ハイクラスのスペックを搭載している点もFMV LIFEBOOK WA2/Rの特徴だ。CPUにはCore i7-4712HQ(2.3GHz/最大3.3GHz)を搭載している。開発コード名でHaswell Refreshと呼ばれていた第4世代Coreの追加モデルで、先代機が搭載していたCore i7-4702HQ(2.2GHz/最大3.2GHz)の後継モデルにあたり、動作周波数が100MHz向上している。
TDP(熱設計電力)が37ワットの通常電圧版4コア/8スレッド対応モデルで、Ultrabookなどに搭載されているTDPが15ワットの超低電圧版2コア/4スレッド対応モデル(Uシリーズ)とは一線を画すパワフルな処理性能を備える。3次キャッシュも6Mバイトと容量が大きい。
グラフィックス機能はCPUに統合されたIntel HD Graphics 4600(400MHz/最大1.15GHz)だ。こちらもUltrabookなどで標準的なIntel HD Graphics 4400に比べて、グラフィックスの動作クロックが高めに設定されている。
メモリ容量は8Gバイト(4Gバイト×2)に加えて、クリエイティブユース向けに16Gバイト(8Gバイト×2)の大容量も選択可能だ。底面に2基のメモリスロットを内蔵し、デュアルチャンネル対応のPC3L-12800 DDR3 SDRAM SO-DIMMを採用する。
データストレージは、500Gバイト/1TバイトのHDDのほか、1TバイトのハイブリッドHDDが選べる。ハイブリッドHDDは「SSHD(Solid State Hybrid Drive)」とも呼ばれ、キャッシュ用のNANDフラッシュメモリをHDDに搭載したデータストレージであり、比較的低コストでSSDに近い使用感を得られるメリットがある。SSDの選択肢がないのは惜しい。光学ドライブは標準でBD-XL対応のBlu-ray Discドライブをボディ右側面に内蔵している。
先代機と比べると、標準装備の無線通信機能が進化し、最新のIEEE802.11acをサポートした。最高867Mbpsの高速無線通信が可能だ。また、Bluetooth 4.0+HSと1000BASE-Tの有線LAN機能も標準で装備する。
そのほか、合計4基のUSB 3.0ポート(うち1ポートは電源オフUSB充電機能付き)、SDXC対応のSDメモリーカードスロット、HDMI出力、NFC(右パームレストに内蔵)、有効約92万画素のインカメラを備えており、本体装備の端子類なども豊富だ。「F-LINK」機能により、本体内蔵のNFCポートにNFC対応スマートデバイスをかざすだけで、写真を取り込み、同社クラウドサービス「My Cloud」にて自動整理してくれる機能もある。
また、OSは64ビット版Windows 8.1 Updateだけでなく、64ビット版Windows 8.1 Pro Updateを搭載でき、オフィススイートが選べるのも魅力だろう。オフィススイートの選択肢は、Office Personal 2013、Office Home and Business 2013のほか、Officeなしも用意されている。
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