Intel 9シリーズチップセットを採用するマザーボードの特徴として、多くのマザーボードベンダーが共通して訴求するのが、M.2とSATA Expressといった10Gbpsクラスの高速インタフェースの実装だ。
しかし、ASRockのマザーボードでは、独自に仕様を変更した「Ultra M.2」を導入した。チップセットがサポートするM.2では、スロットからチップセットを介してCPUと接続するのに対して、、Ultra M.2では、PCI Express 3.0の4レーンを使ってCPUと直結する。ASRockが測定したベンチマークテストの結果では、チップセットを介するM.2と比べて46%スコアが向上したという。
さらに、Ultra M.2は、コネクタ設置場所を工夫することで、PCI Express拡張スロットに差したほかの拡張カード(主にグラフィックスカード」と干渉せず、また、すべての長さのM.2デバイスの装着が可能になっている
「HDD Saver」も新しいマザーボードで導入するASRockの独自機能だ。HDD、または、SSDなどSerial ATA経由で接続するデータストレージ2台までに電源を独自に供給するコネクタをマザーボードに用意し、そこから電源を得るストレージデバイスに対して、ユーティリティから電源のオンオフを切り替えることで、OS起動中でもストレージデバイスの動作を止めたり再度動作したりすることができる。
動作を止めた場合、ストレージデバイスはOSから見えなくなるので、電力の節約だけなく、データ保護の機能としても使えるとASRockは説明している。
関係者向けの説明会では、ASRockが投入する新モデルの一部を展示していた。ここでは、基板レイアウトとバックパネル、Serial ATAインタフェース、そして、一部モデルではオンボードスイッチなどを画像で紹介する。
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