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» 2014年08月05日 20時30分 UPDATE

QRコードで簡単接続:「より明るく、高精細に、タブレット対応の強化も」――エプソンがビジネスプロジェクター3機種を投入 (1/2)

ビジネスプロジェクター市場でトップシェアを走り続けるエプソン。まだ伸ばす余地があるという「多機能パワーモデル」に、明るさ、解像度、タブレット連携を強化した2機種を投入する。10万円を切るスタンダードモデルの新機種も同時発表した。

[前橋豪,ITmedia]

多機能パワーモデル2機種、スタンダードモデル1機種を発売

 エプソンは8月5日、ビジネス向けプロジェクターの新製品として、多機能パワーモデル「EB-1985WU」「EB-1975W」、スタンダードモデル「EB-W28」を発表した。3機種とも2014年8月21日に発売する。価格はオープン、エプソンダイレクトショップでの直販価格(税別)は表記順に54万8000円、39万8000円、9万2500円だ。

tm_1408epson_01.jpg 右手前から奥へ、多機能パワーモデル「EB-1985WU」「EB-1975W」、スタンダードモデル「EB-W28」

 いずれも同社おなじみの3LCD方式を採用し、「全白表示(白100%)とカラー表示の明るさが変わらないこと」が特徴だ。競合する1チップDLP方式に比べて、カラーの光束が約2.5倍(IDMS 15.4規格による測定値)高いため、明るさを重視するビジネス用途では特に3LCD方式が有利と同社は説明する。

エプソンが発表したプロジェクターのラインアップ
製品名 カテゴリー リアル解像度 明るさ(カラー/全白) ズーム倍率 ズーム/フォーカス 直販価格(税別) 発売時期
EB-1985WU 多機能パワーモデル WUXGA 4800lm 1.6倍 手動/手動 54万8000円 2014年8月21日
EB-1975W 多機能パワーモデル WXGA 5000lm 1.6倍 手動/手動 39万8000円 2014年8月21日
EB-W28 スタンダードモデル WXGA 2900lm 1.2倍 手動/手動 9万2500円 2014年8月21日

 多機能パワーモデル(4000〜5000ルーメン)のEB-1985WU/EB-1975Wは、重量約4.6キロのデスクトップサイズを採用し、ビジネス市場では中会議室から大会議室、文教市場では多目的教室や体育館における利用を想定した製品だ。

 ユーザー調査の結果、多機能パワーモデルでは「明るさ」と「解像度」が重視されているほか、プロジェクター周辺のトレンドとしてタブレットの法人活用やBYODの普及も進んでいることから、こうした点を強化したという。

tm_1408epson_02.jpgtm_1408epson_03.jpg 多機能パワーモデルは4500ルーメン以上の市場が拡大し、高解像度化に潜在需要があるという(写真=左)。ユーザーの大半は明るさ、解像度を重視しており、周辺トレンドとしてはタブレット利用者が法人でも増えつつある(写真=右)

 上位のEB-1985WUはWUXGA(1920×1200ピクセル)の高解像度に対応し、明るさ4800ルーメンを確保した。これにより、製造業のCADや工程管理、一般オフィスの決算資料、医療系のレントゲン写真など、詳細な情報を大画面で確認したいニーズに向く。下位機のEB-1975Wは、解像度が標準的なWXGA(1280×800ピクセル)ながら、5000ルーメンと明るい。コントラスト比は1万:1だ。

 いずれも本体サイズは377(幅)×291(奥行き)×100(高さ)ミリ。アナログD-Sub×2、RCAコンポジット、HDMI×2(1基はMHL対応)の映像入力、RCA、ステレオミニ×2の音声入力、アナログD-Subの映像出力、ステレオミニの音声出力、16ワットのスピーカー、USB(USBディスプレイ用)などを搭載している。周囲の明るさに応じて、プロジェクターの明るさを自動調整する照度センサーも新たに内蔵した。

tm_1408epson_04.jpgtm_1408epson_05.jpg EB-1975Wの背面インタフェース(写真=左)と付属リモコン(写真=右)

 機能面ではノートPCやスマートデバイスとの連携を強化。オプションの無線LANユニットを装着すれば、MiracastもしくはIntel WiDi(Ver.3.5以降)を利用し、スマートフォン、タブレット、ノートPCからワイヤレスで写真やフルHD動画のミラーリングが行える「スクリーンミラーリング」機能に対応する。MHL対応のスマートフォンやタブレットとの接続機能も追加した。

 従来機同様、iOS/Android用の無償アプリ「Epson iProjection」を利用することで、スマートフォンやタブレットに保存した文書や写真、閲覧しているWebサイト、さらにEvernoteなどのクラウドサービス内にあるファイルもワイヤレスで投写できる。

 セッティングを省力化する「ピタッと補正」機能として、ボタン1つでスクリーンの枠内に投写映像をゆがみなく合わせる「フレームフィット」機能、スクリーンがなくても、本体の傾きや移動を検知し、リアルタイムで台形補正しながら投写映像を自動的に四角く調整できる「自動タテヨコ補正」機能も装備する。

tm_1408epson_06.jpg AndroidタブレットでフルHD動画を再生し、それを無線LANでつないだプロジェクターでミラーリング表示するデモの様子

 スタンダードモデル(3000ルーメン以下)のEB-W28は、2013年8月に発売されたEB-W18の後継機。重量約2.4キロのコンパクトなボディに、明るさ2900ルーメン、WXGA(1280×800ピクセル)解像度というスペックを備えている。

 本体サイズは297(幅)×234(奥行き)×77(高さ)ミリだ。アナログD-Sub、RCAコンポジット、S-Video、HDMI(MHL対応)の映像入力、RCAの音声入力、2ワットのスピーカー、USB(USBディスプレイ用)などを装備し、2画面の分割表示も行える。MHLの対応、分割表示は従来機になかった仕様だ。

tm_1408epson_07.jpgtm_1408epson_08.jpg EB-W28の背面インタフェース(写真=左)と付属リモコン(写真=右)

 EB-W28のみ対応する新機能としては、投写画面のメニューに表示されるQRコードをスマートフォンやタブレットのカメラで読み取るだけで無線接続が可能になった(オプションの無線LANユニットが必要)。これにより、前述のEpson iProjectionをより手軽にセットアップできる。その一方で、上位機が搭載するスクリーンミラーリング機能には対応しない。


 これらの新機種は、本体内蔵LEDの点灯色(電源入ランプ)、リモコンボタンの色、環境設定メニューにおいて、色覚の個人差を問わず、幅広いシーンで導入できるよう、カラーユニバーサルデザインを採用している。

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