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「Venue 8 Pro」とオプションキーボードで長文をバシバシ書いてみるWindows 8タブレットで仕事はかどる?(2/2 ページ)

» 2014年06月26日 20時34分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]
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約17ミリのキーピッチで長文入力もストレスなし

ほぼ均等ピッチを確保したキーレイアウト。一部の変則配列キーに慣れれば使いやすいキーボードだ

 標準サイズのキーは、キーピッチが実測で約17ミリ、キートップサイズは14ミリを確保している。一部に狭小キーがあって、その場合、キーピッチは約12ミリ、キートップサイズは約9ミリと体感的にも分かるほどに異なる。ただ、ほとんどのキーは均等キーピッチを確保しており、狭小キーは各段右端の1〜2個だけだ。

 レイアウトは、標準的なJIS配列と比べて一部のキーで変則となっている。特に以下の配列は日本語の文章入力で影響があるだろう。

  • 長音で使う「マイナス/イコール」キーが一段下の「P」キー右脇
  • 「かっこ」キーと「かっこ閉じ」キーがスペースバーの左右
  • 「コロン」キーがスペースバーの右側
  • 「Z」キーの左脇がシフトキーではなく「@」キー

 “かな入力”をするユーザーには、変則配列キーに伴うかなキーの変更、特に最下段に移動した「け」「む」の影響が大きいかもしれない。

 キーストロークは、実測で約1ミリを確保している。文章を入力していると、もうひと押ししたくなる気持ちは否定できない。ただ、ぐっとキーを押し込んだ指の力をぐっと支えてくれるほどに剛性があるので、変に指の力を加減することなく思う存分入力できる。

 すべてのアルファベットキーが均等ピッチを確保していて、かつ、ピッチが17ミリと広いおかげで、浅いストロークと一部のキー配置に慣れてしまえば、文章入力は快適だ。その感触は11.6型ディスプレイを搭載したクラムシェルスタイルのUltrabookで、ボディの薄さを重視したモデルのキーボードに近い。

狭い場所でも使えるのはモバイル利用で実は重要

 キーボートユニットとフォリオケースをスタンドにしたとき、約221(幅)×215(奥行き)ミリの空間が必要だ。幅が221ミリなので、スタンドタイプのコーヒーショップのテーブルで飲み物のカップと共存できる。新幹線や飛行機のテーブルでも幅は問題ない。ただ、奥行きがぎりぎりになる場合もあるだろう。

 そのときは、本体をテーブルに置いて、キーボードユニットは膝に置いて使うようになる。ただ、折り畳み式とは異なり、キーボードユニットの剛性が十分あるので、膝に置いた状態でキーボードを打ち込んでもたわむことなく使い続けることが可能だ。

 使うスタイルがある程度柔軟に設定できるのは、屋外利用でも有利だ。例えば、新幹線や飛行機でリクライニングシートでくつろぎながら、フォリオケースで自立したVenue 8 Proをテーブルに置いて、キーボードは手元に置いてコンテンツプレーヤーとしても使えるのは、このようなセパレートタイプのワイヤレスキーボードとの組み合わせだからこそ可能になる。

 ストアアプリがそろってきて、タッチ操作でもできることが増えてきているが、ビジネスの現場で求められる“生産的活動”を効率よく行うには、やはりキーボードが必要だ。そして、設置面積が少なくて済む「ノートPC」は、街のコーヒースタンドや乗り物だけでなく、多種多様な書類やドキュメントが散乱しているオフィスの机でも支障なく使えてしまう。

 ビジネス文具感覚として使うWindowsデバイスとして、Venue 8 Proとフォリオケースが付属するワイヤレスキーボードユニットの組み合わせは、意外と使える戦力となるはずだ。

デルはWindows タブレット向けオプションとしてアクティブスタイラスペンを用意している。細かいポイントの選択操作において作業効率を高めるほか、ディスプレイに接触する直前にその場所を示して誤操作を防ぐホバー感知機能や、スタイラスペンを使っているときは手のひらや手首がふれても反応しないパームリジェクション機能などを利用できる
キーボードが付属しないフォリオケースもオプションとして用意している。重さは実測で約189グラム。スタンドとしてVenue 8 Proを自立することが可能で、ディスプレイの角度は無段階で調整できる

デル株式会社 デル株式会社

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