ASRock、Intel 9シリーズチップセット搭載マザー正式発表独自拡張の「Ultra M.2」を導入(2/2 ページ)

» 2014年05月11日 16時01分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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独自に用意した「Ultra M.2」

 Intel 9シリーズチップセットを採用するマザーボードの特徴として、多くのマザーボードベンダーが共通して訴求するのが、M.2とSATA Expressといった10Gbpsクラスの高速インタフェースの実装だ。

 しかし、ASRockのマザーボードでは、独自に仕様を変更した「Ultra M.2」を導入した。チップセットがサポートするM.2では、スロットからチップセットを介してCPUと接続するのに対して、、Ultra M.2では、PCI Express 3.0の4レーンを使ってCPUと直結する。ASRockが測定したベンチマークテストの結果では、チップセットを介するM.2と比べて46%スコアが向上したという。

 さらに、Ultra M.2は、コネクタ設置場所を工夫することで、PCI Express拡張スロットに差したほかの拡張カード(主にグラフィックスカード」と干渉せず、また、すべての長さのM.2デバイスの装着が可能になっている

ASRockが独自に拡張した「Ultra M.2」はCPUと直結することで、“通常構成”のM.2と比べて46%の転送レート向上が確認できたという

 「HDD Saver」も新しいマザーボードで導入するASRockの独自機能だ。HDD、または、SSDなどSerial ATA経由で接続するデータストレージ2台までに電源を独自に供給するコネクタをマザーボードに用意し、そこから電源を得るストレージデバイスに対して、ユーティリティから電源のオンオフを切り替えることで、OS起動中でもストレージデバイスの動作を止めたり再度動作したりすることができる。

 動作を止めた場合、ストレージデバイスはOSから見えなくなるので、電力の節約だけなく、データ保護の機能としても使えるとASRockは説明している。

独立した系統から駆動電力をデータストレージに供給するHDD Saverは、消費電力削減、HDDの延命のほか、データ保護手段としても利用できる

このほかにも、ユーザーにOrbweb.ME Professonalの1年間利用サブスクリプションを無料で提供する「ASRock Cloud」、高音質を実現する「Purity Sound」、解像度が1920×1080ピクセルに拡大したUEFIデザインも紹介した

写真でチェックするASRock“9シリーズ”マザーボード

 関係者向けの説明会では、ASRockが投入する新モデルの一部を展示していた。ここでは、基板レイアウトとバックパネル、Serial ATAインタフェース、そして、一部モデルではオンボードスイッチなどを画像で紹介する。

Z97X Killer



Z97 Killer


H97 Killer


H97 Performance


Z97 Extreme 6



Z97 Extreme 6


Z97E-ITX/ac


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