すでに米国とカナダでは2014年6月20日より店頭での展示と販売がスタートしているMicrosoft純正のWindowsタブレット「Surface Pro 3」。日本ではそれより少しだけ遅い7月17日の販売開始となっている。Microsoftの説明によれば、まだ現時点で国内では日本語Windowsの導入された製品版が1台も存在せず、レビューできる状態でさえないという。
ただし、デモ用に持ち込んだデバイスの数台がときどき展示会などに登場し、5月末に開催されたMicrosoftの開発者会議「de:code」や、6月初旬の日本国内での製品発表会、そして先日インテルが開催した人気漫画「島耕作」とのコラボレーションによるタブレット戦略発表会などで少しだけ見かけることができた。
Surface Pro 3の国内版は、日本独自の仕様として、個人向けモデルに「Office Home and Business 2013」と、手書きノートアプリの「Note Anytime for Surface」がプリインストールされている。日本市場の一般的なメーカー製PCは、大半がOfficeを搭載していることを受けて、これのプリインストールを決めたという。もう間もなく登場のSurface Pro 3については、近いタイミングで本連載の中で改めて紹介したい。
ローカライズという意味では海外版との変化があまりないSurface Pro 3だが、海外から1年近く遅れて日本市場へと投入されることになる家庭用ゲーム機「Xbox One」(2014年9月4日に販売開始)は、このローカライズが重要な意味を持つデバイスとなる。
まずXbox One本体の発売とともに、日本市場に合わせたタイトルを用意する必要があり、この開発のために時間を空けたことが日本展開が遅れた理由の1つだ。ゲームタイトルももちろんだが、第一興商との提携による「LIVE DAM」のカラオケサービスなど、日本独自のサービスも興味深い。
一方で、Xbox OneはHDMI入力を使って外部の映像ソースを取り込んでテレビ放送などを楽しめるようになっているのに対し、EPGによるテレビ番組一覧表との連携ができておらず、もう少し作り込みが必要なケースが見受けられるなど、少々残念な部分もある。
個人的にXbox Oneでの注目は、ゲームやエンターテインメントコンテンツをさらに楽しむための「アプリ」だ。
以前にも紹介したように、Xbox OneではWindows 8/8.1とストアアプリの共通化が行われた。100%の互換性ではないようだが、これまでゲームや映像などボックス内で完結してたコンテンツが、ネットワークの利用を前提としたアプリと組み合わせることで、いろいろ新しい楽しみ方が可能になると期待している。
発表会でも紹介されていたが、サイドバーに攻略情報をIEで表示させてゲームをプレイしたり、ニコニコ動画の視聴やTwitchによるゲーム中継、そしてSkypeをしながらの協力ゲームプレイなど、方法はさまざまだ。Xbox One自体もアプリとともにアップデートが行われて日々進化が見込まれるため、新しいゲーム機の活用法を楽しみにしている。
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