フリーのライター&エディター。週1でlivedoor newsにてコラム記事を執筆。不定期でMake:JapanやCBCNETなどにも寄稿している。主にIT、ネット関連のテーマを扱う。
フィーチャーフォンからiPhoneに機種変更したとき、デバイスとしての違いも大きかったが、個人的に衝撃だったのはドックが別売りだったこと。当時、フィーチャーフォン(まだそんな呼ばれ方はしていなかったが、便宜的に使わせてもらう)には、必ずドックがついていたものだ。それに慣れていたせいか、ドックないの? じゃあどうなの? 充電ケーブル挿したまま机の上にポンと置いておくわけ? と、とまどったことを覚えている。
もちろん充電ケーブルは付属しているので、充電できないわけではないし、実利的な支障はない。が、「家に帰るとケータイをドックに挿す」という行動が身についていたため、わざわざApple純正ドックを購入した。1度買っておけば使い続けられる、そんな気持ちもあった。
ところが、iPhone 3G、iPhone 4、iPhone 5Sと機種変更を重ねて、ある事実に直面した。ご存じのように、端子の形状が異なるのだ。最初に購入した純正ドックは、結局その機種でしか使えなかった。それ以来、家に帰ったらiPhoneはその辺に置くというスタイルになっている。iPhoneの付属品を購入してもすぐに使えなくなるという思いだけ残った。
転機になったのは、趣味のバレエだ。よくあるスポーツのお稽古と同様、日常的に自分の練習を録画してブラッシュアップを図るのだが、当初ハンディタイプのビデオカメラを使っていた。
ただ、いくらハンディタイプとはいえ、持ち運ぶ際はかさばるし、なにより重い。そこで、iPhoneで撮ることを思いついた。でもiPhone単体じゃ立たないでしょ。どうしようか、いまさらドックを買うか? いや、あれでは斜めになってしまうし、そもそも三脚につけられない……そこで、カメラ用品の方面からぴったりのアイテムを探すことにした。
スタンドに求める要件としては、
の5点。そしてこれに応えるものが、HAKUBAのiPhone用スタンドだった。
このスタンド、期待を裏切らず、バレエスタジオに置いて動画撮影に活用するという初期の目的を十分に果たしてくれている。それどころか、その使い勝手のよさにもう1つ購入して自宅でも愛用している。
これが単なるケータイ+ドックの再現かというと、そうではない。ドックとして「iPhoneを使わないときに使う」のではなく、「iPhoneを使うときに使う」「iPhoneを使うときに使える」優れものなのだ。
このiPhone用スタンドは単独で直立して立ち、向きの調整も可能なので、例えば料理中のレシピ表示や、おふろで動画鑑賞をするといった場合でも活躍してくれる。もちろん、キッチンもおふろも水場なので防水は必須。しかし、そこはジップロックで十分対応できる。画面を阻害しない透明さ、タッチ操作も滞りない。だまされたと思って1度ジップロックを試してみていただきたい。意外と便利です。
いまやiPhoneは、誰かと通話するための電話としてよりも、メールチェックやSNSのやり取り、ニュースサイトの閲覧といったネットに接続するためのデバイスとして、また音楽や動画を視聴するメディアブラウザとして、あるいは手軽に静止画や動画が撮影できるカメラとして使うことが多い。
単なる通話のためのデバイスではないということ――であれば、これまでのフィーチャーフォンとは異なる幅広い使い方ができるはずだ。その1つが「iPhoneを固定する」という利用方法。そもそもがモバイル機器なのに固定してしまうというのはナンセンスかもしれないが、iPhoneを固定することで両手が使えるようになり、身体を自由に動かせるようになる。これはユーザーに大きな可能性を与えてくれる。
そして重要なのは、純正オプション品や専用ツールではなく、調理用のジップロックといった手軽に手に入るアイテムを使って、iPhoneがさらに自由なものになるということ。是非1度、「HAKUBA iPhone用スタンド×ジップロック」の組み合わせで、いろいろな使い方を考えてみてほしい。
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