CINEBENCH R15は、CPUで846cbとなり、ついに800cb台へ突入した。Single CPUでも173cbと高いスコアだ。これも向上率で見ると112%となるので、これも動作クロック向上分と見てよい。
3DMarkは、CPU統合のグラフィックスコアとディスクリートGPUの双方で計測した。Overallで若干の差が出たテストもあるが、Graphicsテストで見るとほとんど誤差の範囲だ。CPUが影響するスコアでわずかに向上が確認できる程度の違いということになる。
ただし、Physicsスコアを見ると、Core i7-4790Kが大きくリードしている。これは、3DMarkの場合、CPUでPhysics処理を行うためだ。今回はGeForce GTX 780 Tiを用いているため、PhysX対応タイトルではGPU側を使うことになる。ただ、PhysX非対応タイトルでのPhysics処理をする場合は当然CPUを使うことになるほか、Radeon系GPUを使用している場合のPhysicsは、CPUの性能が大きく影響することになる。
CPU統合のグラフィックスコアを用いたゲームベンチマークテストでこれを確認しよう。ドラゴンクエストX目覚めし五つの種族オンライン ベンチマークソフトとファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編を計測したが、誤差といえる範囲でしか差が出なかった。
ディスクリートGPUでは、バトルフィールド4とトゥームレイダーをそれぞれ最高画質設定で計測した。こちらも誤差以上の差は生じていない。高負荷な3Dゲームに関しても、CPUを強化したからといって劇的な効果は得られない。
消費電力も統合したグラフィクスコアの構成とディスクリートGPUを組み込んだ構成のそれぞれで計測した。統合したグラフィックスコアの構成では、アイドル状態でほぼ同等、高負荷時で6ワットほどCore i7-4790Kが高かった。
ディスクリートGPU構成では、アイドル状態でCore i7-4790Kが2ワット近く低く出たが、これは誤差の範囲だろう。CPUに負荷をかけた状態では、11ワットほどCore i7-4790Kが高く、一方でGPUに負荷を掛けた状態ではまったく同じ値が出た。このことから、CPU処理が絡む高負荷時に関してはTDPの差(それに加えてTDP自体のブレ幅)程度は消費電力が高くなる。
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