここで使うノートとペンだけをちょっと変更して、Livescribeのスマートペン「Livescribe 3」に切り替えれば、紙のノートに描いたそのままの内容が、即座にiPhone/iPadに転送される。この段階で日本語も英語も文字認識がされるので、書き溜めたノートの中から、目当ての情報を検索したり、メールで送ったりもできる。

デジタルペン「Livescribe 3」。ちなみにiPhoneに装着されているのは、超々ジェラルミンのA7075を使ったバンパー「SQUAIRカービシャスバンパー」だ

 紙のノートは最後のページまで使い切ってしまうと持ち歩かないが、Livescribeで取ったノートはEvernoteなどのクラウドサービスに転送していつでも参照できる。しかも、ノートを取りながらiPhone/iPadで録音する機能も用意されている。例えば、審査員の仕事などをしている時に、Livescribe 3で録音をしながら、チーム1、チーム2、チーム3といった具合にメモを取っておく。後でチーム2のプレゼンテーションだけもう1度聞き直したくなったらiPhone上で「チーム2」というメモの部分を指でタッチする。すると録音が自動的に頭出しされて、チーム2のプレゼンから聞くことができるのだ。

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