やっぱり気になるキーボードを集中チェック! 「LaVie Tab W」注目PC速攻レビュー(2/2 ページ)

» 2014年06月17日 11時00分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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注目ポイント:キーボードユニットは打ちやすい?重くない?

 上位構成のTW710S2Sに標準で付属するキーボードユニットは、オプションでも購入できるので、タブレット単体構成のTW710S1Sでも利用できる。ただし、オプションとして購入する場合、税別の価格は2万6000円なので、TW710S2Sを購入するより高くなってしまう。

 キーボードの入力はいたって快適だ。キーピッチが18.5ミリ、キーストロークが1.8ミリという仕様は、10.1型ディスプレイ搭載のクラムシェルタイプノートPCとしても優れた値だ。横幅が狭いキーは、「マイナス/イコール」など上段3つのキーが実測で9.5ミリ、そのほか、各段の右端にある1〜2つのキーが実測で11ミリとなっている。

TW710/S2Sに標準で付属するキーボードユニット。キーピッチは標準キーで18.5ミリ、キーストロークは1.8ミリで重さは550グラム。オプションとして購入すると税別価格は2万6000円だ

 それ以外は均等ピッチで配列している。つくりはしっかりしていて、強い力でキーとたたいてもたわんだりキーが揺らいだりすることはない。キーを押した力をしっかりと受け止めてくれる。その使い心地は、携帯性を重視した軽量で薄型の外付けキーボードとはまったく異なり、クラムシェルタイプのノートPCと変わらない。長い文章入力も苦にならない。

 細かいところで気になるところを挙げるならば、マイナス/イコールキーが、幅9.5ミリとほかのキーと比べて半分しかなく、日本語の文章入力ではよく使うキーだけに評価作業中に押し間違えることが多々あった。評価期間が1週間にも満たなかったので、慣れれば問題なくなるのだろうが、慣れるまでに最も時間がかかるキーの1つであることには間違いない。逆にいうと、このキーさえ慣れてしまえば、キーボードの使い勝手はこのサイズの2in1ノートPCの中では最高の部類に入る(私の経験の範囲内だが)。

溝に差してつかうタイプなので、ディスプレイの角度は固定になる(写真=左)。キーボードユニットの左側面奥にデジタイザペンのホルダーを用意している(写真=右)

 ただし、このキーボードの使い勝手を実現する1.8ミリというキーストロークのために、そして、10.1型で1920×1200ピクセルのディスプレイを搭載した重さ598グラムのタブレット本体を支えるために、キーボードユニットの重さは550グラムに達してる。タブレット本体と合わせると1148グラムになる。これは、13.3型ディスプレイを搭載するLaVie Zより重い。

 重さとキーボードを優先するなら、LaVie Zが有利になる。処理能力もAtom Z3795のLaVie Tab WよりLaVie Zが上だ。そうなると、やはり、2in1の柔軟な運用をユーザーが必要としているかどうかが、選択の分かれ道になるだろう。

 ならば、LaVie Tab Wの処理能力やバッテリー駆動時間などはどうなのか? という検証は、また別な機会に量産評価機材を使って後日行う予定だ。

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